『グランベルム』蓋を開けてみたら神アニメだった!ラストのバトルシーンは圧巻すぎ!!

『グランベルム』蓋を開けてみたら神アニメだった!ラストのバトルシーンは圧巻すぎ!!の画像1『グランベルム』公式HPより

 『Re:ゼロから始める異世界生活』の注目コンビが手掛けたオリジナルアニメ『グランベルム』の第13 話がオンエアされた。

episode.13 世界で唯一のふたりのために
 遂に2人になった“グランベルム”。
 人の騎体は、限界を超え激突するが、戦いの衝撃に耐え切れず、その機能を停止してしまう2騎。
 生身となった新月と水晶は尚も戦いを続行するが、次第に新月は追い詰められてしまう。
 絶体絶命の新月の前に現れたのは、消滅したはずの満月だった…。

 最初はどうなることかと思っていたアニメも、後半戦になってからの目の離せない作品となった。とうとう最終回である。

 水晶との死闘を繰り広げる新月。水晶は1000年に届こうとする時間を、マギアコナトスの力を得る魔術師が誕生することを待ち続けていた存在だった。

 それはもはや他の参加者たちと同じであるはずもなく、人間でないといっているも同じだ。彼女も新月と同じように、魔力をなくすという願いをもっていたマギアコナトスが作り出した人形だった。

 しかし、その思いを抱えたままの年月は長かった。その間に彼女の前に現れた候補たちは皆、その力を受け取る直前に自分が抱いていた思いを自ら裏切り、失望し、人間を信じられなくなっていた。

 その絶望が、また新月もそうなってしまうのだといういびつな気持ちが、最後の戦いの中に溢れていて、水晶の気持ちが痛すぎて、戦闘シーンのビリビリ感はアンナの時のそれと同等にも感じる迫力だった。

 アンナの時も水晶の戦いも、女同士の戦いとは思えないほど熱く力強く、それぞれのキャラクターの譲れない気持ち同士のぶつかり合い、いま思い出しても震えてくる。声優の芝居はもちろん、作画が崩れることもなく迫力あるアクションも本当に見ごたえがあった。

 水晶に打ち勝ち、「魔力のない世界」を手に入れた新月。しかし、ひところの満月のように、誰からも認識されない存在になってしまう。
 魔力は消え、その代償を支払った形。水晶はギリギリまで「本当にそれでいいのか」と新月に問いかけました。しかし新月は「やりたいことはたくさんある」と微笑み、その世界を受け入れたのでした。

 しかし、花に手をかざすとタイミングよく咲いたり最後に入ってきた転校生が気になります。もしあれが満月だとしたら、新月の心のどこかに魔力を手放したくない、満月といたいという気持ちが残っていてその小さな願いをマギアコナトスが拾ってかなえてしまったのでは……?

 最後は「もしかして?」という余韻が残るが、全体通して素晴らしいアニメだった。最初はキャラが多くて分かりづらいから切ろうかと思っていたくらいであったが、思いとどまって見続けて本当によかった。

 とにかくアンナの最後の回は本当に神回だった。これだけでも価値のあるアニメだった。
(文=三澤凛)

『グランベルム』蓋を開けてみたら神アニメだった!ラストのバトルシーンは圧巻すぎ!!のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!