TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』祟殺し編に似て非なるルート…結末はいかに?第10話

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 大元にある「祟殺し編」に似て非なるルート、祟騙し編。似てるようでちょっとずつ違うから結果がどうなってしまうのかわからない。だけどベースになってる祟殺し編が重たすぎてやはり見ていて苦しい部分が多い。どんどん沙都子が追い詰められていく様は心が痛い。

 冒頭、祟殺し編で圭一が行う凶行が、彼の夢の中で再現される。業になってから何度か圭一は別ルートの記憶を夢で見ているようだが、これは一体なんの意味があるのだろうか。この夢にみたことが、次回以降繰り返されてしまうのか? 圭一は見た夢の詳しい記憶は忘れてしまっているようだが果たして……。

 楽しかったバーベキュー大会の次の日。変な夢を見たせいで遅刻ギリギリに登校してしまった圭一と巻き添えをくってギリギリ登校になった魅音とレナ。いつもなら梨花ちゃんと沙都子は先に来ているはずなのに二人の姿もない。

 先生が入ってきた後、遅れてやってきたのは梨花ちゃん一人。沙都子は遅れるかもしれない、と曖昧なことしか言わない彼女に違和感をもった圭一は、休み時間に沙都子の様子を訪ねることにするが答えてもらえない。

 体育の授業中、校庭に出ていた圭一に突然話しかけてくる男がいた。もう業でも何度も圭一とは接触しているが、祟騙し編では初登場となる大石だった。彼女は突然沙都子に会いたいから呼んでもらいたいといってくる。

 ただでさえ沙都子が気になっている時に警察がやってきたら驚いてしまうのは無理もない。圭一はつい、頑なな態度を大石に対してしてしまう。それが大石をいら立たせ、逆に自分の名前まで知られてしまう事に。

 どのルートでも基本的には大石と圭一はそこそこに仲が良くなるが、このルートだけは大石と敵対してしまうのだがここでもそれは変わらないようだ。

 たまたま学校にきていた入江によって、圭一は大石から解放されることが出来た。入江によると、彼は蛇のようにしつこい男で、この時期になると雛見沢によく現れることから村の人間から「オヤシロ様の使い」といわれているのだそうだ。

 沙都子の両親が亡くなった後、叔父夫婦に引き取られその後に叔母も亡くなった際にも大石は現れたのだという。どちらの事件もちゃんと解決しているのにそれでもまだ何かを執念深く探し回っている大石。圭一はただただ嫌な印象を持ったようだった。

 警察までが沙都子の元にやってきたのには何か理由があるのではないか。そう思った圭一は口数の少ない魅音が何か知っているのではないかと問いかけてみることに。すると、沙都子の叔父である北条鉄平が雛見沢に戻ってきたらしいということが知らされる。沙都子に暴力をふるっていた叔父が帰ってきたとなると大変なのでは、と思い議論しようと思った矢先、唐突に沙都子が学校に姿を現した。

 沙都子曰く、叔父にお使いを頼まれていたから遅れてしまったのだということ。なんでもないようにふるまう彼女の姿に、圭一たちは何もいえずそのままいつもの学校の風景が戻ってきた。

 放課後になり、さっそく部活を始めようとなったものの沙都子はさっさと帰宅してしまい取り付く島もない。沙都子が帰ってしまった後圭一たちは梨花ちゃんを囲み、昨晩何があったのかを改めて説明してくれるように頼み込んだ。

 梨花ちゃんは、夕飯の買い物に行ったきり戻ってこなかった沙都子を心配してずっと家の前で待っていた。だが、やっと帰ってきた沙都子は、身の回りのものだけをもってすぐに叔父のまつ家に戻らなければといってしまったのだという。

 去年まで沙都子は叔父夫婦と暮らしていた。だから元の生活に戻るだけ、そういってしまえばそれだけのことである。だが、去年と違うのは彼女を庇い続けてくれた兄の悟史がいないことだ。沙都子を守る盾になってくれた兄がいない中、叔父と二人きりの沙都子の恐怖はいかばかりなのか。

 みなは暴力をふるう叔父なのならば通報ができるのではないかと考え付く。だが、一昨年の冬に既に魅音が通報を行っていたがその時は様子見という結果に終わっている。逆に児童相談所が来たせいで家庭内暴力はもっと陰湿なものにきりかわっていったというのだ。それを聞いてしまうと、やはり打つ手がないように感じてしまいなすすべがないまま、一日が過ぎた。

 翌日も、梨花ちゃんは一人で学校に登校してきた。沙都子はどうしたのかと先生に尋ねられても首を横に振るだけの梨花ちゃんは先生に呼び出され事情を聴かれることに。

 梨花ちゃんから話をきいた先生は、家庭訪問に行くことを皆に約束してくれた。家庭の環境を正しく児童相談所に伝えることが大切だと、勢いばかりが過熱する圭一たちに冷静に諭してくれた。

 さっそく放課後先生は沙都子の家に向かうが、鉄平に何を言っても沙都子に合わせてもらうことは出来ずに終わってしまう。

 その様子を聞いて圭一はショックを受けるが、先生自ら児童相談所に連絡した方がいいと判断してくれ、その通り通報を行ってくれた。

 翌日、沙都子は学校に無事登校してきたが、児童相談所からの連絡を「迷惑だった」と鼻で笑いとばしていた。一体どういうことなのかと、圭一が梨花に尋ねると、沙都子はかかってきた児童相談所からの連絡に「なんでもない」といって切ってしまったのだという。その結果、またしても児童相談所は「様子見」という結論を出すしかなかったのだ。さらに過去の魅音の通報の前にも、沙都子は義理の父を気に入らず、自ら児童相談所に偽りの相談の電話をかけたことがあった。その記録が残っており沙都子は嘘をつく可能性のある子供という印象があるために今回もそのケースではないかと疑われているのだ。 

 正攻法で助けられるはずの方法が、本人の過去のイタズラのせいで使えなくなってしまうという事態にどうしていいのかわからなくなってくる圭一。
 
 とにかく学校にいる間はいつものメンバーで楽しい雰囲気でいることがいいのではないかと、いつものようにはしゃいで昼休みを迎えた面々。お弁当を広げてお互いの弁当を品評会したりおかずをつまみ合ったりする。レナのお弁当の煮物が美味しそうだ、と沙都子と圭一で奪い合いが始まる。

 沙都子がそれを制して美味しそうにおかずをほおばる姿を見て、圭一はその頭を撫でてやろうとした。だが、直前で沙都子はその手を払いのけ、突然恐怖で身を固くし、叫び、嘔吐して取り乱してしまう。

 クラスメイトたちは皆、沙都子が突然取り乱したことに衝撃を受けただその姿を見ることしかできない。

 目に見える傷は確認できなくとも、沙都子がどれほど追い込まれているかが見て取れる、とても悲しい姿だ。こんな状態にいる沙都子を、彼らは救い出すことが出来るのか。圭一が夢にみたような鉄平を殺す未来しか残されていないのか。次回以降、どんな展開が待っているのかに賭けたいと思う。

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