『7SEEDS』生きたまま虫に食い破られる…そんな世界で人類滅亡を回避できるのか?第2話レビュー

 緊張の近未来サバイバルストーリー『7SEEDS』第2話。タイトルは『啓蟄』。これは春の季語にも使われる言葉で「冬籠りの虫が這い出る」という意味がある。

 ナツが取ってきた食料のキノコに当たってしまった嵐。責任を感じて落ち込むナツと話している間に、やはり牡丹は怪しいのではないか?? という結論にいたった二人はそっとキャンプから逃げ出す。どこかで水と食料を手に入れてこの島からの脱出をしようと話していた二人は、巨大な食虫植物に捉えられてしまう。そこに現れた謎の男に助けてもらうが、彼は一体何者なのか……?

 最初の印象からずっと良い人の嵐。今回もナツをフォローしつつ問題を的確に提示してくれる。オドオドとしまくっているナツにとっても信頼できる相手としてみられているようだ。恋愛ものだったら恋の相手役になるところだが、彼は最初からずっと恋人「花」の存在を事あるごとに口にしている。花以外は恋愛対象には見られないような嵐。やはりただ単に良い人ということなのか。

 その花が自分と似たような状況に陥っていることを嵐はまだ知らない。花は同じような別の(?)無人島で過ごしていた。死んだと思われた柳が無傷で戻ってくる。不審に思いながらも無事を喜び、なぜ無事だったのかを尋ねると、彼は虫を倒す術を見つけたというのだ。リーダーを名乗る彼に従い、洞窟のようなところに着くも、そこは虫の巣窟。彼は虫にやられていた。体を生きたまま食い破られ、乗っ取られていたのだ。体内から這い出てくるかのように、柳の体から虫が出てくる描写は恐ろしかった。しかし、元々正義の味方に憧れて自衛隊を志した柳は最後にその気持ちを取り戻し、自分自身に火をつけ、メンバーを守ったのだった。

 柳は彼らのサポート役。サポート役とは何か。それはナツたちのチームにて解説が行われた。彼らが突然こんな無人島に投げ出されたのには理由があり、それは政府が進めたプロジェクトのためだというのだ。

 隕石の落下が予測され、その対応策として人類滅亡を回避するために選ばれて、冷凍保存されていたという。本人達に拒否権などあるはずもなく、知らずに眠らされていたわけだ。牡丹はナツたち、「夏Bチーム」のサポート役。だから誰よりも落ち着いた対応をし、サバイバルにも慣れていたのかと納得。

 しかし、聞かされたメンバーたちはすぐに納得などできるはずがない。それも当たり前だ。起きたらもう何十年、もしかしたら何百年も経過しているといわれて簡単に納得できるわけがない。

 特にショックを受けたのが嵐で、最愛の恋人がもうこの世界にいないのだと思い込み取り乱す。別の場所で花も嵐を想い、自分はあきらめないと心に誓う。

 恋人同士がこの【7SEEDSプロジェクト】に選ばれた理由はあるのだろうか。本来7人で1チームらしいのに、ナツたちのチームは牡丹を除いて3人しかいなかった理由はなんだろうか。また、ナツたちの前に現れた男は1話でナレーションを務めた井上和彦が声をあてている。彼は物語の重要人物なのだろうか??

 まだ謎ばかりの物語。この先、花と嵐が出会うことはあるのか。今後の展開からも目が離せない。
(文=三澤凛)

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