TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』最終回にしてハーレムエンドに…!?第12話

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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…公式サイトより

 ああ、最終回を迎えてしまった……。ひたすらにカタリナが回りの攻略キャラを無自覚に落としていく様がほほえましく楽しかったが、今回もしっかり天然で攻略を進めていく。

 会長がラスボスだったことに気付き、彼の元にたどり着いたカタリナ一行。会長の方も、まさかカタリナが自分の元にやってくるとは思っていなかったようで動揺を隠せない。カタリナは、自分が彼にひどいことをされたという認識を持っておらず、むしろ苦しんでいるように見えた会長の話を聞き、手助けをしたいという思いでここに来たことを伝える。

 だが、そう訴えれば訴えるほど、会長を取り巻く闇の力が強くなる。そして彼は語りだす。自分が皆が思っているシリウス・ディークという人間ではないということを。そしてシリウスという人間は既にこの世にいないという事を。

 彼は侯爵の妾の子として産まれ育った。生活は辛くとも、大好きな母と二人幸せに生きていた。それなのに、侯爵の正妻がその生活をぶち壊したのだ。正妻の息子は彼とほぼ同い年だったが不治の病を患っており、妾の子だけが元気に幸せになるのは許さない、と人を雇い闇の力を習得させその魔術を用いて自分の子供の記憶を妾の子に移すことで自分たちは幸せになるのだという。

 闇の力を手に入れるためには人を一人殺さないといけない。そこでいけにえとなったのが彼の母親だったのだ。目の前で母親を殺され、自分の体に本妻の子供シリウスの記憶を植え付けられ、彼はそこからシリウスとして育てられたという。

 だが、シリウスに人格までも乗っ取られることはなくただ記憶を情報として得ただけだったのだ。彼は機会をうかがい自分たち親子にされた行いの復讐を心に誓っていたのだ。母に「仇をとって」と最後に言われた言葉を守ろうと生きてきたのだ。そしてこの際になぜか闇の力も手に入れていたシリウス。それは、この時に殺された闇の力を手に入れる為だけに雇われ、殺された男がシリウスの中に潜んでいたからだったのだ。確実に侯爵夫人に復讐を果たすために、彼の記憶を書き換え母の最後の言葉を恨み言のように錯覚させおり、カタリナに危害を加えたのもこの男だった。

 シリウスの本当の名前「ラファエル」をあっちゃんから教えられていたためにカタリナは彼の本当の名前を呼び、ラファエルが辛いならば自分が側にいて、話をきくと呼びかける。その言葉は、母が生前彼にかけていてくれた言葉と同じだった。さらに、最後の時母は「仇をうって」ではなく「生きて幸せになってほしい」といってくれていたことも思い出す。

 こうして正しい心をとりもどしたラファエルは闇の力を跳ね飛ばすことに成功し、彼のルートの最難関をクリアした。カタリナもマリアも無事に戻ることができ、ラファエルは自らの過ちを償うために出頭し、真実を語り侯爵夫人を逮捕することに成功。全てが丸く収まった。

 そしてとうとう、カタリナが8年間この日のためにフラグ回避の準備に費やした集大成ともいえるイベント、2年生の卒業式イベントの日がやってくる。ゲームでは、このイベントの最中に好感度が一番高いキャラクターとマリアが抜け出し告白が行われその結果いかんでカタリナが殺されるか国外追放になることが決定するという。

 だが式は滞りなく進み、イベントではみたことが無かったジオルドとアラン兄弟の楽器演奏が差し込まれるなどカタリナは混乱してしまう。いつ裁決の時がくるのかと戦々恐々としているのも性に合わないと、マリアに単刀直入に尋ねることを決める。

 「今好きな人か、おつきあいしたい人はいないの!?」という直球な質問にマリアは頬を染めて「カタリナ様をお慕い申しております」と答える。違う、そうじゃない。「男性では?」と質問を重ねるが男性ではいない、とのこと。「これからもずっとあなたの側にいさせてください」という、告白イベントの決定的台詞をカタリナに向けて改めて告白するマリア。

 しかし、一人だけ告白なんて許されるわけもない。ジオルド、キース、アラン、ニコル、メアリ、ソフィアも集まってみなこれからもカタリナの側にいたいと告げる。全員が本心で言っているが、カタリナはマリアが友情エンドに入り、自分の破滅フラグを回避したことに感激して気付かない。

 さらにサプライズでラファエルも登場し、彼がカタリナルートに入ったことを他キャラが全員周知するも、やはりカタリナは気付かない。マリアを主人公と置いたフォーチューンラバーは友情エンドだが、カタリナを主人公に置いたルートでは男女問わずのハーレム大団円ルートまっしぐらだ。これからゲームの中では描かれなかった季節に突入するが、前世で亡くなったあとに開発された続編という事になるのだろうか。

 そんな彼女の今後どのようなルートに進むかは、来年2期の制作が確定したらしいのでそこで見ることができるようだ。個人的に婚約者なのに不憫すぎるジオルドとシスコンキースのやり取りが大好きなので、誰かしらのルートをもっと進めてもらいたい。二期も素直に楽しむことができる、楽しい作品を期待したい。
(文=三澤凛)

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