TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』池袋じゃなくて上野な第4話

TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』公式サイトより

 今回は上野の話が中心で、アレ? 池袋ウエストゲートパーク……。となんとも言えない気持ちになるストーリー。全体的にこれをわざわざアニメでやる必要があったのだろうか? とも思えてどこか消化不良な気持ちになる。だが、主人公マコトにとっては思い入れのある出来事なのだと思って、みていくことにしよう。

 街はもうすでにクリスマス。華やいだ街の中のそこかしこに、花が供えられている場所がある。そこは誰かのかけがえのない人の最後の場所だったのかもしれないのだ。

 芸術劇場裏の階段で、花を供えている人がいた。そこには立て看板もしてあり、過去ここで傷害致死事件が発生しておりそれが未解決になっているようだ。花を手向け拝んでいる老人をついまじまじと見てしまったマコトに、その老人は話しかけてきた。
 
 ここで亡くなったのは、彼の息子らしい。その息子は上野のストリートギャングの頭をやっていたという。年恰好もマコトに似ていたらしく、マコトがもし池袋のギャングやチンピラに詳しければぜひ情報をもらえないだろうか、とすがってきたのだ。マコト自身も父親を亡くしているようで、お互いに似た身の上だ、とこの老人の頼みを引き受けることに。

 老人は南条といい、彼には孫もいるよだ。死んだ息子の嫁と子供で、彼にとってはこの二人が生きがいのようになっている様子。だが、なんとなくこの嫁の様子がおかしいようにも見える。何かを隠しているのか?

 南条はマコトを自分の仕事道具であるタクシーに乗せ、家まで送ってくれることに。改造されたタクシーで、彼は趣味のジャズを鳴らして走っている様子。おしゃれなおじいさんだ。

 後日、タカシに南条の息子が亡くなった事件について調べてもらっていたが、G-Boys を総動員しても情報が掴めなかったことが知らされる。

 だが、南条の息子が上野で「アポロ」というチームを立ち上げた初代代表だったということを知ったマコトは上野まで情報収集に向かうことに。

 現在ではアポロは三代目のリンタロウがトップを務めているらしいが、上野で初代のことを探ろうとしているとガラの悪いやつらからそれ以上探ってくるなと脅しをかけられる。だが、マコトはそれを無視して連日上野で聞き込みを続けていた。

 だが、とうとうある日路地裏に入った隙を狙われてアポロの面々に袋叩きにされてしまうが、初代の父親が味方に付いていることを告げると現在のトップに面会することが許される。

 リンタロウと対面し、南条の息子であるトシについて話を聞くと、マコトが南条から聞いていたとおり父一人子一人で育ってきた優しいやつであることには間違いがなかったが、それは機嫌がいいときだけで、普段は何かあると女性を殴るような男だったという。

 アポロを今のように大きくしたのは二代目のコウジであり、もしトシがあのまま代表を続けていたらアポロは空中分解していただろう。それほどに性格になんのある人物だったようだ。リンタロウから話せるのはここまでだという。他に詳しい話が聞きたければ彼の妻であるハルミに聞いてくれと言い残し、リンタロウはマコトの前から去ってしまう。
 
 マコトは南条の車の中でハルミと二人きりで話す機会を得た。ほとんどのことは三代目から聞き、あと少しだけ確認をさせてほしいと切り出したマコトは、彼女とトシの子供は、実は二代目のコウジ戸の子供なのではないか? と問いかけた。その問にハルミは観念したような顔で真実を語りだす。

 日々の暴力に怯え、別れ話も切り出せなかったが相談をしあうことでハルミはコウジと恋仲になってしまい、子供を身ごもった。ある日またいつものように暴力を受けた際にお腹を庇っていたことから妊娠がトシにもバレ、別れさせてほしい、と頼み込んだが更に暴力を振るわれてしまう。

 怒ったトシの最後の顔があまりにも暗かったことから、約束していた池袋まで彼のあとを追って出かけたハルミがみたのは血を流して倒れている彼の姿でそのまま彼は亡くなってしまったのだという。

 二人がタクシーから外に出た際、謎の妊婦がハルミに話しかけてくる。ミサコというこの女、一体誰何だ? と思ったがハルミとは顔見知りの様子。マコトはその後、知り合いである警察官の横山に連絡し事件の詳細を教えてもらいさらなる手がかりを得た。トシが倒れていた時にカップルが逃げていく姿が目撃されていたのだ。
 
 後日、マコトはまた南条と会い犯人を見つけることができなかった。と詫びを入れた。知ったことを南条に伝えるのは酷だと思ったのだろう。実際彼は知らなくてもいいと誰もが思うはずだ。

 だが、そのマコトの想いは裏切られる。その場にミサコとハルミがやってきてしまったのだ。ミサコは逃げたカップルの彼女であり、何を隠そうトシを殺した張本人だったのだ。

 事件当日、ミサコと彼氏が歩いていた際に、彼氏がトシと肩をぶつけ合ってしまう。虫の居所が悪かったトシは、この彼氏を何度も何度も殴りつけたのだ。どうにかして彼氏とトシを引き離そうとしたミサコが、トシをおしたところ、打ちどころが悪くトシは頭を打って死んでしまったのだ。

 何度も自首をしようと思っていたが、中々勇気をだせなかったこと、そして今現在彼女のお腹の中に子供がいることを南条に告げるミサコ。

 さらに、ハルミも南条に追い打ちをかけるように子供はトシの子供ではなく、トシに暴力を振るわれて辛かった才に相談に乗ってくれた二代目の子供であることもカミングアウトしてしまう。

 子供がいなくなり、孫に愛情を注ぎまくっていたがその孫が本当の孫ではなかったと伝えられる辛さ。さらに自分の息子を殺した犯人にも子供ができ、自分がこの人を訴えたら子供は母親を失うことになる。
 なすすべのなくなった南条はただ、ふたりを許すことしか道は残されていなかったのだ。

 ハルミとミサトが知り合いな展開もイマイチわかりづらく、とにかく南条さんが可哀想であり、さらに池袋である必要がほぼなかったため、後味も悪く面白さも感じられない不思議な回。これが4話目できたということに何か意味があるのだろうか。

 次回は池袋色強めでカラーギャングたちの出番も増やしてもらいたいところだ。

TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』池袋じゃなくて上野な第4話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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