『フルーツバスケット』夾と由希のモノローグに胸熱!でも遅い展開に完全アニメ化できるのか心配な第8話レビュー

  今回は(も?)『フルーツバスケット』はコミックス2巻収録の回をていねいにアニメ化。

第8話「行ってらっしゃい」
 年の暮れ。帰る場所のない透は正月もこの家にいさせてほしいと紫呉にお願いする。紫呉はもちろんと認めるが、草摩家は正月に一族が集まってお祝いをするしきたりがあるという。本家に帰りたくないとゴネる由希と夾に、留守は自分にまかせて帰りを待っている両親に会いに行くよう透は促す。由希達は仕方なく家を出るが……。

 年末というのはどこか物悲しい気持ちになる。師走の慌ただしさが、突然最終日にピタッと静かになるあの感じ。

 本田透という人は、気を遣わせないのに気を遣う。誰かの負担にならないような振る舞いをする。いつだって笑顔で、幸せそうに暖かく笑う。ツライことや悲しいことなんてひとつも知らないような顔で笑う。

 だけどそんな人はいないのだ。寂しいに決まっている。心細いに決まっている。まだ高校生なのだ。両親がいなくて、頼るべき保護者は自分たちだけでハワイに行くのである。同居人もみんな出かけてしまう。友人は家族と過ごす。邪魔はできない。

 寂しいって言葉にしないで、態度にも出さないでいられる高校生なんているのだろうか。

 そんな透のことを誰より分かってくれている、魚ちゃんと花ちゃん。たぶん花ちゃんは、いろんなことを見透かしていて、透が小さく小さく、本人も気づかないくらい小さく望んでいたことに導いてくれたのだろう。

 花ちゃんすごい。そして魚ちゃんも優しい。どっちも透への愛が溢れていて胸がキュンとなる。

 今回は第一部ラストなのか、というくらい胸熱なシーンがあった。花ちゃんの話を聞いていても立ってもいられなくなった夾と由希。走って透の待つ家に帰る。その時のモノローグを、原作だと由希だけののモノローグっぽいのだが、ふたりで交互に言うのだ!  それぞれが思い出す、自分と透とのシーンを回想しながら強く透を想う。「今すぐ帰りたい」と思うのは透に「会いたい」からなのだ。

 敵対しているふたりだけど、この瞬間だけはめちゃくちゃ息ピッタリだ。このシーンは最高にすばらしい。

 そして今回は春が初登場! 突然出てきた不思議な美少年でしかまだないけれど、来週は春の回になるようだ。ブラック春も出てくるのだろうか。今回はいつも飄々としている紫呉のブラックな部分も垣間見え、少しずつ各キャラの色々な面をのぞかせてきた。

 ラストまで完全アニメ化ということだが、ファーストシーズンはどこまでやるのだろう。現時点でまだ2巻の内容。ていねいにやってくれるのは原作ファンとしてはとても嬉しいが、新規ファンには少し間延びした印象を与えないか気になるところ。

 来週以降の展開はどこまで進むのか。それも楽しみだ。
(文=三澤凛)

フルーツバスケット

フルーツバスケット

ほんとに終われるのか??

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