『7SEEDS』荒廃した世界の癒しはピアノの音色…超長距離移動にも関わらず案外きれない外見が気になる第4話!

 『7SEEDS』第4話。今回のタイトルは立秋。前話のラストに出てきた彼らは秋チームの面々ということが判明したからだろうか。そう、彼らが出会ったのは秋チームの蘭・秋ヲ・そして十六夜だった。彼らについていくと、そこはまるで村のように統治されていた。

 蘭と秋ヲがトップに立ち、他のメンバーを支配する様を目の当たりにしたナツ・嵐・蝉丸の3人。彼らの日々の反省会に同席させてもらうと、それぞれが課したノルマを達成できず、蘭から鞭で叱責を受ける姿に大きな衝撃を受ける。右も左もわからない彼らからしたら、誰もが助け合わなければならない状況のはず。だがここではトップに立つものが他のものを虐げるのだ。

 あまりにも理不尽だと思ったこのチームのルール。しかし、メンバーは特に不満には思っていないようで、生きる力のあるものが引っ張るのは当然のことと考えている。また、彼らが目を覚ましたのは約3年前。チームによって目覚める時間にはずれがあるようだ。

 いままで人に会ったことが無かった秋チームのメンバーは警戒心が強くなっており、ナツたちがこの場に現れたことも何か意図があると考えていた。ナツと嵐は東京に行くことが目的だと伝えたが、蝉丸がふとした瞬間に秋チームの食料品を盗もうとしたことにより、彼らは捕らえられてしまう。

 そんな彼らを助けてくれたのは、意外なことに秋チームのガイド役の十六夜だった。彼はガイドという立場でありながら、蘭と秋ヲに軽んじられる生活を送っていた。そんな十六夜がナツ達を助けてくれたが…‥手渡された水には毒物が入っていた。ガイド役はそれぞれこの毒をもっており何かの折にはこれで参加メンバーに死をもたらすことができるというのだ。

 なぜこんな状況でみんなが生きているのかわからなくなったという十六夜に、お前になんの権利があるのかと怒りをあらわにあるす嵐。まだあきらめていない自分を殺すな! と叫ぶのだった。

 秋のチームの村から無事脱出した彼らはボートで関東を目指す。しかし崖を降りるには誰かひとりが丘に残らねばならない。立ち往生をしていた際に助けてくれたのはまたもや五十嵐だった。希望を捨てない彼らに心を打たれ「東を見てきてほしい」という思いを託すのだった。

 いったい3年の間にここまで絶望するほどに秋のチームは何を見てきたのだろうか。

 かくして東に向けて進む彼らはとうとう神奈川まで入ったようだった。関西にいた人たちが地図もなしに関東までくるのって(途中海も越えている)いったいどれくらい時間がかかるんだろうか……。大きく衣服が乱れることもなく、靴の破損も見られない。というか季節は? ためらいもなく水に飛び込んだりするから春~夏にかけてなのだろうか? お風呂の問題とか色々気になる。

 そして花がいる春チームも横浜を拠点に動いている。嵐と春が顔を合わせる時が近づいているのだろうか?

 そんな花たちは、横浜を拠点に探索を続けていた。花はハルとふたりで行動をする。皮肉屋なハルは元々ピアニストをしていたようだ。ふたりが一晩の宿に決めた場所はパイプオルガンのある教会だった。

 時が経ちすぎたことによるのか、何か事故があったのか、そのパイプオルガンからは音がでなかった。口では人類がいなくなったことでコンクールなどによる競争社会である音楽家という職業から解き放たれたことを喜んだように言っていたハルも、ピアノを目の前にするとやはり弾かずにはいられなかった。

 音が出ずとも、覚えている音色が頭に響き渡る。その様子をみていた花にも、その演奏は素晴らしく聞こえた。そして「ハルがいれば音楽は滅びないね」という言葉に、ハッとした顔をするのだった。確かにそうだ。音楽って生み出されるかもしいれないが、今までの素晴らしい音楽を知っている人がいないと語り継がれない。だからハルは選ばれたのかもしれない。

 原作を読んでいないので何とも言えないが、ハイペースで4話まで来たのではないだろうか。何巻くらいの内容がここまでに詰め込まれているのか。秋のチームがこの1話だけで終わるとは思えないが、まだ出てきていないチームや、春と夏Bチームがどのように出会うのかなど、次の展開が気になって仕方がない。物語はのように展開していくのか。
(文=三澤凛)

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