TVアニメ『LISTENERS』物語の真相が明かされそうで、さらに謎が深まった第10話

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LISTENERSより

 今回はこの物語の根幹に関わり、色々な謎が明かされたような、また新たな謎が生まれたような回だった。

 一人ゴミ山の中で意識を失っていたエコヲを助けてくれたのは、ジャニスという褐色の少女。彼女につれられ、ブルースの街、クラークスデイルのはずれの家に連れて帰られたエコヲ。

 彼女と祖父のロバートが暮らすその家は、穏やかで静かでのんびりとした時間が漂っていた。エコヲはそこでゆっくりとすればいい、と言われたことからロバートの仕事を手伝い、牛の世話をしていくつかの季節をそこで過ごしていた。

 ダイジェストで描かれたけれども、半年近くは経っているはずでエコヲはミュウのことを諦めてしまったかのようにも見えて、平凡だけれども幸せそうな生活を見ているとなんだか切なくなってしまう。

 地下の大量のレコードのコレクションを見ていぶかしむエコヲ。この世界ではレコードを「記憶」というらしい。レコードという概念がない世界。この世界にはレコードがないのか。そういえば鼻歌もなかったくらいだからなぁ。「歌」「音楽」という概念がない不思議な世界。それなのになぜかレコードがあるというのがとても不思議だ。
 
 もうずっとここで暮らしていきたいかも、というエコヲに対して、ジャニスはそれならばエコヲがずっともっているコアパーツをくれない? と問いかける。だが、それは元々はミュウのもの。これを人に上げるということは彼女との思い出を手放すことになる。エコヲはそれは出来ないと、そのお願いを突っぱねる。するとジャニスは彼に「あなたはクロスロードに試される」という謎の発言をする。

 クロスロードとはこの世の全てが交差する場所。過去と未来嘘と真実、人とミミナシ。相反するもの全てが交差する全てのプレイヤーの始祖にしてイクイップメントの源流「オリジン」。 これをジャニスとロバートはずっと守ってきたという。 

 エコヲがここで初めて見たレコード。ロバートがそれを回し始めると、古から続く記憶が再生される。あるとき突然現れたミミナシを好機の目で見た人間たち。それが恐怖に変わり攻撃が始まり、全てが一変する。

 なすすべのなかった人間たちはただただ祈るしかなかった。そして生まれたのがオリジン。
だがオリジンがあまたのイクイップメントのコアを生み出してもミミナシの狂暴化を止めるどころか悪化させていってしまった。それを止めようと立ち上がったのがジミ。彼はただたんにこの町で生まれた平凡な男だったのだ。
 
 そしてジミは世界を回り、そこで「リスナーズ」に出会った。そのリスナーズの顔は、ミュウ。久しぶりにミュウの顔を見たエコヲは、彼女に会いたい、という気持ちが強くあふれ出る。その気持ちに呼応したかのように彼の体に祈手の証であるジャックが現れる。そこに思い切りプラグを刺したところで、レコードは途切れる。

 そこにはロバートの姿はなく、彼もそしてジャニスすらもが記憶の一つであったことを知る。ジャニスはエコヲがジミにとても似た「普通の人」であることを話す。だからこそ、エコヲにしかできないことがあると。誰にでもできるエコヲにしかできないことを成し遂げたらあなたにしかできない「うた」が聴こえると告げ、彼女は消えてしまう。
 
 エコヲは改めて、ミュウの元へと歩みを進める決意をする。ジャニスの墓が映されたが、その墓に刻んである名前は「ジャニス・ストーンフリー」ジミと同じ苗字だ。ジミのことをお兄ちゃんと言っていたから本当の妹は彼女だったのだ。
 
 それではミュウは一体だれなのか。彼女の本当の姿はミミナシの王「リスナーズ」。ジミの後継者でも妹でもない。彼女を利用してセカンドカミングを起こそうとしたトニーを始末し、自らの望む世界に変えようと企むものに変わってしまっていた。

 彼女に会うために歩き出したエコヲがリスナーズであるミュウと対峙した時、一体何が起こるのか? 結末が楽しみだ。
(文=三澤凛)

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