アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』有能すぎるマインに疑いの目を向けるリッツ…胸が痛い第7話

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『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』公式HPより

 本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』。第7話が放送された。

第七章 不信感の芽生え

 いよいよ紙作りをすることになり、わくわくするマイン。そんなマインとルッツに、ベンノから呼び出しがかかる。紙作りに必要な材料を、ベンノが調達してくれると言うのだ。マインは、材料の担保や今後の援助についてベンノと交渉。そして不思議なインクを使い、契約魔術を結ぶ。だがその帰り道、いつもは快活なルッツの態度がよそよそしいことが気になるマイン。ルッツは、ベンノと平気で難しい話をするマインに違和感を覚えていた。

 思った以上にダメージが大きい回となった。

 一緒に食事をしようという誘いをベンノから受けたマインとルッツ。それは彼らの今後についても大きな意味を持つものだった。

 マインが紙作りの手段についてオットーに相談したことがベンノに伝わったらしく、それについて釘をさすベンノ。雇用主ではない人間を頼るのは、ベンノのメンツを潰すことになるのだそうだ。
 
 彼はマインとルッツを囲い込み利益を独占したいと考えている。そのために、マインが欲しがっている紙を作る道具全てを都合してくれるという。その代わり、マインの持つ簡易チャンリンシャンの製造方法を教えるようにと交渉をする。マインも負けておらず、その交渉に対しての条件などを細かくベンノとやり取りをする。

 この間、ルッツはそのやり取りを眺めているしかできなかった。まだ洗礼式前、つまり6歳程度の子供が商売の話などわからなくて当然である。マインはいわゆる異世界転生者で中身は大人。この会話についていくことも可能なのは視聴者は分かっていても、幼馴染のルッツには奇異に映ったのだろう。

 様々な条件がまとまり、いざ契約を交わすこととなった三人。この世界には貴族だけが持つ魔術があり、貴族が独占しないように契約には魔術をこめた契約書を交わすことになるという。特別なインクを使い、それぞれが血判を押して初めて成立する契約書。そこにサインをし、紙を作る、または作る相手を決める権利をマインが、紙を売る権利をルッツが持つという契約が結ばれた。

 しかし、その帰り道ルッツはその契約に至るまでの過程でマインが自分の知っているマインでないのではないかと疑問を持ち始めたのだ。
 マインは自分がマインでないことを知っている。しかしこの世界ではマインとして生きていかねばならないし、マインとしての生活をしていく中でルッツとも仲良くしていただけに、この疑いのまなざしは大きな衝撃だった。

 ルッツにこれ以上怪しまれてはいけないと、難しい話をするのはルッツがいないときだけにしようと意気込むが、一人でベンノの元を訪れたときにマイン特融の体の虚弱さが表れて倒れてしまう。
 
 ベンノにも両親にも叱られ、さらにベンノには一人で仕事をすることを禁止されてしまう。そしてベンノはルッツと一緒でないと職場に立ち入り禁止とまで宣言。マインが無理をしているかどうか、そして体調の機微などはルッツでなくてはわからないと彼を頼りにしていることを示した。

 これによって、何もできないと落ち込んでいたルッツにも明確な役割ができ一件落着かと思ったが、彼は契約の時からマインのことを「マイン」と名前で呼ばなくなっていたのだった。

 もう、このルッツがマインを疑ったままそばにいることを選んだという事実が辛い。たった6つかそこらの10代にも満たない彼が……。なんて悲しいんだ。

 ここからこのゆがんだ人間関係のままで二人は紙を作っていくのか。絶対途中でよからぬことが起こるフラグじゃないか。その時が来るのが今から怖い。

 そして忍び寄る身食いの恐怖。貴族ではない人間が魔術を持って生まれたことによる病らしいが、はたしてマインはそれをはねのけることができるのか。ルッツの件もマインの司書への道もどっちも展開が気になる。
(文=三澤凛)

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