【ICAF 2015】「商業アニメの方面に行くべきかどうか」 『フミコの告白』『陽なたのアオシグレ』の石田祐康が再び直面する岐路

 高校は愛知県立旭丘高等学校の美術科。地元では「旭美」の略で通っている。「美術科は日本画やったり油絵やったり彫刻やったりと純粋に美術をやる学科なんで、そんな中でアニメーションやりたいとなって、デザインのコースでは割と『何をやっていいよ』ってことで作りました。教えてくれる人はいないんで、本を買ってきたりしましたが、友達が『Flashでこんなのできるよ』とか言ったり、別の友達がタブレットの存在を教えてくれたりで、Photoshopで絵を描いて編集とか『みんなのうた』みたいなのを作りました」。

1509_ICAF3.jpgトークセッションにて石田監督の紹介

 友人によるFlashの紹介からも、ネットの流行の指標である“Flash黄金時代”やアニメ業界の周辺でいうところの“Web系”など、ゼロ年代前半の事象が見て取れる。「アニメーションをやるつもりはなかったんですが、高校の卒業制作で1年間かけて作りました。まだタブレットは慣れなかったので、卒業制作は紙に描いて作りましたね。スキャンして取り込んで、After Effectsで手探りしながら」。

 石田監督が高校を卒業して大学に進学する時期はゼロ年代の折り返し。ちょうどYouTubeが開始されユーザーが増え始めるなど、本格的な動画時代の幕開けと重なった。各自がアップしていた「自主制作アニメ」が多く見られる中、石田監督もまた高校時代の作品を公開していた。現在は非公開だが、『旭美ロードショー』なら覚えている人は多いかもしれない。

『フミコの告白』(2009年)
陽なたのアオシグレ Blu-ray豪華版

陽なたのアオシグレ Blu-ray豪華版

石田監督の作る映像を、ぜひ。

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