TVアニメ『体操ザムライ』体操とは無関係だけど神回だった第4話

TVアニメ「体操ザムライ」公式サイトより

 今回はサブタイの通り、城太郎の娘・玲のメイン回。母が亡くなり、体操以外ぼんやりとした父親を支えるしっかり者の小学生、玲。彼女が抱える問題とは。

 この荒垣家の食卓の管理も玲の仕事。朝から魚も玉子も焼いて漬物に味噌汁、サラダまである朝食を用意できる小学生がどこにいるのか……。父を支え居候の面倒も見ているとか本当に大変そうだ。だけど、玲は困った顔や落ち込んだ顔、などを誰にも見せず父を応援している。

 城太郎は次のNHK杯に向けて一つ一つの技の正確性を上げていく作業を続けていた。技の精度を保つためには今まで以上の集中が必要なのだ。

 彼が参加するNHK杯は、かなり大きく厳しい大会だ。ビッグなところで城太郎の体操が見れる! とレオは楽しみでたまらない様子。城太郎は、なぜここまでレオが自分の体操を応援してくれるのかと聞いてみるが、なんとなく話をごまかされてしまう。まだまだレオの謎は明かされないようだ。

 レオがスナックの仕事に出向く道すがら、帰宅途中の玲の姿をまたしても発見する。同級生に父の引退会見をいじられ続けるが、それを一切無視し足を進める玲の姿に見ていられなくなったレオは、彼女の周りを囲っていた男子を小突いてしまう。

 突然の忍者の登場に男子たちは一気に沸くが、玲はレオを連れてその場を逃げ出す。なんであんなことをしたのかと問い詰め、学校の子に近寄らないこと、このことをお父さんには言わないこと、これが守れなかったら絶交する! とレオを置いて帰ってしまう。

 レオは絶交の意味が解らずあゆに聞いてみるが、それがレッドクリフに例えられてことの重大さを理解する。翌日、レオは玲のあとをつけ、彼女が学校でどんな様子なのかを知ることに。だが勿論忍者の被り物をした男が学校の敷地内に入れるはずもなく門前払いを受けてしまう。 

 だが身体能力の高いレオは人目のないときを狙ってこっそり校内に潜入。玲の教室が一階であり席も窓際だったことからじっくりその様子を見ることができた。彼女は学校にいる間中だれとも話さず一人黙々と授業に励み、学校のカリキュラムをこなしていた。だが友達と談笑するような姿は終ぞ見られなかった。

 その日、学校では授業参観のプリントが配られたが、案の定男子たちは「サムライがくるのか?」と玲に対して質問をしてきたりそれをよかれと思って止めた女子がさらにいらんことを言ってきたりと、玲が居心地の悪さを感じているように見えた。

 そのまま帰り道に、玲は家ではなく墓地へと向かう。レオがついてきていることに気付いていた玲は、彼に母の墓を紹介し、母がいかにすごい人であったかを嬉しそうに語るり、そんな母のように、もっと頑張らなくちゃという玲。母の話を聞き、レオはまるでそれは玲の事のようだと思う。玲がいてくれるおかげでレオは毎日楽しいことを感謝をもって伝える。

 レオはスナックに働きに戻ると、店のゴミ箱に玲の授業参観の手紙を発見する。あきらかに玲が故意に捨てたものだ。そのプリントをみたマリは、レイに授業参観にまつわる話をしてくれた。

 マリは昔から城太郎に変わって何度か授業参観に出たことがあるという。だがその際も城太郎のことをいじられてしまう展開を目にしたそう。そんな時玲は誰を責めるでもなく来てくれた祖母に嫌な思いをさせたのでは、と先回りして気を使ってしまう。優しすぎるのだ。
 
 レオはこの話を聞いて、自分が授業参観に出向くことを決意。マリにスーツを借り忍者コスプレを取り、城太郎や玲には言わずにさっそうと教室に現れた。忍者コスプレをしていないとレオはかなりのイケメンである。教室中が騒ぎになり、さらに玲の保護者であると発覚し教室内は騒然とする。

 レオは玲を「レイチェル」というあだ名で呼んでいるが、授業中にも玲が目立つようにと「レイチェル!」と呼びかけたりしてしまう。同級生たちもこれを面白がりコールまでかかってしまう。こういうの、恥かしいよね。

 恥ずかしい気持ちをこらえて授業が終わり、帰宅するためにげた箱に向かった玲のあとをおってレオがやってくる。だがその両脇にはいつも玲にイチャモンをつけてくる男子たちも一緒だった。レオは彼らとも仲良くなってしまったのだ。

 さすがにどんどん怒りのボルテージがたまってしまった玲は「このバカ忍者!」と怒りだしてしまう。

 レオへの服装の疑問や授業中にやられたことをまくしたて、さらに毎回から買ってきてた小学生男子たちにはいつも固まってこちらをからかってくることの程度の低さ、父に会ったこともないのに馬鹿にすること、お父さんは世界一でのサムライでありそれに比べたらお前たちは足軽である。と切り捨てる。

 あまりの剣幕に一同ポカンとなるが、彼女の言葉を受けてレオは素直に謝り得意の土下座を披露する。さらには同級生たちにも促し、皆も玲に「ごめんなさい」をした。玲はそのまま走って逃げてしまう。

 だがレオと玲は帰る場所が一緒だ。なぜあんなことをしたのか玲が問うと、玲が学校で楽しそうに見えなかったから笑ってほしかった、いつでもどこでも、玲のことを助けたいと思っていると真摯に訴えた。

 玲はその言葉を受け取り、わざと茶化すようにしてわだかまりが残らないような対応をとった。

 そして次の日学校に行ってからも、男子たちが気まずさでどうしていいかわからない様子なのを見て自分から「おはよう」と声をかけほほ笑んでみせた。
 
 どこまでいい子なのか玲は!

 これでまだ小学校4年生だというのだから恐ろしい。母がいないことや城太郎が父親であることも起因しているのだろうが、小さいうちからため込まないでほしい。玲とレオのコンビもかなり微笑ましく可愛かったのも今回のエピソードの嬉しい発見だ。次回はまた体操中心の話になるだろうが、そろそろレオの過去にも触れてもらいたい。

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