アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』シャンプーできる幸せと、文字を書ける幸せ…異世界だからこそ分かる?第2話

アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』シャンプーできる幸せと、文字を書ける幸せ…異世界だからこそ分かる?第2話の画像1『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』公式HPより

 本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』の第2話が放送された。

第二章
生活改善と石板
 本が貴重なこの世界で、マインは自ら本を作ろうと決意する。だが、体が弱いマイン。姉のトゥーリと一緒に、父親・ギュンターの忘れ物を届けるため門へ行こうとするが、少し歩いただけで息が上がってしまう。そんなマインの前に、ルッツが現れる。マインと同い年のご近所さんだ。転んだマインに手を差し伸べてくれるルッツにマインは感激する。そして、門へ着いたマインはそこで古い石板をもらい、字を書ける喜びをかみしめる。

 本を作ろうと決意したものの、この世界の中の状況がそれを許さないことを痛感するマイン。マインの中の記憶をたどっても日常生活の中に紙は存在せず、羊皮紙であっても高価すぎて、一般家庭の1か月分の給与に匹敵するほどの価格だった。

 それに加えて、体が弱すぎるということもマインの行動を制限していた。階段を下りるだけで息が切れてしまい、一人で行動することが難しいほど。自分の思うような行動が取れなく、大きなストレスを感じてしまう。

 そして現代の生活とは大きく違う生活水準。頭を毎日洗うという習慣がないこの世界は、現代からすると耐えられない部分が多そうだ。特に清潔面の問題で。

 マインは頭の痒さが我慢できず、シャンプーを手作りする。木の実から油をとりにおい付けの薬草と塩をいれれば完成だ。頭のかゆみを取り、ツヤを回復する。姉と母もそのツヤに魅力を感じ、自分たちもシャンプーを試す。やっぱり女性にとって髪は命だ。

 そんな風にほんの少しずつ、自分の持ってる知識をこちらの世界にもってくるマインの行動力が面白くこういう自分に不利な状況を転じていく姿は見ていても楽しいですよね。

 今回、マインやトゥーリたちと同年代の少年たちが登場した。その中でもラルフはトゥーリに、ルッツはマインに少なからず好意を持っているようで……。元の世界で全く恋愛とは縁がなかったマイン。5歳だとしても男は男。恋心は恋心。今後この関係が発展することもありそうだ。

 そんな日常を過ごす中で、虎視眈々と紙を得るにはどうしたらいいかと機会を狙っていたが、紙とはまた別のあるものを手にすることができた。

 それは、石板。父の同僚のオットーが文字を書きたいと熱望するマインに、過去に自分が使っていたものをくれたのだ。

 識字率の低いこの世界で、まだマインが知ることができたのは自分の名前のマインという文字だけ。ひらがなやカタカナ、漢字を石板に書き込むことでいかに自分が文字に触れたかったかを痛感する。

 これだけ文字に飢えているマインは、ここからどうやって本に触れることができるのか。タイトルにある「司書」までいくにはまだまだハードルが高そうだ。
(文=三澤凛)

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