【ICAF 2015】「商業アニメの方面に行くべきかどうか」 『フミコの告白』『陽なたのアオシグレ』の石田祐康が再び直面する岐路

■商業アニメの方面に行くべきかどうか スタジオコロリドからの誘いが岐路に

 石田監督は卒業後も研究生として大学に残った。「傍から見たら系統として商業アニメの方かと思われるかもしれませんが、何かしら潜在的にそっちに行きたくないというか、そのまんまじゃ嫌だという変な抵抗があって、何かちょっと捻りたいというのがありました。やっぱり短編や自主制作をやってたからそうした思いがあり、すんなりとスタジオに入るのが合うかどうかの疑問がありました」。

『グスコーブドリの伝記(予告編)』(2012年公開)

 自分に合うアニメーションは何なのか。石田監督が1年間の延籍で探ろうとしていたところ、半年後、大学の教授でもある杉井ギサブロー監督の熱心な誘いにより、長編アニメ『グスコーブドリの伝記』の制作に参加することになった。「手塚プロダクションでは助手として上がってきた作画をスキャンして、After Effectsでタイムコードを打って、プレビュー用のチェック映像をひたすら作ってました。そこで覚えることもありましたし、重要だとは思いましたが、『1回作画をやってみなさい』と言われて、作画チームに入れられました。そこが1段落したらまた助手に戻ったんですけど」。

『陽なたのアオシグレ(予告編)』(2013年公開)

『グスコーブドリの伝記』の制作が終わりかけの頃、今度は現在所属するスタジオコロリドから誘いを受けた。「コロリドから『オリジナルを作ってみませんか?』とメールが来ました。学生の頃に考えていた、そのままガチガチの商業アニメの方面に行くべきかどうかという迷いに対して、ちょうど自分がここでやるのはいいんじゃないのかと思ったので入りました。基本は商業ベースではあるんですけども、『オリジナルで面白いと思えるものを作ってくれ』と言われて企画を出したのが『陽なたのアオシグレ』でした」。

陽なたのアオシグレ Blu-ray豪華版

陽なたのアオシグレ Blu-ray豪華版

石田監督の作る映像を、ぜひ。

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