アニメ『22/7(ナナブンノニジュウニ)』お好み焼きパーティで結束が高まり、気合を入れる掛け声も誕生!?

TVアニメ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」より

 5話ということで、そろそろキャラクターについても掴めてきたようなそうでもないような。先週の桜からメンバーの個別エピソードが盛り込まれてきているが、今回は河野都、通称・みゃーこの秘密が明かされる。

 壁ちゃんからの次の指令はアイドルの登竜門ともよばれるアイドルトーキョーフェスティバル、通称ITFへの参加だ。本番一週間前の突然の決定、運営側にも出演する本人たちにとってもはた迷惑な提案である。

 1日目を終えて見えた課題はメンバー間の結束力の無さ。それを案じたみゃーこが提案したのはお好み焼きパーティー。粉ものにはこだわりのあるのはさすがの関西人。そしてこの「お好み焼き」は彼女のルーツにも関係していた。

 みゃーこは7人兄弟の長女。母一人子供7人で家族を支える頼れる姉という立場を22/7に入るまでこなしていた。貧乏ではあるが明るく楽しい一家。しかし、時折みゃーこの父親の写真を眺めては涙している母の姿を見てしまった。家族を支えるために、自分の好きな服飾の仕事を選んで家族を支えていきたいと希望していたが、彼女の元に、22/7選抜の知らせが届いた。

 東京行きを視野に入れ始めるみゃーこ。自分がいなくなったら家族を守れるのは父親しかないない、と母に黙って父の所在を調べ始める。だが、連絡も取れない大人を警察が見つけてくれるはずもない。というかお母さんバツ4なんだからみゃーこの父親以外にも父親役になった人残り3人もいるのでは?

 それぞれ養育費とか出してくれていないのだろうか。そうだとしたら、そんな男に父親としての役割を期待しても無意味なような気もする。

 母はみゃーこが父親を探しているのではなく、アイドルになりたいのを言い出せないのでは、と勘違いし安心して東京に行ってこいと背中を押す。みゃーこも母の勘違いに気付きながらも、自分が有名になれば父親を見つけ出すことができる、と東京行きを決意。かくしてみゃーこは22/7の一員になるために家族に別れを告げるのであった。

 別れの際に、家族に対して格言を言い渡していたみゃーこ。異父兄弟として育った彼らに託した言葉は、今現在22/7のメンバーにも当てはまる、とお好み焼きパーティのあとに彼女はメンバーたちにも同じ言葉を贈った。

「このキャベツは群馬県産、豚肉鹿児島産、薄力粉北海道。長芋埼玉産天かす東京都。紅ショウガタイ産。干しエビ静岡産。卵茨城産みんな生まれも育ちもばらばら。性格や個性もばらばらなメンバーや。最初は息も合わんし喧嘩だってするやろでもな!全部混ぜて焼いてひっくり返しといらたなんとかなんねん!」

 見事なサブタイトル回収。自分たちで焼いて食べたお好み焼きにたとえられると、メンバーたちもわかりやすかったのか一気に結束が固まってきた感アップ。

 さらに、このお好み焼きに着想を得た円陣も歓声。それぞれが具材の名前を言っていき、最後には「ひっくり返して、22/7!!」と掛け声も誕生。大阪色強すぎだけれども、これはこれで他のアイドルグループとは一線を画しそうで面白いのでは?

 みゃーこのおかげでグループとしても大きく前進したような印象を受けた今回。だけどメンバーは彼女の過去やどんな思いでアイドルを志したかとかは知らないまま。彼女の奮闘などが伝わっていないのは少し残念なような気も。

 エンディングもみゃーこソロ。こってこての浪花節ソングなのも彼女らしい。今までソロを歌ってきたみう、桜とは違ってこの人は芝居もうまいし歌もうまい。安定しているので聞いていても安心だ。こういう子が一人でもいてよかったと思わずにいられない。

 次週は誰のエピソードになるのか? 壁ちゃんが複数枚の指令を出したことから数人同時に進む可能性もあるのだろうか? アイドルとしても活動の幅を広げ始めた彼女たちの活動にも期待したい。

(文=三澤凛)

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