TVアニメ『無能なナナ』難敵二人を目の前にナナはどう動く?第7話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 ナナVSネクロマンサーユウカについに決着が。思ったよりもラストが衝撃的だったのでやはりこの作品は侮れない……。
 
 怪力の力を持つシンジに馬乗りにされ、身動きが取れないナナ。自分の本性を出し、それでもこの場を切り抜けるには、と頭を回転させなんとかその方法を絞り出す。ユウカに対して、自分は死体を弄んだりしない、と揺さぶりをかけさらに自分はユウカがクラスメイトに何を言ってもユウカよりも信頼を得ることができることをアピール。

 自分はクラス委員長であり、ネクロマンサーとしてシンジをずっと操って狂気的に彼を弄んでいたと話したら、皆はどっちを信じるのか? さらにナナは自分が人の心の声が聞こえるという設定も利用し、解放してくれたら二人のことは他言しないどころか、今現在死んだあとのシンジの本心を教えてやれると嘘をついた。

 ユウカはよほどシンジのことが好きと見え、ナナのこの提案に乗ってくる。ナナを介抱し、シンジの声を聞かせようとする。もちろんこの隙をナナが逃すわけはない。「ナナを殺せと言っています」とだけ告げ、一瞬できた隙をついて外に飛び出していく。

 ナナの思惑通り、あとを追いかけてくるユウカ。ナナはまだ未知な部分も多いユウカの能力の秘密を探るために、わざと自分が見つかりやすいようにして逃げを続けていた。部屋で押さえつけられた際に、ベッドの下にツネキチが日常的につけていたネックレスが発見された。それを見るに、その人が生前触っていたものが必要であることが判明する。

 さらに、「急がないと朝になっちゃう」という言葉からも能力を使うには時間制限があることも読み取れる。ユウカはシンジの操作も同時に行いさらに自分の身も守らないといけないために、その隙をつけばやれないことはない、とにらんでいた。

 だが、それにしてもこの闇の深い時間にもかかわらずユウカは迷いなくナナの元を把握しているようにも見えた。シンジとユウカ二人の能力だけではそんなことは不可能なはずだ。その答えは、ナナがおびき出そうとした森の中にあった。ユウカはこの島に来た時から能力の特性上気付いていたというが、この島には死体が多く存在していたのである。

 それこそ能力者から元教師まで様々な死体が。その中に暗視の能力を持った者がおりその能力を使っていたからナナを追い詰めることができたのだ。なぜそんなに死体があるのか? ナナより先に前任者がいたのか? そういった話を聞いていなかったナナにも、この情報は混乱を与えた。さらに死体が大量にあるこの場面ではユウカを襲うというのは不可能に近いことも察せられた。何か策を立てないとまたやられてしまうことは明白だ。

 そんな中、ナナは森の先に捨て置かれた山小屋を発見する。入口もボロボロな小屋を見て鍵も壊れて部屋も薄暗い。ここえ朝が昇るまで逃げ隠れできれば……と一瞬考えたナナだったが、逃げ隠れすること、敗北をするということは、能力者の支配を認めてしまうことを意味するとナナは改めて作戦を練り直す。そして、なけなしの道具を使って、彼女はこの小屋の入り口を少しでも補強しようと手を加え始めた。

 だがその姿をユウカに発見されてしまい、即座にナナは小屋の中に立てこもる。だが怪力の能力を持つシンジの前にはそんな多少の補強などあってないようなもの。さらに、既にこの小屋にはユウカの支配するゾンビが3体も隠れていたのだ。あっという間に抑え込まれるナナだったが、間一髪朝日が昇ってきたおかげでこのゾンビたちの動きは止まった。

 だが、外から鍵をかけられてしまったナナには逃げることも敵わない。夕方以降になるとまた室内のゾンビが襲ってくる。逃げ場のないナナを置いて、ユウカは何くわぬ顔をして学校に登校してしまう。

 もちろん学校にナナがやってこなければ、キョウヤは敏感に反応する。ユウカと話していたことを理由に彼女にナナの様子をうかがうが、遅くまでガールズトークはしていたけれど休みの理由は知らないと嘘をつく。キョウヤはここから何かかぎ取ることができるのだろうか?

 夜になり、ナナを閉じ込めた小屋に戻るユウカ。ナナがただ閉じこめられたままでいるとはユウカも考えておらず、開けたら飛び出してくるのでは? と警戒しながらシンジを中に入らせてみるが、中にナナはいない。ゾンビに扮しているのでは? と思ったがそれも違う。どこにも隠れられそうな場所などないのにどうやって? とにかく、死体を総動員してナナを見つけなければと躍起になる。

 だが、夜中探索してもナナを見つけることが出来ず、夜明けを迎えてしまう。シンジの死体を担ぎながら寮へと戻ろうとしたところ、背後からナナに襲われてしまう。

 そして、昨日とは逆にナナに馬乗りになられてしまうユウカ。さらに尻ポケットに隠していた大事なものを奪われてしまう。

 ナナは彼女の上にまたがったまま、ネタ晴らしを始める。ユウカのこれ見よがしにつけていたネックレス。それがシンジを操るための物だと思わせていたが、本当にシンジを操るために必要だった生前に彼が触っていたものは尻ポケットに大事にしまわれていたのを、昨日不意を突いて襲ったときにとっさに庇った行動から見抜いていたという。ナナはユウカから奪い取ったそれを持ったまま、彼女とシンジの遺体を崖へと導く。

 崖の上からいつでも切り札を捨てられるとしながら、彼女は小屋脱出についても語って聞かせる。あの小屋をどうやって脱出したのかというと、普通にドアから出ていったというのだ。

 ユウカが現れた時にドアを補強しているように見えたのは、実はドアを支えるパーツのねじを外し、ガムテープでそれを隠していただけで簡単に扉を開けることができるようにしていたのだ。そしてユウカたちが不安と焦りを感じて自分を捜索して体力を消耗し、朝が来て死体が動けなくなる時間まで待機していたのだ。

 ナナに勝てないと悟ったユウカはすぐさま何でも言う事を聞くから、とナナに奪われたシンジの遺品を返してくれるよう懇願した。だがその前にナナは奪われていた針のケースを投げて渡すように命令する。その命令に従って針を投げたが、その間にナナは遺品であるテストの切れ端を崖から落としてしまっていた。

 絶望するユウカに、ナナは念のためにと質問を投げかける。ユウカが話していた、デートでの火事の出来事。あの時に飲み物はどこに置いていたのか? 窒息したシンジが詰襟を着ていたというが休日にも制服で出かけたのか? などなど。質問をすればするほど、ユウカの答えはシドロモドロになり、シンジとデートをしていたのがユウカではなかったことが浮き彫りになってくる。
 
 さらに、恋人だったはずなのに彼を操る遺品がテストの切れ端なのもおかしな話だ。それを指摘されると、彼女は「だって嫌われていたから遺品なんてもらえなかった」と答えた。ユウカはただただシンジに恋し、その思いが間違った方向に募ったただのストーカーだったのだ。彼を死に至らしめる原因となかった火事も彼女が火をつけたものだった。

 同情の予知がない彼女の言葉の数々を、ナナはそのまま戻ってきた毒針を刺して終わらせた。ナナは、最後の彼女の言葉がストーカーのものではなく本当に恋した乙女のものだったらもしかしたら自分は彼女を助けたのかもしれない、と考える。だが、その気持ちは気の迷いだと一掃する。彼女にはやるべき使命があるのだから。

 難敵2人に対して勝利を得たナナだが、2人いなくなるとまたキョウヤからの目が厳しくなるのは間違いないだろう。それをどう乗り越え、他のクラスメイトをターゲットに持ってくるのか。さらにこの島に死体が多いという新しい情報を知り、ナナはどう動くのだろうか。ますます目が離せなくなってきた。次回が楽しみだ。

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