三次元の王道ツンデレキャラに視聴者が沸いた! “決戦は日曜日”な『烈車戦隊トッキュウジャー』第9駅

 なんだかんだで、お財布を返すついでに手製のお弁当を渡すことに成功したミオですが、千葉はそのお弁当を袋ごと「こういうの迷惑」と踏みつけます。この時、ネットでは「やはり聡太郎さんには“男の食べ物・メンチカツ”でないと!」と古参の戦隊ファンによる書き込みの一斉放射がみられましたが(メンチカツはゲキチョッパーの大好物なのです)、実は千葉はシャドー怪人・マリオネットシャドー(声:内山昂輝)に操られていたのです。マリオネットシャドーは、興奮した状態で知りあった男女は恋に落ちやすいという、心理学でいうところの“つり橋効果”を利用し、クローズの被害者たちを恋に落とした後、男性を操ることで失恋をさせて心の闇を生み出していたのでした。(よい子のみんなは、悪用しちゃダメだぞ!)

 ところがなぜかミオの心からは闇が生じません。「失恋だよ? 胸が痛むよねー!?」と、問いかけるマリオネットシャドーに、ミオは渾身の突きを食らわせてひと言!

「私、最初から勝負する気で来てるから!!」

“別に最初から好きじゃなかったから”“全然勉強してないから”“あのブドウはすっぱいに違いない”それは過酷な現実から自分を守るため、自分自身にかける暗示=イマジネーション!! これぞ武道における最大の敵、自分自身に打ち勝つ術であり、現実への最強の護身術といえましょう。誰だ、負け惜しみなんていうヤツは。

 そして、守られるより守るほうが自分には合っていると悟ったミオは、トッキュウ3号に変身して戦います。さらに、そこにライトたちも駆けつけ、ミオによる今回の必殺技レインボーフラッシュは……「倍返し!」な、おむすび攻撃。ここぞという場面でいまどきドラマ『半沢直樹』の決め台詞を使えるあたり、ミオのメンタル面めちゃくちゃ強いです。というか「ひ・と・め・ぼ・れ」(お・も・て・な・し風)もそうですけれど、この絶妙に時代遅れな感のあるギャグのセレクトは確信犯ですよね。ああ、治りかけのカサブタのように、もどかしい!!

 ま、それはさておき巨大化したマリオネットシャドーに対するのは、メンテナンス中のトッキュウオーに代わり、サポート烈車の合体ロボ“ディーゼルオー”。ディーゼルレッシャーを中心に、カーキャリアレッシャーにタンクレッシャーが合体したパワー重視のロボットです。二号ロボットのお披露目ということで、このロボット戦は、あおりの構図も多く、かなりの迫力。しかしトッキュウオーもアレでしたが、このディーゼルオーも無骨というか、ダンボール箱があれば、早速幼稚園児にもマネできそうな、D.I.Y魂あふれるデザイン。特にひざ関節の可動域は、昭和のガンプラ並みのようで、必殺技“ディーゼルオースピンキック”前の助走姿は、どう見ても女走りです。こんなところでキュンキュンさせてどうする。こうしてマリオネットシャドーを撃破したライトたちは、メンテナンスの済んだ烈車に戻り、再び旅を続けるのでした。

「三次元で、ここまで王道のツンデレが堪能できるとは」と、ネットでのミオ人気にさらなる拍車をかけ、朝から眼福な第9駅でしたが、最後にネロ男爵(声:福山潤)が何やら企んでる素振りを見せるなど、いよいよ物語が大きく動きそうな予感です。

 さて烈車戦隊トッキュウジャー。勝利のイマジネーション! 出発進行!! 次の停車駅は、トカッチと烈車の見えない少年との友情を描く(?)「第10駅 トカッチ、夕焼けに死す」です。そうかー、死んじゃうんだー(棒読み)。まあ、それはさておき次回トカッチは、またまた烈車に乗り遅れてしまうようですが、皆さんはお乗り遅れのないようご注意ください!!

 EDの列車紹介はJR西日本の「特急サンライズ出雲(285系)」と京浜急行電鉄の「1500形」、JR貨物の「EH200形式ECO-POWER(エコパワー)ブルーサンダー」でした。
(文/雑賀洋平)

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