アニメ『プランダラ』最終回直前なのに一向に伏線回収なし!?第23話

TVアニメ「プランダラ」公式サイト

 来週最終回なのに何ひとつ進んでいない。ある意味すごい。二期分使ってこの体たらくは、アニメ史に残るのではないだろうか。

 注射を打たれると性格がどメンヘラになる園原と、過去から因縁があるが実は優しい道安を相手に苦戦を強いられるリヒトー。園原はなぜか昔からリヒトーに対して依存傾向が見て取れたがその理由も今回明かされるのだがその理由が浅すぎて笑ってしまった。これで300年同じように思っていられるのはある意味すごいというべきか。

 彼女がリヒトーを慕うきっかけになっていたのは、いじめられていた園原をかばってくれたのがリヒトーだったから。というもの。しかも、その助けてもらったことを嬉々として道安に報告していたようなのだ。

 「今まで誰も私をかばってくれなかったのにリヒトー先輩だけが助けてくれた」と彼女は言うが、報告できる間柄に道安いたんだよね? 多分だけど確実に道安も話を聞いてくれたりしていたんだよね? かばってくれていたよね?

 近くにいすぎて気付かないパターンなのか、そもそも道安と園原の関係については多く語られてはいない。だが、リヒトーと出会ったことで彼女の依存体質に火がついたことは間違いがなさそうだ。それゆえに、道安のリヒトーを憎む理由の一つになっているようだ。

 二人がバラバラに攻撃をしかけてくることで苦戦を強いられるリヒトー。もうちょっと連携をとればあっという間に倒せそうだが、最終的にリヒトーが勝たなければいけないので、その当たりは無視だ。そして確実に道安は手加減をしてくれている。

 いざ、二人の攻撃がリヒトーに大ダメージを与えそうな場面でお約束パターンでジェイルが登場する。これで2対2の戦いに。ジェイルは園原を受けもつことに。300年前に認識もあり、さらに彼女の依存体質に対して苦言をていしていたジェイルと園原の戦いは結構あっけなく終わりを迎える。戦いの絵面も地味で最終回手前のバトルとはとても思えない。

 ジェイルは前回父との決闘でカウントが1にまで落ちている。この世界にそういえばあった設定でカウントが上のものにはかなわない、というものがあったような気がするが、特技の鉄を出す力がちょっと弱くなった程度で、信念でごり押しするジェイルには全く意味がなく、精神攻撃で勝利を手にする。マジ園原なんだったんだ。

 そしてリヒトー対安原。彼らには戦争時に交わした約束があった。子供すら戦場に出て闘わなければいけなかった状況に辟易してこんな戦いは終わりにしようと言い合っていた。シュメルマンの遺伝子が強く入っているリヒトーは子供が殺せず、それを見越した敵が子供を洗脳して送り出してきた際にその子供たちを殺すのを道安が一手に引き受けてくれていたというのだ。いいやつすぎる。そんな苦しい想いを超えてアルシアを築いてきたというのに、そのアルシアを壊そうとするのだからそりゃ怒るわ。

 だが、武器を道安に飛ばされたリヒトーの攻撃に合わせてなぜか道安も素手で戦い出したり、相手に合わせる優しさを持っている。そして、これがラストの攻撃になるかもしれないと感じたらちゃんとリヒトーに武器を拾わせてやろうとするなどどこまでも対等に接しようとする心意気。

 最後にはちゃんと対リヒトー用のとっておきの攻撃で彼をブラックホールのようなものに閉じ込めたが、次回は最終回なのでちゃんと彼をだしてあげるのでしょう。

 それよりも、最初は「リヒトーさんを信じてますから」と余裕ぶった顔していた陽菜が最後には誰よりも慌ててリィンの手術を放棄して泣いていたのが胸糞悪かった。ヒロインだから悲痛な声で叫ばないといけないんでしょうけど、お前信じてるんじゃないのかよ。

 予定調和であり、つじつまを合わせて何となくかっこよくさせておけばOKな作風で2クールやってきたこのプランダラも、とうとう次回が最後。意味ありげに出ていた色々も超展開で何となく伏線回収して終わるのだろうか。カオスな最終回になることを期待したい。
(文=三澤凛)

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