劇団ひとり脚本『クレヨンしんちゃん』最新作は「求めていたものが詰まっている感じ」!?

1512_kureshin.jpg『映画 クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』公式サイトより。

 来年4月16日に公開となる『映画 クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』(以下、『ユメミーワールド大突撃』)の予告編が、今月10日に公開された。劇場版24作目となる同作は、脚本に劇団ひとりが加わることで“嵐”を呼ぶが、それもあってか、予告編を観たファンの反応もすこぶる良好だ。

 1993年の『映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』から始まり、来年で23年を数える劇場版『クレヨンしんちゃん』。『ドラえもん』などと同様に、その映画だけに登場する敵と戦う物語が展開されるせいか、当たり外れが激しいのは、ファンにとって周知の事実となっている。

 あえて当たりのほうだけ挙げるのであれば、まず原恵一氏が監督を務めた『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』&『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の2作。昭和ノスタルジーを描いた前者は「キネマ旬報」(キネマ旬報社)の「オールタイムベスト・テン」アニメーション部門7位など、数多くの賞に輝いたほか、駄作(『進撃の巨人』以外)を容赦なくぶった切る「映画秘宝」(洋泉社)において、2001年のアニメ以外の洋画・邦画のすべての作品で1位となった。おまたのおじさんと廉ちゃんの恋模様を描いた後者もまた、「文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門大賞など、多くの賞を受賞。また、『BALLAD 名もなき恋のうた』と改題され、草彅剛&新垣結衣主演で実写映画化もされた。

 近年で最もファンの心を掴んだのは、14年公開の『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』。こちらは、しんちゃんの父・ひろしと、ロボひろしがガチンコで戦うというタイトルのままの物語となるが、決してロボひろしが悪というわけでない。というか、見た目こそロボではあるものの、心は完全にひろしだ。そのため、しんちゃんも観客もどちらを応援していいかわからず、結果として涙を誘う作品となった。「文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門優秀賞作品。

 さて、来年公開の『ユメミーワールド大突撃』だが、監督・脚本は『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の高橋渉氏。また、『陰日向に咲く』や『青天の霹靂』(共に幻冬舎)で文才としても高く評価される劇団ひとりも脚本に参加する。この時点でだいぶ期待できるが、脚本にも7~8カ月かけたというのだから、ハードルも上がる。さらに、劇団ひとりはしんちゃんと同じ5歳の子どもを持つ父親。その彼が「娘と同じように劇場で楽しめる作品にできたらと思って書いた」と語っているだけに、素晴らしい作品を予感させる。

 高橋と劇団ひとりが、打ち合わせを重ね書き上げた『ユメミーワールド大突撃』の舞台は夢。風間くんは政治家、ネネちゃんはアイドル、マサオくんはマンガ家、ボーちゃんは石など、“みたい夢がみられる”夢の世界で、カスカベ防衛隊が「ほほーい」と大フィーバーするのだが、夢には“悪夢”という恐ろしい一面があって……物語が展開していく。10日に公開された予告編には、“女だらけの水泳大会”系のエロ、ババアになったまつざか先生、涅マユリの疋殺地蔵のように巨大化したひまわり、鍵を握りそうな紫色をした謎の転校生・サキなどが映っている。物語と照らし合わせると、殺人鬼のフレディ・クルーガーが登場する名作ホラー映画『エルム街の悪夢』あたりに近そう?

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