『池袋ウエストゲートパーク』が日常系萌えアニメになる可能性!? 動画工房の路線変更に「作風と合わない」とファン懸念

 累計420万部を突破した石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』(以下、I.W.G.P.)が、来年テレビアニメ化することが決定。アニメーション制作を「動画工房」が手掛けるということで、ネット上ではアニメファンからさまざまな声が上がっている。

『I.W.G.P.』は、東京・池袋西口公園、通称“池袋ウエストゲートパーク”を中心とした西池袋を舞台に、依頼された難事件を次々と解決する“池袋のトラブルシューター”の主人公が高校時代の同級生やギャング集団“G-BOYS”などの力を借りながら、警察では解決できない難事件に立ち向かっていく青春ストリートサスペンス。

 2000年には、宮藤官九郎脚本によるテレビドラマが放送され、若者たちの間で社会現象を巻き起こした。主演の長瀬智也をはじめ、加藤あい、窪塚洋介、山下智久、佐藤隆太、阿部サダヲ、坂口憲二、妻夫木聡、小雪ら、豪華な面々が出演し、ドラマ放送終了後に人気や知名度が急上昇したことから、今となっては“伝説のドラマ”として位置づけられている。

 一方、アニメの制作を手掛ける動画工房は、1973年7月に設立された老舗。戦前から活躍した漫画家兼アニメーターの古沢日出夫と『一休さん』や『銀河鉄道999』で作画監督を務めた石黒育が中心となって設立した同社は、80年代から近年に至るまで『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『千と千尋の神隠し』といったジブリ作品のほか、『ポケットモンスター』『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』など数々の有名タイトルに制作協力をしてきた。

 また、00年代以降は他社の下請けだけでなく、自社オリジナル作品も制作するようになり、当初はPCの美少女ゲームを原作としたアニメを中心に制作していたが、09年に女子中学生のゆるい学生生活を綴ったコメディアニメ『ゆるゆり』が大ヒットしたことで、アニメファンの間でその名が広く知れ渡るようになった。

 いわゆる「日常系萌えアニメ」を得意とし、『ゆるゆり』以降も、『GJ部』や『月刊少女野崎くん』『NEW GAME!!』『刀剣乱舞-花丸-』などヒット作を輩出してきた。アニメファンの間では、動画工房=日常系というイメージが定着しつつあるだろう。

 それだけに、「動画工房は萌えアニメなら信頼性抜群だけど……」「作風とあわなくねーか?」「マコトとキングを美少女萌えキャラにして百合百合させるの???」「萌え系男性向けの代名詞を払拭させたいんだろうか……」と、意外な“路線変更”に、驚きの声を上げる人も少なくない。そもそも、「ドラマの印象強くてアニメでやってもなんか違うと思ってしまいそう」との懸念の声もあるようだ。

 とはいえ、滑らかに動くアニメーションと美しい作画に定評のある動画工房。萌え系作品以外でも、アニメ製作会社・オレンジと共同制作した初のロボットアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』では、圧巻のロボットバトル描写で人気を博しているだけに、映像のクオリティの高さは保証されているだろう。

 アニメ版『I.W.G.P.』が一体どんな作風となるのか、続報を待ちたい。

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