アニメ『22/7(ナナブンノニジュウニ)』アイドルものには欠かせない水着回!PVもややエロで吹っ切れたか?第6話

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TVアニメ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」より

 集まったメンバーの過去にそこそこ重たいものが背負わされていると評判n22/7。壁ちゃんによってリーダーを任命された佐藤麗華も、出生から重たい設定を背負わされていた。

 生まれた時の体重1914gとかなりの低体重。生まれてすぐに保育器に入れられ、母親も生死の境をさまようという母子共に危険な状態だという。元々体が弱かった母は、自分に今後楽しいことなど何一つ望まないから麗華を生かしてほしいと願っていた。清く正しく素敵な子に育てたいという気持ちが、今の麗華の基礎となったようだ。

 20個もの指令が出されていた中に、リーダーは佐藤麗華という指令も交じっていた。それぞれの個性が生きる仕事が割り振られる中で、みうセンターの時のように役職が描かれているのは初めてだ。いきなりこんなに仕事の依頼が来ても、全てに応えるのは不可能では? と思うが、これは元からオファーが来たものに対して壁からGoが出た形になるものらしい。よって指令が出たものは全て実現するということだ。

 壁の指示でリーダーを指名されて戸惑う麗華だが、意外にもメンバーは皆彼女がリーダーであることに異論はないようだ。文句をいう麗華は放っておいて、22/7のリーダーは佐藤麗華に確定した。リーダーが確定した流れで、壁の指令に従い沖縄に撮影にいくことに。

 あっという間に水着回! アイドルに水着での撮影は必須というか定番。避けては通れないお仕事。それぞれのプロポーションに適した水着がきちんとセッティングされているあたりに壁の力の入れようを感じる。

 あかねと絢香は子供組のみゃーことジュンに拝まれるほどのセクシーさ。みんな沖縄の青空と海の元で開放的に撮影を楽しむ準備は万端だ。たった一人を除いては……。

 今週の主役、麗華は布面積の少なさにおののいて着替えることすらできずにロケ車に閉じこもっていた。マネージャーからも麗華の体が武器になると考えてのチョイスだと聞かされるが、潔癖な麗華にはその考え自体が受け入れられない。

 壁の指令は絶対で、その指令が達成できなかった場合にはどうなるかわからないというこの22/7。麗華の仕事拒否はこの指令未達成につながってしまうのか?

 そもそも彼女がここまで潔癖なのには理由があるようだ。生まれた時に母が亡くなり、父と二人で助け合って生きてきた。その中には「清く正しく」という母の教えが根強く生きていた。母のいいつけを守り、父にも厳しく規律を重んじた生活を促していた。元来のんびり屋の父は怒られながらも母に似て美しく育った麗華を自慢に思っていた。

 だがそんな父だから仕事はあまりうまくいっていないようで、それなりに苦しい生活であることは間違いないようだった。その生活をどうにか助けようと節約をしたり、早く社会貢献して就職し、父に楽をさせてあげたいというのが彼女の目標になったようだ。

 そんな時に届いたのが22/7の招待状だったのだ。親ばかな麗華パパは彼女がアイドルになることには大賛成。自分がいなくなってもいいのか? と聞く彼女にも「麗華がこの世界に生きていてくれればなんでもいい。それだけで誰よりも幸せなのだ」と大きな気持ちで送り出してくれた。

 待機車に籠城する麗華の元にメンバーがそれぞれ声をかけに来る。からかいながらも優しさをにじませるもの。いつものように正論をぶつけてくるもの。自信がないけれど仕事にどんどん意欲をみせているもの。そして麗華が最終的に重い腰を上げるきっかけになったのはあかねの理詰めのような声かけだった。

 個人的なことよりも、客観的に麗華が出ていかないことのメリットデメリットを並べてくれたことで、麗華にもその損失がどれだけのものになるか、どれだけの人に迷惑をかけてしまうかをわからせるにはよかったようだ。そして彼女は判断材料として、サイコロを置いていく。奇数なら水着を着る、偶数なら着ない。決められないならサイコロで決めてもいいのではないかと。果たして、麗華が出した目は……。

 夕暮れが近づいたそのころ、やはり撮影は終了かと思ったその時、ジャージを羽織って麗華が車から出てくる。スタッフの前でジャージを脱ぎ去り見事なスタイルを見せながら深々と頭を下げて迷惑をかけたことを詫びる。

 無事撮影が敢行できるようになり、あかねも奇数が出たのかと喜ぶが本当に出た目は2。偶数だった。彼女を動かしたのはリーダーとしての自覚だったのだ。

 リーダーとしての自覚が出た麗華はメンバーに「遅刻をしない。ゴロゴロしない。時間を守る。」という三原則を作り皆に守らせることを徹底させようとするのだった。

 この時に撮影された写真集は初版で一万部売れるという大ヒット。個人の仕事やイベントも増え結成半年とは思えない大人気具合に。絶好調の22/7、これからますますパワーアップ、というところでみうを始めとして全員がバッタバッタと倒れていってしまい、最後に残ったのはジュンだけ……。ということで、来週は一番子供っぽいジュンが主役!なぜメンバー全員が倒れてしまったのか?!

 エンディングの麗華様の歌は、本編であんなに水着が嫌だといっていたわりにエロ路線なPVっぽくなっていた。あの撮影のあとに吹っ切れたのだろうか。タイトルも「優等生じゃつまらない」。そういう一面もいつか出せたらいいなという思いもこもっているのかもしれない。
(文=三澤凛)

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