【京アニ爆発火災】いま私たちにできることは何か? クラウドファンディングか? CAMPFIRE顧問bamboo氏「しかるべき筋を通して様々な状況を見てから」

 アニメファンなら知らない人はいない、京都アニメーションで起きた惨劇から一夜明けた。

 33人が死亡、35人が負傷し、うち10人が重傷という平成以降、最悪の放火事件となってしまった。『天気の子』の公開直前だった新海誠監督を代表するアニメ関係者や、自身の出世作となった『けいおん!』に出演した豊崎愛生など声優陣からも様々なコメントが発表されている。また、海外ではアメリカのアニメ配給などを行うエンタテインメント事業会社「センタイフィルムワークス」が、支援のための緊急クラウドファンディングを開始し、19日の午前で100万ドル以上の寄付を集めている。

 京都アニメーションが日本国内だけでなく、世界中から愛されていることが示されたわけだが、クラウドファンディングといえばOVERDRIVEの代表であり、CAMPFIRE顧問も務めるbamboo氏個人や会社のもとにも、今回の事件でクラウドファンディングでの支援を求める問い合わせがたくさん届いているようだ。しかし、プロジェクトの開設などは見合わせているという。

 以下、ブログに掲載されているその理由だ。

◯事件が起こったばかりで状況が把握できていない。
◯受け入れ体制が整ってない状況で義援金のクラウドファンディングを立ち上げても意味がない。
◯国内の場合、寄付になると税制上の問題が発生し、かえって迷惑をかけてしまう可能性も。
◯親切の押し売りになってしまう可能性がある。
◯そもそも京アニさんがそれを望んでいるのかどうか。

(原文ママ)

 アニメにも携わってきたbamboo氏であれば、正直プロジェクトを立ち上げればすぐに多くの支援金を集めることができるはずだ。しかし、あえてそれを”現時点で”行わないのは、その仕組みに精通しているからこそのメリット・デメリットを冷静に判断しているからであろう。

 こうした事件が起きたとき、支援金などのサポートをしたいと思うことは、大変すばらしいことである。世界中の人々を笑顔にしてくれ、時には救ってくれたあの京都アニメーションを今度は私たちの手で救いたいと思える気持ちは、尊いものだ。

 しかし、事態が事態なだけに冷静になる心が必要なのも確か。

 震災や災害時に、被害地に千羽鶴が送られてきて気持ちとしては嬉しいが、実際は大変困ったという話が頻出したという話はよく耳にした。支援したいという気持ちがが先走って、空回りしてしまうと逆に困ったことになりかねない。

「しかるべき筋を通して様々な状況を見てから」開始しても遅くないと私は考えてます。

事件の全容など解明され、もし京アニさんが支援を必要になった時に私はキュレーターとしてクラウドファンディングに関わる人間として私が出来る事を全力でお手伝いするつもりです。

(原文ママ)

 bamboo氏は、現時点での支援の方法のひとつとして、以下のことを挙げている。

とりあえず何かしないといられない!って人は直営で発送の手間がない、DLの商品などを買って支援するのが一番だと個人的に思ってます。

犯罪被害の支援を7年程やってますが、一番ヤバイのは風化してしまう事だと思います。
また素晴らしい作品を生み出せる環境を取り戻すのに相当な時間がかかるでしょう。
京アニさんの作品に救われたり、影響を受けた人達は長い目で応援をしてあげて欲しいと思います。

(原文ママ)

 今回の事件は、コンテンツに携わる人や会社は、個と集団に関係なく、全員が無関係ではいられないものだ。誰もが恐怖し、同時に誰もがひどく心を痛めている。様々な情報が飛び交っているものの、まだ明確な犯行動機や事件の全容が明らかになっていないいま、私たちに何ができるか、どう行動するべきか。落ち着いて考える必要がありそうだ。

氷菓

氷菓

DL買うのも支援!

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