きり(長澤まさみ)、予想以上のガッツリキスでついに報われる! 名言「黙れ、小童!」も飛び出した『真田丸』第49話「前夜」レビュー!!

1612_sanada49.jpgNHK『真田丸』公式サイトより

 物語前半は「ウザい」とか「一人だけ現代のドラマの人みたい」と悪評を招いていた、長澤まさみが演じるきりが、最終盤、全50話中49話目、しかも49話目の20時40分になってようやく、ついにいよいよ真ヒロイン昇格! 大河ドラマでこんなに堂々とやってOKなの……? と不安になるほど逃げも隠れもしないガッツリとしたキスシーンも披露(ただし、お互い軽口・悪態をつきながらのキスで色気はない)。

 大泉洋演じるお兄ちゃん・信之、徳川家康、徳川秀忠、本多正信、上杉景勝、伊達政宗といった各キャラにも見せ場があったし、戦死者もたくさん出た。だというのに、視聴率はいまいち伸びないが(14.8%/ビデオリサーチ調べ、関東地区)、今週も張り切って大河ドラマ『真田丸』(NHK)の第49話「前夜」をレビューしてみたい。

 幸村(堺雅人)からの書状を読んだ信之は、幸村が死を覚悟していると直感、なんとか稲(吉田羊)を説き伏せ、大坂へ赴く。一方、豊臣方と家康(内野聖陽)との最終決戦~大坂夏の陣~がいよいよ始まる。幸村は又兵衛(哀川翔)や勝永(岡本健一)とともに策を立てる。徳川軍をくいとめるのは道明寺。しかし、豊臣方の策はことごとく漏れており、塙団右衛門(小手伸也)、そして後藤又兵衛らが戦死。幸村は春(松岡茉優)を城から脱出させ伊達政宗(長谷川朝晴)に託す。一方、きりには「いざとなったら千姫を連れて秀忠の陣へ行け」と命じるのだった――というストーリーが展開された「前夜」。

 どこから手をつけたらいいのか、悩んでしまうぐらい名シーンや見どころはあったが、最初に取り上げるべきは信之絡みか。シリアスな大坂、一方江戸はコメディタッチに描かれることが多かったここ数話だが、さすがに最終話前とあってこちらも緊迫した雰囲気に。信之を必死に止めつつ、最後には折れた稲、信之の気持ちを察して動くおこう(長野里美)、そしていつまでも達者な松(木村佳乃)と、江戸・真田家の女性たちがそれぞれ“らしい”活躍を見せてくれたのはうれしい。

 決意を固めたお兄ちゃんも久しぶりに格好良かったし、何よりまさかの「黙れ、小童!」返しが炸裂したシーンは、『真田丸』を序盤から見続けてきた視聴者にしか伝わらない謎の感動を呼んだ。「黙れ小童!」は、『真田丸』序盤で強いインパクトを残した室賀正武(西村雅彦)の決めセリフであったが、室賀は11話で死亡し、『真田丸』から退場している。まさか半年以上も経ってから、このセリフに再び会えるとは……。なお、登場していきなり怒鳴られて意気消沈してしまった室賀正武の息子、室賀久太夫役はアンジャッシュの小島一哉が演じていた。何か少し西村と顔が似ていて、ナイスな配役であったと思う。

 さて、その他の武将たちの格好良かったところをダイジェストでまとめてみたい。

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