プレイ時間の短い美少女ゲームの名作3選!連休明けもエロゲ三昧!!

 連休をどう過ごしたであろうか。もう社会人になっているユーザーは10連休なんてなかなかないかもしれない。これから忙しい毎日を送るためにも、今回は比較的プレイ時間が少ない美少女ゲーム/エロゲーの名作を紹介しよう。週末に集中してクリアすることも不可能じゃない。これで初めてエロゲーに触れてもいいし、未プレイの人はこれを機にプレイして観てはいかがだろうか。

 短編エロゲーの名作といえばまずはこれ、『Quartett!』である。おおよその総プレイ時間は約5時間。日常シーンでは地の文が少ないので、飛ばし読みに慣れているエロゲーマーならもっと早くクリアすることができるだろう。

 内容としては、とある音楽名門校で主人公がヴァイオリンニストとしての腕を買われ、欠員の出たカルテット(編注:ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロで構成される弦楽4重奏楽団のこと)に加わり、若い音楽家の登竜門である「マグノリア・カルテット・コンクール」への出場を目指すという王道の学園青春ものだ。

 とにかくこのゲームはシナリオが秀逸である。バラバラな個性のカルテットメンバーが、強烈にぶつかり合いながらも音楽に打ち込む姿に涙すること間違いない。その完成度の高さでプレイ時間が短いのは気にならないだろう。CG枚数もかなり多い。

 短編はストーリーが一本道だったりするのが多いのだが、『Quartett!』の攻略ヒロインは3人である。カラミのシーンでやや作画に乱れがあったりもするのだが、総プレイ時間を考えると実に豊富と言えよう。また驚くことに、音楽はきちんと演奏されたものが使用されている。ゲーム制作費と同等、もしくはそれ以上に楽曲制作の制作費がかさんだという逸話があるほどだ。ちなみにPC版はノンボイスである。後にPS2に移植されていて、そちらはフルボイスだ。

 リリースブランドのリトルウィッチは、残念ながら活動を中止している。『Quartett!』を手に入れようとすると中古市場をくまなく探さないといけないが、ダウンロード版であればFANZAで購入可能だ。

 お次はこれ、『こなたよりかなたまで』だ。今作はF&Cから発売され、リニューアルパッケージ版や廉価版なども発売されている人気作だ。総プレイ時間は約12時間。泣きゲーの王道を突き進んだ死生観たっぷりの物語である。

 両親が他界し、身寄りのない主人公は癌に侵され、余命もわずか。主人公が生きる支えになっているのは、耕介と佳苗というふたりの幼馴染。主人公は病気について耕介に打ち明けたが、自分に好意をよせてくれている佳苗には打ち明けられずにいた。季節が秋から初へ変わる頃、主人公の前に突然金髪の少女が現れる。彼女の名前はクリス。彼女はなんと、永遠を生きる吸血鬼だった――。

 死生観を扱うゲームは主人公にどれだけ感情移入できるかが、プレイ後の感想を大きく変える。今作に関して言えば、自分が死ぬことで、大切な人を悲しませたくない、だから冷たく当たってしまうといったシンプルな物語構成ということもあって多くの人が感情移入できるだろう。またKOTOKOの歌う主題歌「Imaginary affair」はエロゲソング史のなかでも屈指の名曲となっている。

 ちなみに『こなかな2 Konatayori Kanatamade II』という続編を匂わす作品が2013年に発売されている。しかし、設定が近い別作品と考えた方がいいのでご注意を。

 最後は人気シナリオライターとなったニトロプラスの虚淵玄代表作とも言えるのが『沙耶の唄』だ。今作の総プレイ時間は約6時間。比較的長いニトロプラス作品の中では内容と共に異彩を放っている。

 以下、簡単なあらすじだ。

 ある日、大学生の主人公は交通事故にあって生死の境をさまよう。その後、大学に復帰した主人公は、故意に嫌われる様な言動を取り始める。事故後に人が変わってしまった主人公を周囲の友人たち心配してあれこれと手を差し伸べるが、主人公には友人たちを受け入れられない訳があった。主人公は交通事故の後遺症で知覚障害を起こしており、全てのものが異常な姿で見えるようになっていた。街は動物の内臓をぶちまけたように見え、人間はグロテスクな肉塊にしか見えなくなっていたのだ。自分以外の全てな世界になっていた中、主人公の前に沙耶という謎の少女が現れる。沙耶だけはなぜか普通の人間に見えた。やがて主人公は沙耶に惹かれ、彼女を自分の家へ招いて、一緒に暮らし始める。しかし、それは更なる狂気の世界への扉でしかなかった――。

 『沙耶の唄』は泣きゲーの要素を持っているものの、カニバリズムを扱っているためにプレイヤーを選ぶゲームでもある。主人公の世界は常に内臓だらけなので、グロイものが苦手な人には手を出しづらいかもしれない。しかし、そこは虚淵玄だ。グロイという意味では人によって鬱ゲーとなるかもしれないが、根底は純愛の物語であり、クトゥルフ神話や手塚治虫の『火の鳥』をオマージュしたようなシーンも散りばめらた、非常に重厚なシナリオとなっている。

 この作品は2003年に発売されたものの、いまでもかなりの人気作だ。『魔法少女まどか☆マギカ』がヒットした際に、『沙耶の唄』が再評価されて注目が集まり、新作ゲーム1本分程度の売りあげたほどである。

 『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武』などでしか虚淵玄を知らないという人がいたら、ぜひ『沙耶の唄』をプレイしてみてほしい。虚淵玄作品が持つダークさを知ることができる。
(文=Leoneko)

eden* They were only two, on the planet.(R18版)

eden* They were only two, on the planet.(R18版)

こちらは12時間くらいでクリアできるかと

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