重いスーツケースが勝手に後ろをついてくる！　疲れたら乗って走行可能な頼れる“旅の相棒”

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　訪日外国人が年間2,000万人を超える新時代に突入し、街中で大きなスーツケースを携えている旅行客を見かけることも増えたのではないだろうか。重い荷物を伴っての旅は何かと大変だが、スーツケースのほうも着実に進化しているようだ。

「Gizmag」より。

■“旅の相棒”となるハイテクスーツケース

　イランのスタートアップベンチャー、「IKAP Robotics」が手がけている“インテリジェントスーツケース”がこの「Olive」だ。スマホなどの携帯端末と専用のアプリでWi-FiやBluetooth経由で連動させ、旅のスケジュール管理をしてくれるなど、まさに“旅の相棒”となる驚くべき機能が備えられている。

　その最大のポイントは、自走機能だ。空港などでは手で引っ張らなくともオーナーを自動追尾する機能があり、どこへ行っても後ろをピッタリついてくる。ボディにはカメラが装備されており、常に周囲の状況を把握しながら走行しているので、通行人や障害物を避けながら進むことができる。自走するには縦長で安定性に欠けるスーツケースだが、セグウェイと同じようなオートバランス機能を備えており、めったなことでは倒れることはないということだ。そして、もしオーナーが歩くのに疲れた場合は、セグウェイのように立ったまま乗り込んで走行することができる。スーツケースがスクーターにもなるのだ。

　万が一に離れ離れになってしまったとしても、GPS機能でどこにあるかは常に把握でき、遠隔操作でロックのオン・オフができる。身内などの知人のもとに渡った際にはどこからでも解錠できるのだ。また、不審な人物が接触し強引に空けようとした場合などは自動的に大音量アラームを鳴らす。

　また、大容量バッテリーが装備されており、USB経由でどこでも充電できることに加えて、逆に屋外ではスマホなど携帯端末を充電することも可能だ。現在は開発の最終段階にあり、最新情報は同社サイトで随時発表される。出張などの1人旅には特に役立ちそうな「Olive」の続報が気になるところだ。

 
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