TVアニメ『憂国のモリアーティ』モリアーティの敵としてのホームズはいかに?第8話

TVアニメ「憂国のモリアーティ」公式サイトより

 今回からシャーロック・ホームズについてのエピソードになるようだ。全世界にファンを持つシャーロック・ホームズ。モリアーティが主役の作品では敵対する存在として描かれることになるのだが、この作品では果たしてどんなホームズ像が見れるのか。

 まずホームズとワトソンの出会いからスタートする。ハドソンさんに家賃が払えずまいっているホームズに、知り合いのスタンフォードが知人を紹介するという流れ。原作だとワトソン側からの視点で描かれているが、このあたりはそのままだ。

 ホームズの住むベーカー街の部屋を訪れたワトソンが、実験中のホームズに出会うシーンもほぼ同じだ。ハドソン婦人の審査にも通り、晴れて同居人となるか、という所で二人の前にレストレイドという刑事がやってきたことで風向きが変わってくる。

 レストレイド刑事がやってきたら仕事の合図と思っているホームズだったが、今回は事件を手伝ってもらおうと来たわけではなく、彼を容疑者として逮捕しに来たのだと告げられてしまう。

 なんでも殺された貴族が残したダイイングメッセージに「シャーロック」と書き残されていたというのだ。これだけで容疑者扱いもおかしな話ではあるが、重要参考人としてワトソンとハドソン婦人も共に警察に向かう事に。

 もちろんホームズは事件現場に出向き事件の捜査を要求。不可思議な事件なので警察側もその要件を飲むことに。早速連れていかれた貴族の屋敷。殺されたのはドレッパー伯爵。彼が死の間際にシャーロックというメッセージを残していた。

 だが犯行現場を訪れ、事件の詳細などを訪ねてみると色々なことが発見される。まず、このダイイングメッセージを書いたのは、殺されたドレッバー伯爵ではないという事。指の太さが全く違い、この血文字を書くには伯爵の指だと二回なぞらねばならず、ほぼ即死だと思われる伯爵には無理だということ。

 さらに、死体に残る銃を撃たれた痕。この様子から犯人は銃の扱いには不慣れだということなどが上げられた。

 元々死亡推定時刻には、ワトソンたちと一緒にいたというアリバイもある彼には殺人は不可能であり彼が犯人ではないのだが、シャーロックはこの殺人事件に、以前のアティック号で出会った事件と同じ香りを感じていた。

 計画はしっかりしているのにそれを遂行するものの不手際が目立つこの事件には、得たいの知れない背景が待っているように感じるらしい。

 それもそのはず、この事件はウィリアムがシャーロックという人物の力量を知るために仕掛けた事件だったのだから。

 邂逅しない中で起きる二人の対決。果たしてこの事件をシャーロックは解き明かすことができるのか? 緋色の研究よりも前の事件になってしまう時系列の事件に、ウィリアムたちが絡んでいる、という設定はこれから先長く二人が対立することを示しているようにも感じられて興味深い。次回以降の展開も楽しみだ。

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