ヒカリとカグラのちょっぴり危険な関係？　『トッキュウジャー』第7駅は、男を伸ばし、女も硬くするイマジネーション！　

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――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー！　これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー』
第7駅「やるせなく、やる気なく」

『烈車戦隊トッキュウジャー』公式HPより。

【今週の極私的見どころ！】
　立て、万国の労働者！　レインボーラインは、ブラック企業!?

　チケットくん（声：山口勝平）の罵詈雑言を浴びて、“激しくやる気消失”し、ライトたち（演：志尊淳）を巻き込んでストライキに突入したワゴン（声：堀江由衣）さん。「こんな賃金じゃ、いや～ん」「時間外労働　は・ん・た・い～」などと勇ましいんだか、ゆるいんだか、わからないプラカードを立てて、抗議するその姿に、ネット上には「春闘？」などと共感したお父さんと思しき書き込みが多数。3月にストライキを敢行した相模鉄道株式会社への応援だろうか？（同社は『トッキュウジャー』に撮影協力で参加している）。ただ『特命戦隊ゴーバスターズ』でも、バディロイドたちがストライキを起こす回があったから、もしかしたら脚本の小林靖子にゃんの趣味かもしれない。

【今週のオススメ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら)

　朝、ライトがいつもの車輌に顔を出すと、沈んだ様子のカグラ（演：森高愛）と、その他の面々。なんでも昨日、忍者映画を観て、忍者になりきってしまったカグラが、ヒカリ（演：横浜流星）がいつも持っているけん玉を壊してしまったのだという。ヒカリのあまりの剣幕にあやまることもできずカグラが落ち込んでいると、烈車はシャドーラインに乗っ取られた駅“無気力坂”に到着。ハンコシャドーが支配するそこは、誰もがやる気をなくし、ダラダラと過ごす町だった……。

『仮面ライダー鎧武』とのスペシャルコラボ明けの今回は、ヒカリとカグラのコンビ回。カグラのなりきりバリエーション強化のため、トカッチが車掌さん（演：関根勤）のコレクションから忍者もののDVDを借りたのが発端なんですが、それがどう見てもVシネテイスト（V CINEMAは東映ビデオ株式会社の登録商標です！）の『忍大戦』シリーズ三部作というんだから、さすがは、トロマ社の『悪魔の毒々モンスター東京へ行く』や『エリック・ザ・バイキング』（監督は“モンティ・パイソン”のテリー・ジョーンズ！）など、（一部のジャンルの）映画史にさん然と輝く作品に出演している国際スターの関根勤さんです。自分の部屋では、サニー千葉（a.k.a千葉真一）のマネをしながら鑑賞してるに違いありません。

　失敗を悔やむあまり“ヒカリは私のこと完全にバカだと思ってる”と落ち込むカグラ。なかなかウザ……いえ繊細な性格です。

 
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