今回もシャーロック・ホームズをメインにした後編だ。シャーロックに容疑がかけられるが、彼はレストレード警部に自分を逃がすようにいって単独で謎を解くことに。今回のストーリーの主軸の部分、シャーロック・ホームズの「緋色の研究」に沿った話になっているので原典を読んでいるとより楽しめるかもしれない。
脱走しジョン・ワトソンと合流したシャーロック。殺害現場で見つけた指輪を餌に罠をはることに。新聞に広告を載せて落とし主はワトソンの家にやってくるようにという文章をのせた。勿論この文章はウィリアムたちも見ている。明らかな罠を、どのように切り抜けるのかお互いにお手並み拝見といったところだ。
さらにシャーロックは地元の孤児の子供たち「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」に駄賃をはずむという条件で探し物をさせることに。
ジョンの元には、思っていたのとは全く違う老婆が指輪を返してほしいとやってくる。大柄な男が犯人像だといわれていたジョンは全く違う老婆に面食らうが、ルーシーという名が刻まれていることなど指輪の特徴や落とした娘のことなどもすらすらと話すことからその指輪を老婆に返してやることに。
勿論それで終わりなわけはなく、シャーロックはそのまま老婆を尾行する。だが、薄暗い路地に入ったかと思ったらあっという間に姿を消してしまう。走る後ろ姿だけがかすかに見えたことで、確実にただの老婆でないことに気付いたシャーロックは近道を駆使して老婆に追いつき攻撃を仕掛ける。
老婆とは思えない身体能力でその攻撃を回避するも、老婆の仮面が一部壊れ顔が見られそうになってしまう。それを回避し、脅威の身体能力で逃げて見せる。この老婆に扮していたのはフレッドだ。
フレッドは黒幕ではなく組織の一味であろうことはばれてしまったがそこからウィリアム達にたどり着くことはまだできないだろう。二人はそのまま家に戻るために馬車に乗り込んだ。とりあえず指輪の件はおいておいて殺人犯を見つけるのが先決だとジョンがいうと、シャーロックはもう既に犯人は見つけていると嘯いた。
シャーロックはレストレードから届けられた報告書をジョンに渡し、殺されたドレッバー伯爵の悪行を明らかにした。彼は無類の女好きで身分の低い女をいたぶりその事後処理を金でなんとかしているような男だった。
その被害者の一人がルーシー。先ほどの指輪の持主だ。今回ドレッバー伯爵を殺したのは、この女の婚約者だった男、ジェファーソンだ、と言ってのけるシャーロック。そこまでわかってるなら捕まえに行かないと! と慌てるジョンだったがシャーロックは飄々とした顔でそれならば心配ないという。なぜなら今自分たちが乗っている馬車を運転しているのが、その犯人ジェファーソンなのだから。
シャーロックは殺害現場の前にあった車輪のあとから辻馬車の御者が犯人である可能性にたどり着き、イレギュラーズの面々に該当の男を探させ確定に至ったというのだ。ジェファーソンは抵抗も見せず、シャーロックたちの質問にも答えてくれた。彼はシャーロックに取引を持ち出した。彼は体が不調で捕まったとしてもそうでなくてももう生い先長くはないことを悟っていた。
だからこそ、シャーロックに自分を殺してもらいたいと銃を投げてよこした。愛するる人の敵を「あのお方」のおかげで取ることが出来た。もう何も未練はないという。さらに、自分に今回指示を出してくれた「あのお方」についても話してやるから自分を撃ってほしいと懇願する。
シャーロックは銃を拾い彼に向けて銃口を向ける。それに驚いたジョンは止めようとするが、あっという間に引き金はひかれてしまう。だが、シャーロックは彼をうつつもりは毛頭なく、近くの地面を撃っていた。
彼は全てを知らされるのではなく、自分の力で謎をとくのが楽しいのだと言い切り、教えてもらおうとは考えていないと言い切った。かくしてジェファーソンは捕らえられ、ホームズは名誉を挽回した。
ウィリアムは今回のこの結末を楽しみ、彼の資質は間違いないと感じたようだ。目的のために手段を択ばない人間なのかどうか。彼はこの計画を組み立てた人物に興味をもっていただがそれでもジェファーソンをうつことはなかったのだ。
ウィリアムは彼を主人公に仕立て上げて、彼の理想とする貴族がのさばらない世界にするために動いてもらおうと決めてしまう。まだまだシャーロックとのがっつりした絡みが少ない。そこからどうやってモリアーティ家が黒幕であることに気付いていくのがとても楽しみだ。
TVアニメ『憂国のモリアーティ』モリアーティ家が黒幕と判明するのはいつ?第9話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、憂国のモリアーティの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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