ゆずソフト『喫茶ステラと死神の蝶』モデル店舗への無許可問題…背景を変更することを発表　リリース日に変更は無し

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『喫茶ステラと死神の蝶』公式HPより

　人気ゲームブランド・ゆずソフトの2019年12月20日発売予定の最新作『喫茶ステラと死神の蝶』の背景画像に、兵庫県三田市に実在する人気洋菓子店「パティシエ・エス・コヤマ」の外観が使用されたことで、店側がイメージが損なわれかねないとして抗議を検討していることが分かった。

　ゆずソフト側は同店を参考にしていることは認めるものの、細部は変更しており、著作権には問題がないとしていたが、店側の主張を汲み、背景を差し替えることを発表した。

　今回の件で問題となったのは、モデルとする際に店側に許可を得ていなかった、という点だ。

「写真の背景に映り込んだ場合も含め、こうした件の著作権は微妙です。今回はあくまで背景として登場するにすぎないようだし、細部も変更されているということで、著作権侵害には当たらないでしょう。ただし、元のモデルがどこか分かるのであれば、モラルという点で許可は得ておくべきだったかと思います」（弁護士談）

　特に今回は18禁アダルトゲーム（エロゲー）であったことも、店側をよけいに困惑させた要因となっている。では、エロゲーでなかったら大丈夫なのか、といったらそういう問題でもない。

　この件について、OVERDRIVEのbamboo氏は自身のTwitterにて

背景はなぁ…。著作的にはセーフだろうけど難しい問題だろうね。うまく収束して発売出来ます様に。 これ他人事じゃない問題だよね実際。（原文ママ）

と投稿した上で、

ゆずソフト頑張って！（原文ママ）

と同ブランドにエールを送っている。また、過去にOVERDRIVE作品では実在するライブハウス等が登場するが、全て許可を取っていることを明かした。

　現在、エロゲー業界は縮小の一途を続けている。どのブランドも業界を盛り上げようと、クオリティの高いゲームをリリースするために頑張っている中で起きた今回の出来事。エロゲーだからNGというわけでなく、最低限のマナーは守りましょう、ということを改めて認識させられた。特にエロゲーという誤解を生みやすいジャンルであればなおさらである。

【お知らせ】一部新聞報道につきまして。https://t.co/ESgRMNowz2 pic.twitter.com/eK8bFae7zm

— ゆずソフト@新作１２月２０日発売！ (@yuzusoft) November 22, 2019

　『喫茶ステラと死神の蝶』のリリース予定日に変更はないとのことで、ゆずソフトは今回の件を糧に、これからも業界を盛り上げるべく、すばらしいエロゲーをリリースしていってもらいたいものだ。