TVアニメ『かくしごと』温泉サービスシーンはないものの…?第10話

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TVアニメ『かくしごと』公式サイトより

 今週も年末進行にまつわるお話。年内に年明け分も描けば年明け沢山休める……というのはよく聞く話だが、それをちゃんと達成できるかというのはかなり意志の力にかかってくる。

 夏休みの宿題が8月31日まで終わらかった人間は基本的にそういった前倒し計画というのはできないものだ。姫が備蓄用に買いだめしておいたチョコレートを、あればあるだけ食べてしまうように、可久士も時間があればあるだけダラダラしてしまう性格なのだ。

 姫はチョコレートを備蓄分まで食べてしまったことを気に病み、自ら漢字の書き取りなどをして自分を罰したりと殊勝な部分もあるが、可久士はアシスタントたちに責められても自分を律することはできないまま。このままでは年始の長期休暇はつぶれてしまうのか、と思った矢先に事は起こる。

 姫と商店街で行われていたふくびきをやってみたら、なんと伊豆二泊三日の旅行が当たったのだ。しかもその旅行の有効期限は、仕事を前倒しにしたらいける期間。

 この旅行のために! という一念で仕事を鬼のようなスピードで仕上げていく可久士。無事に原稿は上がり、休日を楽しむばかりになったが、原稿を受け取りにきた十丸院は年末年始に一週間ハワイに行くという。漫画家は2泊三日の旅行がせいぜいだというのに編集は一週間や二週間平気で旅行にいくということにいら立ちを覚える。毎回本当に十丸院くんは可久士と視聴者をいら立たせる天才である。

 兎にも角にも念願の姫との旅行である。犬もOKな温泉旅館で蟹三昧である。しかし、この旅館もやはり一癖も二癖もある旅館。作品タイトルにあるような「かくしごと」が多く感じる旅館という場所。仲居さんの名前がシャラポワだったり、隣の部屋は確実に何か出そうな雰囲気を醸し出していたりと怪しい雰囲気がそこかしこに。

 可久士は姫が一人で女湯に入ることに不安を覚え、アシスタントの女性陣にわざわざ来てもらって見張りを頼むことまで画策していたが姫がアシスタントたちと入れ違いで出てきてしまった為に仕事にはならなかった。

 男性視聴者が望んでいただろうお風呂シーンは一切なく、映されたのは可久士が一人さみしく露天風呂に入っている姿だけだった。

 そして騒動はこれだけでは終わらない。かくしごとが多そうな旅館だと思っていたが、夕食を堪能しているときに他の宿泊客がどんどん自分たちのかくしごとを暴露していく流れに。不倫だったり年齢詐称やカツラなど、人のかくしごとはそれぞれ。

 そしてなぜか同調圧力によって可久士にもかくしごとを吐けと詰め寄られてしまう。姫の目の前で自分のかくしごとを白状させられそうになる絶対絶命のピンチ!

 と思っていたところで運よく悲鳴が聞こえたことでその場を脱出することに成功する。悲鳴は彼の止まっている部屋の隣の訳ありなお部屋から。この部屋はなんでも有名な文豪がなくなった部屋でもあり、さらに「出る」といういわくがついているらしい。このことを白状できずに苦しんでいた仲居さんも可久士に話せたことで少しすっきりしたようだが、そんな出るとわかっている部屋の隣に泊まらなければいけないのは中々にきついような。

 過去の文豪は吐血をしたり自殺を繰り返したりと派手な最後を飾るものが多く、その生きざまで作品が注目される場合も多い。可久士も冗談で吐血とかしてみるかな、と嘯くがギャグ漫画家が重い病をやったらそれこそ笑えなくなるのでは? という指摘が飛んでくる。

 だが可久士の著者近影の部分の写真が全裸がほとんどなのはそんな暗い部分を隠しているのではないか、という指摘には一瞬真顔になっていた。これは、何か隠していることが図星だったのだろうか?

 姫が寝てしまったあとにロクがその部屋に忍び込んでしまったことで恐る恐る可久士もその部屋へ。特に怖い部分はなかったが、文豪も描いたであろう文机が残っていたことからご利益にあやかろうとその机で絵を描くことに。そんなこともしらずに心霊写真をインスタにアップしていいねをもらいたいという欲望を持った少年たちが旅館に訪れ、可久士の姿を見て、霊と勘違いして大騒ぎになるという事件が起きた。

 幽霊が出たら勿論こわいと姫はいうが、亡き母を想ってなのか霊はいてほしいという考えなのだそうだ。色々と騒動はあったが、楽しい旅行は恙なく終わった。

 そして、現代パート。可久士は何か気落ちすることがあると縁側から帰ってくるという癖があったという。ある日、仕事で何かがあったようなことを言って、縁側から入ってきたとき姫は父が仕事を辞めたのだと悟ったという。そして今になってみると連載を終わらせたのだと理解できるようになったようだ。

 なぜ、可久士が連載を辞めたのか。その話については姫ではなく、十丸院と羅砂が語る。世間的には「売れなくなったから」といわれているが、そうではない。

 ギャグ漫画を描いている人間の過去に暗いエピソードが潜んでいることが世間にばれ、ギャグマンガを描き続けていくことができなくなったから……というのが真相のようだ。頭を抱える可久士の前に広げられた飛行機事故の記事。これが姫の母親が亡くなった事件の事なのだろうか。 

 可久士が自ら連載を終わらせる理由、そして姫の前から姿を消した理由は一体?
(文=三澤凛)

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