本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』。第6話が放送された。
第六章 会合
ルッツをオットーに紹介することになったマイン。だが、それはただの会合ではなく、見習い先を紹介してもらうという意味を持っていた。身なりを整え、緊張しつつ会合に臨むマインとルッツ。そんな二人の前に、オットーとベンノが現れる。オットーの旅商人時代の知り合いだというベンノは、値踏みするように二人を見、ルッツに商人になって何を売りたいかを聞く。果たして二人の答えは……。
このアニメ、1クールしかやらないだろうか。めっちゃ面白い。しかし、もう6話。折り返しに差し掛かっていると思うが、まだまだマインが司書にたどり着くには程遠い。というか紙すらまともにできていない。
今回は、まだ洗礼前のマインとルッツが自分の人生を決めるための第一歩を踏み出すエピソード。この世界では、7歳で洗礼を受けて仕事を開始する。これは前回のトゥーリの洗礼式の際に語られた。ここで決めた職業が今後の人生に大きく関わってくるのだ。生半可には決めらない。
7歳って……現代だと小学生だ。今後の人生について真剣に考えろっていう方が難しいのに、マインたちはそうせざるを得ない状況に生きている。
マインは旅商人になりたいという彼の夢への背中を押すために、幼馴染のルッツをオットーに紹介した。しかし、旅商人の厳しい現状や旅商人が仕事をしながら得ようとしているものが、「市民権」だと知る。それはルッツが何もしなくても所持しているものだ。
旅商人の厳しさはオットーの話から察していたマインは、彼らと同じくルッツが旅商人になることは難しいだろうと考えていた。だが頭ごなしに言っても反発するだけなので、オットーから直接それを説いてもらうことで納得しもてらった上で、ことを進めようと思った。
オットーと共に会合に現れたベンノは、ルッツに「商人になったら何を売りたいのか」を問いかける。一瞬答えに困ったルッツだったが、彼はマインの生みだすアイデアを自分が商品化して売るのだと答えた。
出会ったときから簪や、彼女の髪ツヤの秘密に興味津々だったベンノはマインが生み出すアイデアならば売れるに違いないとふみ、ルッツとマインは商人見習いになることに手を貸してくれることになった。
紙を売ることを商人としての目標に掲げるマイン。そのためには紙を量産しなければならない。そこでマインはその道具作りをルッツに頼むが、作るには釘が必要ということが発覚。しかし釘なんて持っていない。オットーに相談すると、マインの髪を艶めかせているチャンリンシャンを自分の妻にもやってくれれば、釘をくれると約束してくれた。これで簀桁を作ることができると、マインは喜ぶ。
しかし、彼女が正体不明の熱に困っていることを耳にしたベンノは、「身食い」ではないかという。もし本当に身食いであるならば、彼女は間もなく命を落とす可能性がある。
いったいマインの身に何が起きているのか? 未来に向けて歩き出したばかりの彼女の命はいったいどうなってしまうのか?!
(文=三澤凛)
アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』夢と現実の厳しさを7歳の子供が理解するのなんて無理じゃね?第6話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、ライトノベル、マンガ&ラノベ、ファンタジー、本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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