『キャロル&チューズデイ』物語が大きく動き出すも、まさかの分裂?#11レビュー

 全世界の音楽を愛する人に捧げる、ふたりの少女が起こした奇跡の物語『キャロル&チューズデイ』。第11話「With or Without You」がオンエアされた。

 控室に置かれた『ハッピーバースデイ・チューズデイ』と書かれた箱。その箱を開けたチューズデイは、右手を火傷してしまう。会場ではピョートルが準決勝にふさわしいパフォーマンスで会場を沸かせ、いよいよキャロル&チューズデイの出番が迫る。ガスが犯人探しに奔走する中、ギターを弾けないチューズデイとキャロルは…。キャロル&チューズデイのステージがついに始まる。

 ここ数週間、物語に大きな変化がなくちょっと退屈に感じていた。しかし、今週は久々に面白い回であった。

 いよいよ準決勝。手を負傷したチューズデイの様子を受けて一同は大慌てだ。本番前の怪我というアクシデントに背筋が凍る。

 いままでふたりが作ってきたのはギターとピアノが紡ぎ出す歌ばかり。ギターが弾けないいま、演奏できる曲というと限られてくる。それでもなんとかピアノだけでいける曲で勝負に挑むことを決めた。

 演奏されたのは「Lost my way」。静かできれいな曲だが、いつもの軽やかな感じが足りないように感じた。

 審査の結果、直前の不注意で曲が弾けなくなったこと、ふたりの不安定さが前面に出てしまったことをとがめられたが、審査員の心をつかむことはできた。なんとか、決勝への切符を勝ち取る。

 対戦相手のピョートルは、最初は不思議ちゃんでやばい人物と思っていた。しかし曲は良かったし、努力の人という評がよく分かるパフォーマンスを見せてくれた。対戦相手を称える姿が、好感度高かった。

 そんな準決勝の裏で、チューズデイにやけどを負わせた犯人捜しが進んでいた。手あたり次第に疑いをかけるガスは、アンジェラ陣営に怒鳴り込む。勘違いではあったが、細みの女性が怪しいという話を小耳に挟んだアンジェラは、自身のマネージャーであるケイティを責めてしまう。

 だが、犯人はチューズデイに異常な想いを寄せていたシベールだった。なぜか彼女が裏切られたと逆恨みし、今回の犯行に及んだようだ。

 首の皮一枚で得た決勝への切符。喜ぶのもつかの間で、キャロルは今回の事故を招いたチューズデイの不注意をとがめ、決勝で勝ちたい気持ちを吐露するが……。

 最後の最後でまさかの展開が起こり、決勝に参加できるのかどうかも怪しくなってきてしまった。オーディションに参加してからどこかすれ違っていた彼女たちの今後の展開に、どう影響してくるのだろう。次週を期待したい。
(文=三澤凛)

王家の紋章

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キャロルの危機!

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