TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』池袋ってこんなに治安悪かったっけ？第2話

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　これまで池袋はタカシがキングとしてまとめるG-Boysが仕切っていた。だがそこに突如としてレッドエンジェルスという団体が現れた。そのトップにいるのが、尾崎キョウイチという男だ。この男もタカシとはまた違った魅力を持っているらしい。

　レッドエンジェルスが現れたころ、池袋には「OKカレー」という店舗がオープンしていた。格安のメニューが売りで、やたらと元気のいい店員が揃うチェーン店だが、内部はかなり真っ黒な様子。遅刻をしただけで店裏に呼び出されなぜか腕立てをさせられるというパワハラが横行している。

　そんな店舗にマコトとタカシがやってきた。まずくはないが特段美味しくもなくただ安さだけが売りの、どこにでもあるような店だ。

　それだけなら特に問題はないのだが、生活のためにこの店舗で働いているG-Boyｓのメンバーも多く安価で無理な働き方を強要され心身ともに病んでしまう人物が増えていることが問題だという。

　さらにこのチェーン店は、「憲兵」と呼ばれる存在が核店舗を巡回し、些細なミスを見つけては難癖をつけていくという。そしてそのやり方に嫌気がさし、店を訴える、など言い出した人物は後日ガタイのいい人物に囲まれボコボコにされて何も訴えることができなくなるという事件が人知らず頻発しているという。このガタイのいい人物、OKカレーがチンピラを雇っているのではないか？　という説が出ているようで、G-Boyys以外だと最近話題にのぼるレッドエンジェルスなのではないかと言われている。

　レッドエンジェルスは、入ると不思議なペンダントを渡されたりとどこか宗教染みた感のあるグループらしい。池袋は基本自由でどんなグループができても基本はタカシもスルーなのだがブラック企業と絡んでいる、という点がアウトらしい。タカシはマコトに調査を依頼することに。

　ちょうどマコトたちがOKカレーに来た際に、G-Boysのメンバーであるマサルが働いているところに出くわした。早速彼に内部情報について聞き込みをすることに。

　マサルの周りでも噂にあるように覆面のチンピラのような奴らに襲われた人物もいるらしいが、彼は店を訴えたりする、ということには消極的な様子。というのも、元々彼も不良といわれる行動をずっととっており、やっと働き始めたことで家族も喜んでいるという。もめごとを起こして職場を無くすよりは、不満を言わずに働きたいという気持ちなのだそうだ。

　マコトがマサルの気持ちを汲みつつ、とりあえず話題に上がっているレッドエンジェルスを一度自分で見ておこう、と彼らがうろついているという東口、サンシャイン公園辺りに出向いてみる。

　公園の敷地に入った途端、赤いものを身に着けた団体がマコトたちを囲む。いきなりイキりだす面々にマサルもさすがに怖気づいてしまう。だが、マコトはいつも通りの様子を崩すことなく堂々と対峙する。

　するとリーダーのキョウイチは不在らしく、全くグループに関係なさそうなくらいの優男がレッドエンジェルスとマコトたちの間を取りなす。キョウイチがいないと詳しい話はできない、とのことなのでマコトたちはそのままその場を離れるが、この優男はいったい？

　無駄足だったか、と思いながらも西口に戻ってくると何やら騒がしい雰囲気。近くのOKカレーのビルで誰かが飛び降りようとしているという。

　飛び降りようとしていたのはマサルの友達でミツキという少年。彼は飲食店で働くのが初めてで何度も小さなミスを繰り返し、憲兵からも目をつけられ毎回かなり怒られていたらしい。

　警察が説得を繰り返しているが、いつ飛び降りてもおかしくないような状況。マサルも友達として説得をするが、マサルにまで迷惑をかけるのは……と足を踏み出してしまう。幸い、警察がキャッチしてくれて大事には至らなかったが、かなり衝撃的な事件である。

　マサルも、ミツキが飛び降りを選択したということでかなり衝撃を受け、店を訴えるようなことはしたくないという言葉を撤回し、OKカレーと闘うことに決めたとマコトに宣言した。だが、この宣言の直後マサルは覆面をかぶった集団に襲撃されてしまう。病院にかけつけたマコトとタカシ。

　幸い骨にひびが入ったり程度で命に別状はないようだが、ますますOKカレーを放っておくことはできなくなった。さらにこれにレッドエンジェルスがかかわってるとしたら厄介だ。

　そう思っていたら突然病室にレッドエンジェルスの面々がどかどかと入ってくる。G-Boysとレッドエンジェルスどちらもリーダーが対面する事態に。周りのメンバーたちがオラついたこともあって、病室なのにかなりまがまがしい空気に。なんとミツキがレッドエンジェルスのメンバーだったらしく、メンバーの入院にリーダーのキョウイチが見舞いに来たというのだ。

　それぞれのメンバーがどちらも被害にあっているということが判明した両グループ。一触即発状態だったがどうやら話の整理が必要ということでタカシ、キョウイチ、そしてマコトと優男こと磯貝というメンバーで話し合いがもたれた。

　どうやらお互いのグループがOKカレーに組してると思ったがそれがそもそもの間違いだったようだ。OKカレーの会社の方で、お互いのグループに不信感を持つように仕組まれていたことがわかり、両グループで手を組むことに。

　まず、ミツキの自殺未遂事件についての謝罪記者会見が開かれることになった際にマコトが記者として記者会見に潜り込み、きれいごとを並べる社長にマサルをつれて言い逃れできないように糾弾を行う。その糾弾の帰り道、マサルを一人で歩かせ、そこを狙ってきたチンピラたちをG-Boysとレッドエンジェルスの面々で囲い正体を暴くことに。

　OKカレーに組していたのは、どちらのグループにも入ることができなかったはぐれ者たち。彼らもどちらにも入れなかったことでそれぞれのグループのトップにも恨みがあったようで、そのまま決闘の流れに。だが、さすがにリーダーを張る面々、あっという間にそんなチンプラ達は叩きのめされてしまう。

　結果、OKグループのブラックな面々は粛清・淘汰され警察が介入してこの件は無事に解決した。そして二つのグループはお互いの存在を認め合い、西口・東口にそれぞれの縄張りをしいて池袋で共存することになったようだ。マコトは磯貝に気に入られ、レッドエンジェルスの仲間の証であるペンダントももらい集会などに参加する資格を得たようだ。

　池袋に限らず、ブラック企業に蔓延する今回のような問題は各地で起きているのだろうが、「池袋」と謳っている中で事件が続々と起こるので池袋が治安の悪い土地に見える。いい街である部分ももっと観れたら嬉しいが……。磯貝の裏表ありそうなキャラクターが今後どう変わっていくかが楽しみだ。