今回の『フルーツバスケット』は3巻の後半部分をていねいになぞる展開。
第11話 「とってもステキなお宿です」
明日は何日でしょー」と透に質問する紅葉。明日は3月14日……ホワイトデー! そんな訳で、透に温泉旅行をプレゼントすると言いだした。由希と夾も誘われるが、夾は気分が乗らないらしい。しかし、紅葉がクラス会で読んだという本の話を聞き、ホワイトデーのお返しの代わりとして自分も一緒に温泉へ行くと透に伝える。
期末試験も終わり、ホッとするのもつかの間。何やら透君の様子がおかしい。どうやら2月に色々物入りで、修学旅行の積立金が支払えていないというのだ。それが自分たちがもらったバレンタインのチョコのせいだったと気づく面々。
夾はそんな透の行動にカッとなるが、紅葉の話す『世界で一番バカな旅人の話』を聞き、透の裏表や打算の無い姿に思いを馳せる。そんな透なので、みんな放っておけない。
ホワイトデーのお返しに、と紅葉から温泉旅行に誘われる透。それにしても草摩家はすごい。温泉宿を持ってるって、どれだけだ。草摩の人達も、さも当たり前のような感じで言ってるけど、とんでないことだ。
最初は行かないと言っていた夾も、透へのバレンタインデーのお返しということで参加を決めてくれる。紫呉以外のメンバーで透たちは温泉地へと向かうのだった。
この温泉では、メインキャラクターではないものの強烈なインパクトを持つあの「メショーさん」が初登場。漫画の中でも大分強烈だったけど、声と動きがあることでさらにヤバ味が増していた。こんな女将さんがいると泊まるのが怖い。しかしどんどん癖になるキャラクターだ。
高屋奈月作品にはこういうヤバイ系愛されキャラ多いですよね。メインじゃないけど高い人気を誇るというか。
ヤバめの女将さんがいつつも、温泉を満喫する一行。その際に、透は由希からホワイトデーのお返しを受け取る。
いやーーーー! こんなキザなこと出来るの由希くらいだ。突然同級生に「姫」とか言い出されたら、ドン引かれるのが普通だ。眉目秀麗な由希だから許される言動としか言いようがない。
今週はデフォルメしたミニキャラのような表現や、世界で一番バカな旅人が絵本っぽいタッチだったりといつもより作画がていねいに思えた。この調子で続きも安定した作画を見せてもらいたい。
紅葉を小学生だと思い込んでいた透だったが、実際には1コ下だった。春から紅葉は高校生で、どうやら透たちの学校に通うことになるそうだ。さらに波乱が起こりそうな次週以降の話も見逃せない。
(文=三澤凛)
『フルーツバスケット』やばい女将のいる温泉宿にキザすぎる由紀…観ている側がのぼせそうだった第11話レビューのページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、フルーツバスケット、温泉、ホワイトデーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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