TVアニメ『ミュークルドリーミー』切ない片思いのラブストーリーに胸キュンな第15話

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　今回のミュークルドリーミ－は完全にキュンキュン回だ。全員片想いの切ないストーリーである。ぬいぐるみたちだけじゃなく人間たちもみんなかわいい。

　中学に入って初めての夏休みを迎えるゆめ。宿題もたっぷりでるから憂鬱ではあるけれど、やっぱり夏休みは楽しみがいっぱい。その中でも直近のイベントは港シーサイド花火大会。保護者がいない場合は夜９時までの帰宅が学校から出されたルールだが、そんなの関係ないとばかりに皆の浮かれ度合いはあがっていく。

　合唱部と兼部でチア部にはいったときわちゃんは、今まで海がない県に住んでいたこともあってこの花火大会を楽しみにしている様子。それならみんなで行こう、という話になったのだが、なんとわかばは想い人のショウヘイと一緒にいくという。いつの間に！！　思い切って誘ってみたらOKをもらえたということで、仲間うちから出た突然の恋バナに、更に夏休みに勢いがついていく。ゆめも杉山先輩を誘えばいいじゃないかと周りにさんざんからかわれるが、さすがにゆめに先輩を誘う勇気は出てこない。

　一方朝陽は同じテニス部の森村さんという女子から一緒に花火大会にいかないか、と誘いを受けていた。森村さんはいい目をしている。

　色恋沙汰が多発している中、ゆめは花火大会に来ていく浴衣がないことに気付く。家にあった浴衣はいつの間にか小さくなってしまっていたのだ。そのことをまいらちゃんに伝えると、仕事で仲良くしているスタイリストさんが貸してくれるかもしれない、とのこと。

　ゆめ、ことこ先輩、ときわちゃんはまいらちゃんに連れられて最新の浴衣から好きな浴衣を選んで貸してもらえることに。羨ましすぎる。みゅーちゃんたちも髪飾りや装飾品で着飾ったり、それぞれのパートナーの浴衣を選んだりと和気あいあいとそれぞれの浴衣を選び終えた。
まいらちゃんは撮影でいやっというほど浴衣を着ているから今回は家にある浴衣を着るという。

　こうして素敵な浴衣を借りて待ちに待った花火大会の日。それぞれおうちで着付けをして、現地集合することに。家を出ると丁度隣の朝陽一家がどこかから帰ってきた様子。花火大会にゆめがいくなら、お前も一緒に行けばいいじゃないかという朝陽の両親の言葉をうけてゆめも彼を誘い、二人は一緒に花火大会に向かうことに。

　朝陽はゆめの浴衣姿にドキドキしている様子だけど、ゆめの方に全くその気がないのが残念すぎる。ゆめが誘わなかったら花火大会に行かなかったの？　という問いに、元々家族での用事が遅くまでかかる予定だったから誘われていたのも断ったのだと説明する朝陽。そう、朝陽は森村さんからのお誘いを断っていたのだ。

　突然男子が混ざっても、すべて受け入れてくれるまいらちゃん達。みんなで出店で何を買うかなどわいわいしている時に、ゆめの目に飛び込んできたのは杉山先輩がゆり先輩と一緒に歩いている姿。いくら二人も幼馴染同士とはいえ、傍から見たらカップルに見えてしまう。その姿をみてショックを受けているゆめに対し、皆は優しい言葉をかけるが、朝陽はスッと昔から祭りにくるとゆめが必ず食べていた綿あめを差し出してくれる。さすが幼馴染。

　だが、朝陽がゆめに優しくしているところを誘いを断られた森村さんが目撃してしまう。自分の誘いは断ったくせに、女と一緒に花火大会に来ている。これはショックだ。森村さんと一緒に来ていた友人は、朝陽を責め、森村さんは泣きそうになりながら駆け出してしまう。修羅場である。

　ゆめは朝陽に森村さんのあとを追いかけて、自分と朝陽はただの幼馴染であると弁解してこい、と背中を押す。さらには「朝陽と付き合ってるって誤解されたら自分も困る」ということを言ってしまう。その言葉に傷ついた朝陽は、森村さんを追いかけるのがあってるのかわからないまま走り出す。

　そのころ、ゆに様ももちろん花火大会に現れていた。どうせリア充のイベントと思っていても、大事な部下のつぎとはぎの為なら連れてきてあげるのがゆに様である。あがる花火にゆに様印を仕込んだり、と周りを困らせることにも余念がない。さらには修羅場真っただ中の森村さんにブラックスキームを発見したことで仕事もできるという完璧な働きっぷり。ゆに様さすがです。打ちあがる花火と、様子がおかしい森村さんの動きにゆめたちはゆに様の仕業であることを確信。まだゆめやみゅーちゃんたちに名前が浸透していないゆに様がかわいそう。　

　早速夢シンクロで森村さんの夢の中に入ると、夢の中で彼女は朝陽と一緒に花火を見ていた。素敵な空間で大好きな人と花火を見る、文字通り夢のような空間なのに、そこにゆめが来たことで、彼女は信じられない目つきでゆめをにらむ。彼氏が浮気をしたときに、彼じゃなくて浮気相手を憎む理論というか、より相手の「女」を憎く思ってしまうのは何故なのだろうか。誤解であることをわかってもらおうと言葉を尽くそうとするゆめだったが、森村さんは全くこちらの話を聞いてくれない。ゆめは諦めてミュークルステッキ―で強制的に浄化を施すことに。
　
　森村さんは正気に戻り、朝陽からもきちんと謝罪を受け結果的に一緒に花火を見れることに。わかばとショウヘイカップルに続き、こちらも新たなカップルになるのかという好機の目もある中、ゆめはもやもやとした気持ちが残ってしまった。

　今まで誰かから明確な悪意を向けられたことのなかったゆめ。誤解から生じたものだし、ブラックアビスに操られていたということもわかっていたけれど、それでもやはりショックは大きかったようだ。

　そして大きく取り上げられていたわけではなかったが、まいらちゃんのお母さんに関して気になる描写が。今回の花火大会でまいらちゃんが着ていた浴衣はお母さんのものらしい。この「おかあさん」についてやたらと強調されていた感じがするので、今後のまいらちゃん回で何かある布石のように感じられたが……。

　色恋関係、朝陽とゆめの幼馴染という関係が崩れる展開が今後来るのか。個人的には杉山先輩より断然朝陽派なので朝陽には今後頑張っていただきたい。
（文=三澤凛）