『フルーツバスケット』簡単に授業やイベントをさぼることへの憧れ…個性とは何か?第12話レビュー

 他の作品が続々と最終回を迎える中、やっと4巻に突入したTVアニメ『フルーツバスケット』。新学期を迎えたが彼らは特にクラス替えもなかったらしくいつも通りのメンバーで新学期を迎えた。

<第12話>楽しそうだね
 新学期が始まり、透達も2年生に。新入生として草摩潑春と草摩紅葉も入学してきた。が、紅葉は女子の制服を着用、潑春もアクセサリーをジャラジャラと付けている始末。そこに現れた生徒会長の竹井誠が2人を注意したことで、潑春がブラック化! 何とか事態は収まるも、今度は紅葉が由希と夾に話があると呼び止めて……。

 小さな頃は、高校生になったら学校をサボるのは当たり前なんだ……と思っていたが、いざ自分が高校生になると、サボるリスクを理解して漫画の中のように手軽にできることではないと知った。だからうおちゃんや夾が入学式やら持久走やらをサボっていると、素直に凄いと思ってしまう。しかも理由が「めんどい」。憧れる。

 紅葉と春が入学したということで、ふたりの教室に向かう夾と透。一年生の屯す廊下でふたりを待ってぼんやりしている透を男子たちが「かわいい」とウワサする。それだけならまだ良かったのかもしれない。その男子たちは言うにこと欠いて「反抗しなさそう、なんでも言う事を聞いてくれそう」と、透に近づこうとする。それを聞いていた夾が怒らないはずがない。怖い顔を彼らに見せて、透を壁ドンをするという不思議なポーズで威嚇をするのだった。

 もうこのポーズ当時から不思議でならなかったけどアニメで観てもやっぱり不思議。俺の女だから手を出すなポーズだと思うんだけど、夾はそんな意識なくしてるっぽいから余計に……。まだ透にも夾にも恋愛の「れ」の字も意識できてないから、不格好に見えるだけでしょうか。

 そんなこんながある間に、目当ての紅葉と春と合流することができたふたり。しかし紅葉は女子のセーラーにショートパンツという制服、春はジャラジャラとアクセサリーを多めにつけた格好で現れる。ふたりともどちらも別のベクトルで高校一年生には見えないいでたちだ。夾も最初は紅葉の恰好をしかりつける。男の恰好をしろ! というが紅葉は「僕はこっちのほうが似合うもーん」と相手にしない。

 そこに、現生徒会長である竹井誠が現れる。ある意味、フルバの中では名物キャラというか。どうしてこの人が生徒会長になれたのだろう。しかし彼は生徒会長だからか新入生の名前も透たちの名前もフルネームで言えるというすごい技を使う。その技を使い、春の白髪、紅葉の服装の乱れをネチネチと責め立てる。

 制服は一定の組織の所属者が着用する服だからそれぞれの着こなしでもいいのではないかとは思うし、それが個性でもあると思う。しかし規則が厳しかったり、こうやってうるさく言ってくる人がいたりする。

 とは言え自分の中で「これが自分には絶対に似合う」という信念がある場合や、そこにしばられることに抵抗がある場合は別にいいのではないか。春の「個人に似合ってる恰好が一番」というセリフ。昔も今も見ていて素晴らしいなと思う。

 多分当時は今よりもLGBT問題などにも理解は少なかっただろうし、制服で性別を決定されることのストレスも多かったはずださらっと触れられた話題だったが、好きなエピソードだ。

 今回の目玉は慊人が学校に現れたこと。目的は透。それを知った由希は慌てて駆けつけるも、すでに透と慊人は対面をしていた。慊人によって精神的に追い詰めれた経験のある由希は、恐怖をもって慊人と対面する。察した透も由希を守るような対応を取る。

 草摩の家では慊人が当主。誰も慊人には逆らえない。由希をそんな風に守ってくれる人などいなかった。小さな透に守られてどれだけほっとしたことか。十二支付きという宿命を持った由希には得られなかったものがある。ずっと探していたし、ずっと得られないと思っていたひとつが、透という形で由希の目の前に現れた。

 ああ、毎回由希の辛い過去が少しずつ雪解けしていく感じが、胸にぐっとくる。彼が幸せになってくれる未来を早く見たい。

 しかし、来週は彼を困難な目に逢わせるキャラクターが登場! 待ってました! 来週が楽しみだ。
(文=三澤凛)

フルーツバスケット

フルーツバスケット

この頃は壁ドンって言葉もなかったはず

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