TVアニメ『体操ザムライ』城太郎は鉄男に認めてもらうことはできるのか?第3話

TVアニメ「体操ザムライ」公式サイトより

 突然城太郎の前に現れた、バンダナ王子こと鉄男。週刊誌を取り出し、記事にも書いてある通り、城太郎は引退詐欺サムライだと切って捨て、老害だとまで言ってのける。鉄男はそんな城太郎に対し、引導をわたしてやる! と勝負を挑んできた。自分がその勝負に勝ったら本当に体操界を引退しろというのだ。

 勝負を受けるか受けないか、城太郎が返事をする前にレオが「勝負を受ける」と返事をしてしまう。さらには天草まで、勝負をするなら一か月半後にしろと口を出してくる。 城太郎の肩はまだ完治しておらずすぐに勝負を受けると怪我が悪化してしまうからだ。

 一か月半後に勝負することで話がつき、さっそく城太郎たちは鉄男について情報を集め始める。昨年の全日本にも出場しており、大きなキレのある演技をしている。空中感覚も抜群で完成度も高い。去年の時点で個人総合5位の実力者であり、天草からみても、今の城太郎では勝つのが難しいだろうという目測だ。

 勝つ見込みがないのに、なぜ天草はこの試合をOKしたのか? それは試合の感覚を取り戻す必要があるからだ。この練習試合ののちに控えている試合を考えると、緊張感を孕んだ真剣勝負を受けることは城太郎にとってもメリットがあると考えたのだ。練習だけでは試合の感は取り戻せない。渡りに船というやつだ。

 天草のこの思惑も背中を押し、城太郎もこの試合を前向きに捕らえ自らやりたいと宣言する。明日から練習開始だ。

 家に戻ると。玲が城太郎の無職脱出を祝ってケーキを用意してくれていた。マリも喜んでいたみたいで、また無職になるようなことがあれば家を追い出すという伝言付きだ。玲にさらに試合があることを告げると、できることは手伝うね! ととても嬉しそうだ。

 早速、練習が開始された。まだ肩に痛みはあるが、無理はしないと天草と約束をしたこと、彼の作るメニューを守ることが条件にあるため、城太郎もこの痛みに対してはそこまで不安視していないようだ。

 鉄男との勝負までに天草が作ったプランはずばり「肉体改造」。鉄男の演技を見ても、大技を打つ際にわずかなミスも減点対象になってしまうことが指摘され、城太郎がやる技も基本的に大技が多いためミスを徹底的になくすために安定感を創るためにくまなく体を鍛えなおす方向で行くようだ。

 とにかく体幹をしめる、力だけでどうにかしようとしない、など徹底的に基礎のような肉体訓練をやらされた。毎日くたくたになるまでトレーニングに励む城太郎だったが、玲からみてもその姿はどこか楽しそうで生き生きとしているように見えた。

 レオも付き添いながら、日々のトレーニングは続く。そんなある日、レオは学校帰りの玲の姿を目撃する。同級生たちから「サムライ! サムライ!」とはやし立てられながらもそれを無視して前を向いて歩く姿に声をかけそびれてしまったレオ。

 そのことを働いているスナックでギャルのあゆに話すも、何となく話をそらされてしまう。レオは子供たちに起こるそういった風潮をわかっていないようだが、このことは後程露見して問題になるのだろうか……。

 日々のトレーニングも佳境に入ったころ、再度肩の調子を確かめられた城太郎。今までは腕を上げると痛みがあったのだが、今回は全く痛みがない。城太郎は慢性的に間接が炎症を起こしていたのあが、インナーマッスルを鍛えて関節を支えてやれるようになったことで痛みがでなくなったのだ。これで技の練習ができるようになった。

 今回の勝負の演技プランは全て天草が建てたもの。城太郎がつくりだした大技、「アラガキ」は肩への負担が大きいため、今回は外されているという。だが、城太郎は天草の言う事を信じ、今回はこの演技プランで挑むことに異論はなかった。

 いよいよ緊張の勝負の日。引退するはずだった城太郎はまたしてもこうやって体操ができる事実をかみしめ、自分がどこまでやれるかを試したいという気持ちでいっぱいになっていた。

 対する鉄男は体育館にやってきても特に挨拶もせずとげとげとした雰囲気は相変わらずだ。

 審判は天草が勤め、先行は城太郎が勤めることに。鉄棒を掴み、競技はスタートする。この体操演技のアニメーションが本当に素晴らしかった。細かい動きや振動が細かくぬるっぬるに動く。高く飛びまわる城太郎は観客を圧巻する演技を見せた。

 彼の復活を待っていた玲や天草、そしてレオはこの演技に心からの拍手を送った。城太郎本人も、会心の出来だったようだ。だが、対戦相手の鉄男は冷ややかな目で彼らの興奮を見つめ、さっさと自分の準備に入ってしまう。

 応援する味方が誰もいないながらもさっそうと鉄棒に捕まり、演技を始めた彼の姿に皆目が釘付けになってしまう。過去の映像で見ていた細かい部分も修正されており、仕上がりに磨きがかかっている。そして、ちらりと城太郎を見たかと思うと、最後に彼が繰り出した技は、なんと城太郎の技「アラガキ」だった。

 圧倒的にも見える差をつけて鉄男がフィニッシュを決めると彼は城太郎に向かって「体操界にお前の居場所がないのはわかっただろう」とまたしても引退を迫る。

 だが、城太郎は鉄男の演技に魅入られ、さらにどうしてそうなのかわからなないが「なら俺もまだできるってことだな」とポジティブ思考を爆発させ、次の目標を与えてくれた鉄男に礼まで言ってしまう。

 引退しろといったのに礼をいわれてしまった鉄男は怒るが、天草も今回の城太郎の演技からかなりの可能性を感じたようで、勝負には負けたが、まだまだ城太郎は続けると断言。さらにレオが鉄男に向かって城太郎を辞めさせないでくれと土下座までしてしまう。

 この空気にのまれたのか、バカバカしいと言い捨てて鉄男は去っていってしまう。そんな彼に向かって城太郎は「大会で会おう」と声をかけた。

 次の戦いは春。うかうかしている時間はない。もっともっと練習に励まなくてはいけない。次の戦いで、城太郎は鉄男に認めてもらうことはできるのだろうか?

TVアニメ『体操ザムライ』城太郎は鉄男に認めてもらうことはできるのか?第3話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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