全てを知っているのは誰?――ドラマ『ルパンの娘』第7話

■結納の日に知られてしまった秘密

 迎えた結納の日、不安を口にする華に、和馬は言う。

「もう俺と華は運命共同体なんだ」

 結納を無事済ませ、食事会へと移った両家だったが、そこに意外な人物が現れる。華の祖父で、伝説のスリ師と呼ばれた巌(麿赤兒)だった。家に寄り付かず、マツに仏壇まで作られていた巌は、実は生きていたのだ。

 食事後、温泉に入っていた和馬は、尊から「自分たちはLの一族だ」と告げられる。「Lの一族を頼む」と依頼され、和馬は困惑する。

 その頃、桜庭家の泊まった部屋に泥棒が入っていた。しかも、そこには「Lの一族」と書かれたカードまで置かれていたのだ。もちろん、ニセモノである。しかし、その捜査をする中で、華の両親に、桜庭家の人たちが警察官だということがバレてしまう。

 この事件の背景には、闇組織による旅館の買収劇、そして、闇組織の人間と恋に落ちてしまった、旅館の若女将・樹里(真魚)との関係もあったのである。許される恋をしてしまったという樹里に、華は自分の置かれている状況を重ね合わせる。

 組織と話し合いをしに行った樹里は、そのまま捉えられてしまう。華はそれを知り、悩むが、巌の「弱気を助け、強きをくじく。それがLの一族のポリシーだ」という言葉で、敵地に乗り込む決意をする。

 巌とともに樹里らを助け出した華だったが、やってきた警察によって追い詰められる。逃走する華と、追いかける和馬は、フェンスを挟んで向かい合う。二人の間にある距離は短い。しかし、そこには、とても大きな壁が立ちはだかっているのだ。

 今回、気になったのは、巌がマツに言った一言だ。「お前はいつから知っていたんだ? 和馬が『あの』桜庭家の人間だということを」。

「あの」とはどういう意味だろう。桜庭家と三雲家には、元々何らかの関係があったのだろうか? そのような視点で見てみると、実は全てを見通しているのはマツではないかという気もしてくる。

 そして、なんといっても迫力だったのは麿赤兒だ。伝説の泥棒ぶりは、「板についている」などというレベルではない。泥棒に人生を捧げた男の生きざまが、その表情にもしっかりと刻み込まれ、まさに“怪演”といった感じだった。

 次回は、正体を知られてしまった三雲一家の逃亡を描くロードムービーのようだ。警察幹部から命をも狙われているLの一族。誰が、何のために動いているのだろう。そして、最後の最後、「私は全て知っていたよ」と言うのは、一体誰になるのだろうか?

(文=プレヤード)

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