「地雷持ちのオタク」はDV、虐待、モラハラ加害者と脳内が似ている? 当事者に聞いた!

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オタクはなぜ頭の中が地雷でいっぱい??

 日刊サイゾーではモラハラ夫として妻に去られた経験から回復し、現在は日本家族再生センターでカウンセラーとして被害者、加害者双方の支援活動を行っており『DVはなおる 続』(ジャパンマシニスト社・味沢道明著)の共著者でもある中村カズノリ氏に4回にわたってインタビューを行ってきた。

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『DVはなおる 続 被害・加害当事者が語る「傷つけない支援」』(ジャパンマシニスト社・味沢道明著)

【参照記事】
モラハラ夫だった僕がそれに気づくまで――「加害者の共通点」とは
モラハラ夫だった僕がそれに気づくまで――「加害者と被害者の共通点」
モラハラ夫だった僕がそれに気づくまで――解決に向けた手掛かり(前編)(後編

 このインタビューを通じ著者が思ったのは「DV、虐待、モラハラ加害者」と「やたら地雷にうるさいオタク」の共通点だ。そこで、スピンオフ企画として自身も音楽サークルでコミケには毎回作品出品するという中村氏に「オタクと地雷」についても解説してもらった。

 


■地雷持ちが癇癪を起こすメカニズム――本当に好きなのは「推しカプ」じゃない?

――『DVはなおる 続』では加害者、被害者側の手記が双方掲載されていますが、多くのDV加害者側の手記で「自分が怒っている」のではなく「相手が怒らせている」という主張が共通していましたね。

中村カズノリ氏(以下、中村) はい。DVや虐待やモラハラの加害側にしてみれば、被害者側にしていることは、「攻撃」ではなく自分の心を守るための「防衛」なんです。

 さらに加害者側には共通点があり、頭の中の「地雷」が人一倍多いんです。

――そういうと、オタク界隈は本当に「地雷」のメッカですよね。実際に「この嗜好がダメ」という意味で地雷、という言葉が使われています。オタクは言動が大げさになりがちなので「ちょっと嫌」「癪に障る」くらいを盛って「地雷」と言っている人もいるでしょうけれど。

 ただ中には、地雷が憎すぎて、ちょっと常軌を逸しているんじゃないかという人もよくネットで見かけます。楽しいはずのオタク活動で常にイライラ、キリキリしているような……。こういった「地雷」をこじらせてしまっているタイプのオタクの頭の中は、どんな風になっているのでしょうか。 

中村 これはあくまで例であり、ほかの地雷シチュエーションでも該当しますが、ここでは「逆カプNG※」を例にお話します。

※(著者注)逆カプNG:性行為において「タチ」「ネコ」の担当が、自分の思い描く推しカプと「逆」になるのが許せないタイプのオタク。よってBL、百合といった同性愛カプにおいて発生する概念。

中村 まず、地雷持ちをこじらせてしまった人の本当の関心は「推しカプそのもの」ではありません。本当に関心があるのは「推しカプが好きな自分」なんです。自分を認めてほしいのです。

 なので、そういう人が自分の推しとは逆カプを見ると「推しカプが好きな自分」という土台がぐらつき、自分を否定されたように感じ、その抵抗感から激しい怒りが沸くんです。

――「逆カプが苦手だ」と「逆カプを見ると自分が否定されているように感じる」は、大きく違いますよね。

 激しい地雷持ちで、いつもカリカリしている人をネット上でよく見かけますが、つまりそういう人たちにとって「逆カプの存在」は「自分の生い立ちや容貌、学歴、病歴などを人前でさらされ、馬鹿にされる」レベルのアイデンティティの危機だということですか。

中村 そうですね。ただ一方で重要なのが、地雷持ちをこじらせた人の本当の関心は「推しカプが好きな自分」であることは確かなのですが、一方で「推しカプそのものへの愛」も同時に存在しているということです。

 愛が同時に存在するからこそ「自分を認めてほしい」という思いが絡んでいるという問題の本質に気づきにくくなってしまうのです。

――愛が問題をややこしくさせるんですね……。

中村 推しカプに対する「愛」は、どれだけの量があってもそれ自体は責められるべきではないことは繰り返し強調しておきます。推しカプが好きなこと自体はいいことであり、問題ないんです。問題は「推しカプが好きな自分を認めてほしい」という、自分のアイデンティティにまで繋がってしまっている部分なんです。

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