10月といえばハロウィン。ハロウィンといえばホラー! ということで、今回は2002年に発売されたPCエロゲー/美少女ゲームのなかから、ホラーよりの鬱ゲーを三本紹介してみよう。
3本とも厳密に鬱ゲーにあたるかどうかは議論の余地があるが、広義の意味での鬱ゲーということで話を進める。
まずはLiar-softの名作『腐り姫 ~euthanasia~』。エロゲー史を振り返ったとき、伝奇ものの名作を挙げろといったら必ず入ってくる1本であろう。
それまでギャグテイストが多かったLiar-softの作風からガラッと変わった今作は、プレイシステムがかなり挑戦的と言えた。いまでいうループものなのだが、やや不親切というか、何の説明もなく、いきなり最初からやり直しを強制されることに混乱したユーザーが多かったことだろう。
しかし、そのシステムの強引さも今作の世界観を作り上げた一端を担っていた。シナリオ、システム、これら全てが世界観を作るための演出だったのは、いまの視点からしてもすばらしいと言えよう。
オチについては賛否両論あるものの、違わぬ名作であることは声を大にして言える。
お次は『弱肉 ~Jaku-Niku~』。BERSERKERからリリースされていた。
同ブランドのゲームは他社と比較して、システム面に関して一風変わった作りをしていたため、かなり癖があるものだった。『弱肉 ~Jaku-Niku~』に関してもシステム面にやや難があるものの、それまでの同ブランドの作品と比べたらマシな部類となる。
パッケージからかなりのあおりでホラーを売り文句にしているのだが、シナリオの恐怖度はそこそこ。それよりも自由度が高いのに、全てをノーヒントでクリアしなければならないというドS仕様のほうが恐怖であった。
いまでもFANZAでダウンロード購入できるので、昨今のぬるいゲームに飽きた方はぜひ挑戦してみよう。
最後は『ほとせなる呪ちとせなる詛』。『忘れな草』や『彼女の願うこと。僕の思うこと。』など佳作的作品を生み出したProject-μからリリースされた。『ほとせなる呪ちとせなる詛』もそういった意味では鬱ゲー/ホラー内では隠れた名作に入る。
今作は携帯電話にまつわる呪いがテーマとなっている。それに関連して都市伝説のうんちくがふんだんに盛り込まれているので、それらを読むのは非常に興味深い。
しかし、現実に起きた凄惨な事件をモチーフにしている側面があり、これは胸糞悪い。いまだったら不謹慎だと評価されるだろう。
ホラーとしてのできはなかなかなのだが、ゲーム自体は呪いから解放されることを目的とするため、ミステリー要素も強い。とはいえオチが強いわけではないので、あくまでホラーとしてプレイすることをおすすめする。
『ほとせなる呪ちとせなる詛』はダウンロード販売がされていない。そのため中古市場を漁ってプレイするしかない。たんねんに探してほしい。
(文=Leoneko)
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ホラー風味のおすすめPC鬱ゲー3選 システム面に難ありだったけど名作ぞろい!? 2002年発売編のページです。おたぽるは、PCゲーム、ゲーム、エロゲー、美少女ゲーム、鬱ゲー、ホラー、ループ、Liar-soft、弱肉 ~Jaku-Niku~、腐り姫 ~euthanasia~、BERSERKER、Project-μ、ほとせなる呪ちとせなる詛の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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