トラウマ必至!? まさかのヒロイン(?)壮絶死で急展開を迎える『トッキュウジャー』

 トッキュウオー奪回に向かったはずのライトたちですが、どこからか聞こえる祭囃子に導かれるように、夏祭りの場所へと辿りつきます。冷静に考えれば「車掌さん(演:関根勤)とワゴンさん(CV:堀江由衣)が縛られてるのに、お前ら何を青春の一ページっぽいことを」とツッコミたくなる行動ですが、テンポの良さと、ここ二、三話かけてしっかりと伏線をはっていただけあって、展開はスムーズ。さすが『侍戦隊シンケンジャー』でメイン監督を務めた際、小林靖子にゃん(本作の脚本家)に「監督の演出には本当に圧倒されました」と言わしめた中澤祥次郎監督です。もうグイグイ、客を引っ張っていきます。

 そして思い出した、思い出してしまった家族との楽しい日々の記憶。

「いままで寂しくなかったのは、忘れていたから……」

 これまで天真爛漫を絵に描いていたようなライトだけに、この台詞は重く心に響きます。さらに夏祭りの夜、自分たちの町が闇に呑まれた記憶もよみがえり、トカッチ(演:平牧仁)たちは、これ以上思い出すことに一時不安をおぼえます。

「でも、俺はもっと思い出したい。どんなことでも、全部。俺たちの町なんだから」

 すいません、正直、私ライトのこのあまりに真っ直ぐな言葉に涙出ました。いいことも嫌なこともまとめて前へ進んでいく強さっていうんですか。本当、人生に大切なことは、みんなスーパー戦隊が教えてくれますよ!

 新たに自分たちの町を探す決意をしたライトたちは、改めてトッキュウオーを奪い返すため、シュバルツたちに戦いを挑みます。一見、五人バラバラで戦力を分散させているように見える戦い方でしたが、実はこれは乗り換えを上手く使ってライトがひとりで敵をひきつける陽動作戦なのでした! おおっ、こんな乗り換えのギミックを、ここで使うか! さすがシリーズ折り返し地点、本気度が違うぜ!!

 その間、トカッチたちは乗っ取られたトッキュウオーへ駆けつけ、シャドー相手に生身で戦います。ここ設定上、ライト以外は変身できないので顔を出しての、要は役者さん自身によるアクションシーンなんですけれど、みんな頑張ってます。特にヒカリ役の横浜流星くんは、某体力番組の出演時に出番をカットされた鬱憤を晴らすかのようにキレのいい動きを見せてくれました(実際、空手もかなりの実力者らしいのですが)。女王様的な縄技を発揮したワゴンさんの活躍もあって、ぶじトッキュウオーは奪回。その他の烈車の修理も終わり、超トッキュウオーとビルドダイオーで、シュバルツのクライナーロボに立ち向かいます。

 そこに駆けつけたグリッタの皇帝ロボの“ダークネスフォール”で、再び夏祭りの記憶に迷い込んでしまったライトたち。しかし、今度は新たに誓った“何があっても自分たちの町へ帰る”という思いが、彼らをよみがえらせます。そして、その強い思いに虹の輝きを見た明と共に、全ての烈車が合体し、超超トッキュウダイオーとなったのです!

 ちなみに初めは“超超トッキュウオー”と呼ばれていたのですが、明が「違ーーう」とビルドダイオーのダイを入れる形に訂正させたのが、ちょっと可愛かったです。やっぱり仲間に入りたいんじゃん。死にたがりやのナルシストに、ツンデレって。このキャラ立ての宝石箱が。

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