本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』。第3話が放送された。
第三章 冬のできごと
冬。雪に閉ざされる中、マインは本作りの第一歩としてパピルスもどきを作ることに。一方、姉のトゥーリは夏に洗礼式を控え、母・エーファから様々な仕事を教わっていた。マインも見習い仕事について考えるよう言われるが、相変わらず本のことしか頭にない。
そんなマインと家族との距離は冬を過ごす間に徐々に縮まっていき、マインはトゥーリの洗礼式のためにある物をプレゼントしたいと思いつく。
マインになって2か月、季節は冬になり外にでることも覚束なくなってきた。冬の間は家の中でできる作業を行うのが習慣のようで、マインはさっそくパピルスもどきの作成を開始する。
しかし、作業は続けても続けても全く進まず断念してしまう。それならばやはり手仕事を手伝えと、カゴ編みをやらされる。現代で母に仕込まれた技のおかげで、きれいなカゴを編み上げてしまう。
教えてあげようと思っていた姉のトゥーリよりもかなり綺麗に作ってしまったことから、彼女は泣き出してしまう。しかし、さすがは母親。トゥーリは他にやりたいことがあってそっちの腕が上がれば大丈夫と彼女の気持ちをなだめる。
この世界では7歳で洗礼を受けて見習い職人としての道を歩き始める。紹介があってのみ始められることから、親の職業をうけつぐ人が多いらしい。トゥーリはお針子見習いを目指しているらしく、この世界では裁縫力と料理ができることが女子力の高さにつながっているらしい。
そんなある日、トゥーリが朝早く寒い中でとってきたパルーという実。汁は甘く、濾すとココナッツようになるそれは、鳥のエサとして使われていた。しかし、それを一口食べたマインは鳥のエサ以外にも使い道があることを思いつき、身の回りの人のためにそれを作り始める。
パルーの実から出来上がったのが、「ホットケーキ」。ベーキングパウダーやホットケーキミックスがあるわけではない世界で本当に作れるのか疑問だが、これまで食べたことのない食べ物に家族も友達も喜んでくれていた。
トゥーリは、餌の鳥だったパルーの実からおやつが作れたり、シャンプーを作ったりと色々な新しいことを始めていくマインに疑問を持つ始まる。しかしお父さんは、寝込んでばかりでいつ死んでしまうかと心配していたマインよりも、何かを作ったり夢中になっている今のマインが大好きだ、と豪快に笑った。
現代での知識を生かして、はた目からは色々なものを生み出してきているマインだが、やはり紙と本を手に入れることはできないまま。そして頼りにしていた石筆も使いすぎて小さくなってしまったので、再度手に入れるためにオットーさんにまた会いたいと父にねだる。
オットーさんには新しい石筆をもらい、あたらしい文字を教えてもらえたことでテンションが上がったマインは、隣で予算について計算で四苦八苦しているオットーさんの計算間違いを指摘する。
そんな彼女にとても関心したオットーさんは、自分の仕事の計算を手伝ってもらえないかと申し出る。新しい石筆で手を打つことが決まり、こういったマインの行動が彼女の活動をどんどん広げていくようだ。
そして、オットーさんから仕事を依頼されているとは知らないであろう父の機嫌を取るために、マインは鍵編みを作ってもらうことを頼み込む。かわいい娘のお願いに気を良くした父は嬉々として作り始める。
毛糸の残りをもらってマインはトゥーリの洗礼式のための髪飾りを作る。寒い中、パルーの実を取りに行ってくれたこと、いつも優しいトゥーリにお礼ということだ。このプレゼントを見た両親もトゥーリも、二人の姉妹愛に感動してしまう。
毎回EDのあとのネタバレキャラクターとの会話やギャグは相変わらず微妙だが、切磋琢磨するマインに起こる、それぞれのエピソードのかわいさに癒される。この雰囲気を守ってラストまで楽しませてもらいたい。
(文=三澤凛)
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