TVアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』ギャグアニメとして見れば普通に面白い?第10話

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』公式サイトより

 セカンドバトル、麻天狼VS  Fling Posseが行われる。前回勝つと思っていたBuster Bros!!!が破れたことで、どういう方向に話を持っていくのだろうと思っていたが、色々予想外が飛び出した。アニメだけしか作品を知らないと、キャラクターのバックボーンをしっかり把握できていないので、今回乱数の闇のようなものが垣間見えたのも嬉しい展開。

 負けてしまったことでお互いが自分を責め、落ち込みモードのBuster Bros!!! だがやたらと兄弟愛が深すぎるこの面々は最終的にはお互いをほめたたえ、次こそはヨコハマを倒す! と士気が戻ってきたようだ。

 これから勝負に挑む二チームはそれぞれがそれぞれのやり方で勝負前の時間を過ごしていた。その中でも独歩の緊張はひどく脇汗もかくわ心臓がバクバクしすぎているわで平常心を取り戻すことが出来ない。それに比べて一二三は全く緊張している様子がみえず独歩に汗脇パットを使えばいいとおすすめまでできる余裕っぷり。

 一方Fling Posseの面々は緊張もそこまでないようで穏やかに控室で時間が来るのを待っていた。だが、乱数だけは彼らとは別場所で勘解由小路無花果に呼び出されていた。なぜか以前からこの女と通じていた素振りをみせていた乱数。なんでも、乱数はここ何年か一郎、左馬刻、寂雷が再びまみえることがないようにしていたらしい。さらに彼らが決裂した決定的な理由は乱数が作ったものだと言い切った。

 彼らの中にはびこる憎しみや疑惑はそう簡単に晴れるはずはないと、笑うあたりいつも見せている彼の顔からは想像できないもんおだ。

 自分は下手を打たないと自慢気に語る乱数に勘解由小路無花果はあるものを差し出した。それは、真正ヒプノシスマイク。これを使うと催眠効果によって相手を洗脳することもできるという代物らしい。だが、これを使った方もただではすまないという諸刃の刃だ。これを今日の試合で乱数に使えといいのける勘解由小路無花果たち。

 それすなわち、乱数に死ねといっているのと同じことなのだ。彼女たちは寂雷の持つアビリティがほしいと考えており、そのためには乱数がこのマイクで戦う必要があるのだ。

 この命令を達しても破ってもどちらにしても乱数には命はない。そう無言で圧力をかけられ、彼はそのままメンバーの松控室へと戻る。

 誰にも真正ヒプノシスマイクのことも、自分が中王区とつながっていることも知らせていない乱数はいつものように二人の前でふるまっているはずだったが、さすがはチームメイトどこか乱数の様子がおかしいことに気付いたのか、元気づけようとしてくれる。いつもギャンブルに負けて泣きついている印象しかない帝統も、お金がないときによくやるという自分の運気を数値化してそれをチップとして心の中でかけ事をするのだという。今日は調子がいいらしく、10万ラッキーという彼の中だけにある懸賞金が出たらしい。

 10万ラッキーもあれば次の試合も余裕だと、説得力のあるような無いような豪快さで笑いとばしてしまう帝統。そして源太郎は、書き物をしていた手を止め、最近は未来を描いているのだと語りだす。

 乱数は運やら未来やらがあるといって自由を謳歌しているように見えるチームメイトに少しの羨ましさを感じる。自分には「死」という未来しか待っていないのだ。だが、それを反骨精神にして、乱数は試合で寂雷を共に死の道連れにしてやろうと思い始める。

 乱数の様子が違うことは、対面した寂雷も気付いた様子。いつもと何かが違うことに警戒しつつもバトルはスタート。麻天狼先行でバトルスタート。ずっと自信がなさそうだった独歩が二人に迷惑をかけたくない、と自ら初手を引き受けにマイクを握る。だが、踏み出したはいいが言葉が全く出ずヘロヘロとしたラップをぶつけることしかできない。これには帝統が反撃に繰り出しあっという間に独歩にカウンターを、そして一二三にも大ダメージを与えることに成功する。

 バトル頭からかなりのFling Posse優勢。この戦い方をみていた一郎は、乱数にもいい仲間ができたことを嬉しそうにしていた。ここ二人は仲がいいのだろうか。

 独歩は自分のせいでかなり劣勢になったことにひどく落ち込み、膝を抱えてうずくまってしまった。こうなると戦力にならない。続いては一二三が立ち上がりFling Posseに攻撃を仕掛ける。だが、これには幻太郎が立ち向かい返り討ちを浴びせてやる。「ま、嘘なんですけどね」と「嘘はつきませんよ」の二枚舌感がたっぷり。かなり性格悪そうだがそこが人気なんだろうな。

 一二三も独歩も攻撃に失敗したため、いよいよ寂雷が独歩の前に歩み出る。ここで渡された真正ヒプノシスマイクを取り出して寂雷を叩きのめそうとする乱数だったが、それを直前で止めたのは帝統だった。彼は乱数が真正ヒプノシスマイクを渡されたこと自体は知らなかったのだろう。だけど、彼の変化にいち早く気付きそれを阻止した。

 自分の10万ラッキーは乱数にやったと。さらに幻太郎も先ほど書いていた未来を舞台にした小説の主人公は乱数であると言い、主人公は華々しく敵を倒すものだ。だから乱数らしく勝とうと肩を叩いてくれた。

 チームがバラバラと言われていたし、裏の顔がある乱数は多分本性も二人にはみせていないだろうし、自分が今ここで何をしなくてはいけないか、死が目前に迫っているということも知らないだろうに、メンバー二人が乱数を信じて自分らしくやろうといってくれたことで、乱数は何か吹っ切れたのか、真正ヒプノシスマイクではなく、いつも食べているロリポップを取り出し、反撃を開始した。

 寂雷を倒したいという気持ちは真正ヒプノシスマイク云々以前に元からあるようで、辛辣な言葉のオンパレードと、お客さんを楽しませるという彼らFling Posseらしい内容あふれるラップを披露し、寂雷、一二三をなげとばした。 

 だが、寂雷には中王区が欲しがるスキル、回復があった。大ダメージを受けたにもかかわらず寂雷の回復のおかげでリセットされてしまう。

 だが、やる気を出したFling Posseも強い。回復されてもそれと渡り合うだけのラップを披露する。 

 これはFling Posseの勝ちか?! と思ったその時、もはや初版で戦力外になっていた独歩を揶揄する内容に反応した独歩が突然の猛追を見せる。「独歩さんを舐めるな」と自ら言う通り、怒涛の高速ラップを繰り出し、油断していたFling Posseを一瞬で3人まとめて場外に吹き飛ばしてしまう。自分でも何をしでかしたかわからない独歩。どいやら、彼は負の感情が高まると無敵状態になるというスキルが備わっていたらしい。

 逆転勝ちされてしまった乱数。だが自分にとっていい試合をしさらに仲間たちが自分を思ってかけてくれた言葉や行動が染み入ったらしい彼は逆に清々しさすら感じていたようだ。「死ぬにはいい日だ」と言い切る彼だが、果たして本当に殺されてしまうのか?

 そして勝ちあがったのは麻天狼とMAD TRIGGER CREWの二組となったわけだが3位決定戦みたいのもやるのだろうか。今までギャグアニメとして見れば普通に面白いと感じてしまったので、次回どうなるのか期待して待ちたいと思う。

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