TVアニメ『体操ザムライ』情熱大陸のようなナレーションでスタートの第2話

TVアニメ「体操ザムライ」公式サイトより

 まるで情熱大陸のようなナレーションでスタート。城太郎の過去の輝かしい経歴を振り返っていた。高校卒業と共に実業団にスカウトされ始めてのオリンピックで銅メダル、続いてのオリンピックでは銀メダルを獲得した彼を、世間はサムライと呼び旋風を巻き起こした。

 さらに、時の大女優と結婚し、娘に恵まれ妻と娘に自分の体操する姿を見せたい、とここまで邁進してきたが、引退会見ではまさかの「引退しませぬ」といったことから、彼の発言をめぐって各局のワイドショーが過去のドキュメンタリーを流していたのだ。

 体操男子は数年低迷っぷりが話題だったがそれを挽回する救世主として「バンダナ王子」なる存在がいるらしいが、現状どん底にいる城太郎はそれどころではない様子。

 引退しませぬ宣言をした翌日、クラブに向かう城太郎。早速週刊誌記者に「成績が芳しくないがまだ続けていけると思っているのか?」 とかなり直球な質問をぶつけられ、タジタジになってしまう。そこにコーチの天草が現れ、記者を追払うことはできたが、天草と城太郎の間にも気まずい空気が流れる。

 城太郎はせっかく会見の場を用意してくれたのに、台無しにしてしまったことを詫びると、まだ自分はできる。続ける。やらせてほしい。と頭を下げる。だが、天草の返事は「面倒は見ない。クラブにお前の居場所はない。」とクビを言い渡す者だった。

 クラブをクビになったと玲に伝えると、玲は謝れば許してもらえるのでは? というがさすがにそうもいかないだろうことは城太郎もわかっている。とりあえずは一人でできることを考えないと、と自ら練習メニューを組み立ててみることに。

 だが、指導者やトレーナーには転身できないとさんざん言われていた通り、計画性というものが欠如している城太郎は、何かのトレーニングをしようとするとそればかりやってしまう癖があるようで、ランニングを使用と思ったら一日中走り、足がつってしまったり、チューブだけをやって腕が使い物にならなくなったりと極端すぎた。

 結局何をしていいかわからず、瞑想をしているとレオナルドが働きもしないでいることを指摘され、マリの店で働くことになる。城太郎も働こうとしたが接客業などできないだろう、と一喝され一人だけどこにも行き場がなくなってしまう。

 さっそくマリの店スナックマリーで働き始めたレオナルド。今時珍しいガングロの店員とマリが従業員のようで、店員も客もかなり個性が強そうだ。この店は来るもの拒まず去る者追わず、それぞれの客の一切の詮索もしないことを信条にしている。

 何でもとりあえずやってみるように言われたレオナルドはお客様にお食事を運ぶことからスタートした。

 最初に対応した客、ブリトニーはメイクの濃いハゲのオネエ。レオナルドが運んできたところでさらっとお尻をなで、彼の筋力を見破ったのか、こんなところで何をやっているのか、怪我をしているなら自分の所へ来い、と名刺を押し付けてきた。どうやら彼は整体師をやっているらしい。

 変なお客さんは多いが、毎日楽しそうに仕事に出かけるようになったレオナルド。対して城太郎は一人途方に暮れて今期よく見る池袋西口公園でぼんやりしていたが、周りからジロジロみられヒソヒソと何か噂されているように感じてしまう。治安の悪さも相まって、自分も昼間からふらふらしてたむろし、喧嘩するような人物に見られているのかもしれない、と被害妄想まで出てきてしまう。
 
 一人奥さんの遺影の前でうなだれていると、充実したレオナルドが帰宅する。城太郎の落ち込みようをみて声をかけると、いかに今まで自分が回りの人に助けられてきたかを痛感し、こんなままでは天草さんに許してもらえることもできない、さらには肩の怪我もあり、どうしたらいいんだ……。とうつむく彼に、レオナルドは怪我をしているなら治せばいい、と店で知り合ったブリトニーの整骨院を訪ねることに。

 ブリトニーは城太郎の肩を触ると、どれくらい悪くなっているかを見抜き、サクサクッと鍼を打っていく。一通りの治療が終わると、やる前とは明らかに肩が違っていることに気付く城太郎。これでまた練習ができる! と思ったがそれはブリトニーに固く禁じられる。どうやら彼の肩はかなり危険な状態で、このまま無茶な練習を続けていたら爆発するところだったという。

 しばらくは練習を控え、太極拳などをゆっくりやるのがいいと勧められる。太極拳は筋力・体幹・持久力が鍛えられるとかでとてもいいそうだ。太極拳と定期的な鍼治療を受けるようにと言われ、次の日から毎日通行人の好機の目にさらされながらブリトニーとレオナルドと共に太極拳をするようになった。

 最初はこんなことをやっていていいのか? と疑問を持ちながらだったが段々一緒にやっていく人も増え、かなり調子が良くなっていった。その様子を見てもう大丈夫だと思ったのか、ブリトニーは「オーバートレーニング症候群」という言葉を知っているか?と聞いてきた。 トレーニングのし過ぎで疲労状態になり、鬱にもなりかねないのだという。城太郎がブリトニーと出会ったときはまさにその状況だったので、別に太極拳でなくてもよかったのだが、体操から離れて体を休ませるべきだと思ったようだ。

 思い返せば天草からも、何度も言われてきていたことなのに城太郎はそれに聞く耳を持たず練習をすることばかり考えていたのだ。いかに自分が回りが見えていなかったかを痛感した城太郎は改めて天草の元に向かい、頭を下げる。

 自分を過信していたことを恥じ、もう一度コーチをしてほしいと頼み込む。もう一度だけ一緒に戦ってほしいと。天草は今後年齢的にも体力や技術が衰えていくだけだが、抗うことを1から一緒に考えよう、と言い、また一緒に体操を続けるといってくれた。なんだかんだ言って、天草さんもずっと城太郎のことをきにしていたようだ。

 これでまた、城太郎の体操生活がスタートする。そう思ったとき、クラブに突然あのバンダナ王子が現れ、城太郎を見るなり「貴様は体操界の恥だ」と言い捨てた。

 オープニングで一緒に上海ハニーを歌っているくらいだ。後々仲間になるパターンなのはわかっているのだが、突然やってきてその暴言はいったい!? 過去日本の男子体操界を背負った男と新進気鋭の新しい才能。二つがぶつかってどんな物語が生まれるのか。次回も楽しみだ。

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