TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』難攻不落のルートがガチで無理ゲーすぎる第10話

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　今まで順調に進みすぎていたカタリナに、とうとう破滅フラグがやってきた。突如多くの令嬢に取り囲まれて身に覚えのない悪事を告発されてしまった。

　だが、どんなに糾弾されても全然身に覚えがないのだから困惑するしかない。心当たりといえば学校の敷地内に勝手に畑を作っていたことくらい。だが彼女たちはカタリナがマリアに危害を加えていたといって聞かない。さらには公式に証拠を書類にまとめたものまで出してきたから万事休すである。

　しかし、そこにカタリナ親衛隊もとい、彼女の身の回りに常にいる面々が現れる。彼らはその証拠を確認するも、カタリナがこんな手の込んだ嫌がらせができるはずがないとかばってくれる。

　さらには被害にあっているというマリア自身がカタリナに意地悪な行為をされたことなど一度もないと断言。むしろ自分にそういった嫌がらせをした人物の名前をあげてやろうかとさえ言ってのけた。

　皆のおかげで難を逃れた。しかし、なぜなにもしていないはずなのに糾弾イベントが発生してしまったのか？　あまり難しいことは考えられないカタリナは、お腹がいっぱになったらとりあえずは今回解決してよかった、と安心してしまったが、周りはなぜこんなことが起こったのかと周りへの警戒の目を怠らなかった。

　それゆえか、マリアが一人何かに気付き姿を消してしまうことに。昼休みの間にちょっといってくる、と別れたのを最後に姿を消し数日。カタリナ達は必至に捜査するが全く手がかりが見つからずに心配する想いは募るばかり。

　マリア失踪から三日後の夜。ジオルドがカタリナ糾弾についてきになったことがある、と会いにやってくる。それは、彼女を糾弾した女性たちがなぜあんなことをしたのかを全く覚えていなかったこと。資料として持ってきていた彼女がマリアをいじめていたという証拠も自ら作ったのではなく、いつの間にか手元にあったというのだ。

　人を意のままに操ることができるのは闇の魔力を持つものだけ。しかし闇の魔力は後付けで取得できるもの故に、誰がその力の持主か探し出すことは困難なのだという。マリアは光の魔力を持っているからこそ、闇の魔力の使い手がわかってしまい、連れ去られたのではにか、というのがジオルドの推理だった。

　いったい、誰がマリアをさらったのか。そのことを考えていたら寝不足になり倒れてしまうカタリナ。一人では行動するなとさんざん言われていたのにもかかわらず、医務室から教室に戻るまでの間一人中庭に出てしまう。そんな時、彼女の前に現れたのは生徒会長。いつもさりげない優しさを見せてくれる生徒会長と対峙した時、彼女は現世での記憶を思い出す。

　現世でカタリナにFORTUNE LOVERを教えてくれた親友が語っていた、隠しキャラのルートのこと。そのルートはかなり難易度が高く、もし失敗したら自分の身の周りのキャラクターが全員殺されるバッドエンドになってしまうという。そのキャラクターの特徴は真っ赤な髪と灰色の瞳が特徴だという。まさしく、生徒会長の特徴そのものだ。

　せっかく隠しキャラの存在を思い出したのだからそのまま黙っていればよかったのに、考えなしのカタリナはそのまま生徒会長本人に闇の魔力について問いただしてしまう。最初はごまかそうとしていた生徒会長だったが、ついに自分がマリアをさらった張本人であることをばらしてしまう。

　マリアをさらった張本人である生徒会長は、なぜかカタリナのことが気に入らず、女生徒たちを操って糾弾しようとし、それを見抜いたのでさらったというのだ。カタリナが憎い、と今までの温和な雰囲気とガラリと変わってしまった生徒会長に驚愕する。だが、その憎しみをぶつけてくる生徒会長がなんだか苦しんでいるようにも家て、自分の危険を顧みずについ、人たらしのカタリナが発動して、心配する手を差し伸べてしまう。

　一瞬ほだされそうになったが、生徒会長は闇の力でカタリナを包んでしまう。カタリナ、最大のピンチで次回に続く。果たしてこの難攻不落ルートを無事クリアすることができるのか？！
（文=三澤凛）