TVアニメ『魔王学院の不適合者』魔王を怒らせるとマジでやばい第7話

TVアニメ『魔王学院の不適合者』公式サイトより

 前回のアノスの言った通り、1分でかたをつけるといっていたそのままに優勝候補であり、エミリアの弟をあっという間に倒してしまう。倒すまでにアノス親衛隊によるアノス応援歌が歌われていたのだけど、あれは一体……? ダサすぎるけれどもたぶん公式アノス応援ソングとして今後も出てくるのだろうか。今回だけしか流れなかったらそれはそれで思い切りが良すぎてすごいなと思うのだけれども……。

 圧勝で勝ち越した一回戦。レイももちろん勝利を収めていた。だが、寝ていても勝てそうな一回戦を経た後対面したレイは、様子が変わっていた。彼は皇族派に勝利したらしいが、その際に何か耳うちをされたらしい。今まで社交的な態度だったにも関わらず、ピリリとした雰囲気でアノスたちの前に立つ。何でも、一生遊んで暮らせるお金と時期魔王に仕立て上げるという約束と、母の命を人質に取られたようだ。

 次に会ったときにはアノスを殺すことになるかもしれない、と口走るレイに対しても「そうか」程度の反応を返し特に気にしていないような態度であしらうアノス。それはレイが本意としてそうしたいと思っておらずにそうするしかできないという立場に追い込まれていることを察したからだ。

 アノスはレイと別れた後、彼の母が入院している病院へミサと赴く。彼の母の体が一部透けていることから、この母が半霊半魔の存在でありミサと同じ立場の人間であると予想をつける。体がすけているのは、魔力が弱まり根源が希薄になっているからではないかと思われる。

 レイの母の症状をみている間に母が目を覚まし、二人に話しかけてくる。二人はレイが今契約の魔剣に縛られ、彼の本意ではない状況に追い込まれておりそれがあなたであるということを伝えると、彼女はレイの母としてアノスに彼を救ってもらいたいと願い出る。レイが自分の命をかけても守りたい母から、その命をかけても守りたいと言われるレイ。その親子の絆に心打たれたアノスはレイを助けることを誓う。
 
 一方アノスから試合で使う父が作り上げた魔剣を預かっていた母が、エミリアと対峙していた。自らの家の誇りである弟が、アノスによって無様な負けを公衆の面前にさらされてしまったことに腹を立て、試合に必要な魔剣を取り上げることで試合に出られなくしようという姑息な手段に出たようだ。

 だが、アノスの母はエミリアに魔剣を渡すことを拒否。そのせいでエミリアは実力行使に出て魔力で母を傷めつけようとする。アノス親衛隊が回りにいたことから、親衛隊は母を守ろうと身を挺して壁になろうとする。エミリアは混血が多いアノス親衛隊を虫けらのように扱い、彼女たちが混血であることが悪いのだと差別的な発言を繰り返す。

 だが、母も親衛隊もアノスの剣を渡すことを頑なにせず、ボロボロになってもあきらめずにエミリアに対峙した。エミリアの怒りも頂点に達し、絶体絶命になったその時アノスが現れる。

 ボロボロになった自らの母と親衛隊の面々を見たアノス。今まで十把一絡げにしていた親衛隊の名前を一人ずつ聞き、彼女たちの名前を覚えたアノスは彼女たちに敬意を表し、エミリアに無慈悲な攻撃を振りかざす。

 謝罪を断固として拒否するエミリアに、アノスは最も残酷な魔法をかける。今まで純血至上主義のような態度を取っていたエミリアを混血に変え、今後自ら何度命を絶っても絶対に混血に生まれてしまうという呪いのような魔法をかけたのだ。

 絶望にさいなまれるエミリア。だが、彼女はアノスに対してそれだけのことをしてしまったのだ。最愛の母を痛めつけ、自らを敬愛する親衛隊の皆を傷つけたのだ。

 魔王を怒らせると怖い。それを骨の芯から思い知らされるエピソードを見せつけられた。次回はレイと魔剣大会の決勝戦だ。この結果でレイがとらわれているものから解放させることができるのだろうか?
(文=三澤凛)

TVアニメ『魔王学院の不適合者』魔王を怒らせるとマジでやばい第7話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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