TVアニメ『かくしごと』新人賞の評価で大炎上?娘思いのハートフルな第5話

TVアニメ『かくしごと』第5話の画像1
TVアニメ『かくしごと』公式サイトより

 漫画家としての仕事は漫画を描くことだけではないようだ。漫画を描いている雑誌のしきたりにはしたがわねばならぬもの。可久士の連載している雑誌で行われる新人賞の審査員の順番が回ってきたと依頼される。だが、彼は断固として拒否。

 しかし、家に帰って姫が給食当番の準備をしており「嫌な当番だろうと誰かがやらないと社会がまわっていかないよ」と最もなことを言っていたことにショックを受け、自分もちゃんと当番を受け入れることにする。

 姫が言う事が第一! な可久士は心を入れ替えてめんどくさがっていた新人賞の審査員を引き受け、担当の十丸院から近々原稿を送ってもらうことに。アシスタントの面々も彼がこの仕事を受け入れるとは思っていなかったようで、審査できるのかどうかというところから疑い始める。売り言葉に買い言葉で、アシスタントが描いた原稿を手始めに審査し始めた可久士だったが、みんなが思っているよりも的確なだめだしができることに本人も周りも驚く。
 
 新人賞に応募してくれた子たちへの講評は特にその人たちの人生に関わるものだから、と精いっぱい真剣に講評をするが、どれもこれも自分にブーメランで返ってくるものばかり。自分のことは棚にあげつつも、それぞれに真摯な講評を書き上げた。だが、担当の十丸院はその真面目な講評ではギャグマンガ家らしくないと語尾全てに(笑)をつけて雑誌に掲載するが、ネットで大炎上してしまう。これには可久士も大激怒だ。 

 こんなメンドクサイ当番をやったのになんてことをするんだと十丸院に詰め寄るが、彼曰く自分もめんどくさい当番を受け持っているんだからおあいこだと返される。どうやら後藤可久士の担当は当番制になっており、編集者内で面倒な当番として認知されているようだった。

 自分が編集者の中でそういった扱いだということにショックを受けるが、娘LOVEすぎるがゆえの設定が多すぎてそりゃめんどくさいよな、という感じだ。

「泊めたねっ!」

 姫のお気に入りだというお菓子を仕事帰りに買ってくる可久士。喜ぶ姫の顔がみたからだが、なんとなく姫の顔が曇っているような。お菓子のストックもかなりたまっているようで、あればあるだけ食べてしまうわけではないようだ。

 締め切りも終わり、姫との時間を楽しんでいた彼の元に十丸院から校了に通らなかったから今すぐ出てこいという連絡がくる。下ネタギャグマンガな彼の漫画が編集部チェックで通らなかったようだ。

 とにかく明日の朝までに原稿を8p仕上げないといけないということで、集中してもらうために十丸院はホテルを手配する。そこで缶詰作業をしてもらおうというのだ。

 かなり豪華なホテルにアシスタントも含めて続々と集まり、原稿作業の準備は着々と進んでいく。しかし突然の泊まり仕事になってしまったことで心配なのはもちろん姫。まだまだ小さい子を一人家に残しておくのは不安だ。

 シッターのナディラさんにいつもの時間よりも延長してもらうことを依頼すると、前回ナディラさんに一目ぼれした十丸院が様子を見に行くといって仕事場から消えてしまう。
 
 ナディラさんが一度帰宅している間、一人ポツンと心霊番組を見ていた姫。そこに親と喧嘩したという奈留が泊めてほしいとやってくる。奈留は可久士もいないで一人姫が在宅していることから、自分が泊まらないといけないという使命感を燃え上がらせて家に上がり込み、ナディラさんと共に姫を守りながら泊まることに。
 
 そこに姫の家の前で不審な行動をしていたと、十丸院をとらえた先生と十丸院も加わりかなり大賑わいな感じで夜を過ごすことに。もちろん可久士はそれを知らないままに時間ギリギリに原稿をあげ、ダッシュで帰宅。
 
 お客さんと朝まで大盛り上がりだった姫は、寝不足でソファで寝こけていたのを父の不在をさみしがってソファで待っていて寝てしまったのだと解釈。涙を流して再会を喜んでいた。

 缶詰していて朝帰りだったことは姫には内緒だが、突如彼女から「缶詰」という言葉が飛び出す。慌てふためき、自分が漫画家だとばれたのかと思ったが、可久士がいないあいだに、缶詰が届いたということを告げたかっただけだった。

 そう、金なら1枚銀なら5枚でもらえるあのお菓子の缶詰だ。姫が好きだったお菓子、というのはこの缶詰欲しさのものだったようだ。 

 金だろうと銀だろうともらえたらうれしい。だから、と姫は可久士に手作りの金メダルをプレゼントする。姫にとってお父さんは金メダル、と言ってもらえたがいつか彼女に好きな人ができたら自分はいつか銀メダルになってしまう。その日が来たときに自分が今金メダルなことを記しておこうと、可久士はもらったメダルに日付を書き記す。

 この数字が現代で姫が見つけた箱につながり、鎌倉で見つけた箱の続きは父が用意したものであることが確定となった。箱を抱えて涙する姫……ということはやはりこの時点で姫と可久士は一緒にいられない状況にあることは間違いなさそうだ。

 それは死別なのか、または全く別の理由があるのか。とにかく今回は父娘の交流がキュンとくるものばかりで、世の同じくらいの娘さんがいるお父さんが見たら泣いてしまうのではないだろうか。
(文=三澤凛)

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