アニメ『プランダラ』矛盾だらけで2クール目に突入!大丈夫か?

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TVアニメ「プランダラ」公式サイト

 2クール目に入ったプランダラ。300年前と思われる空間での物語が主となるようだが、2クール目に入っても突っ込みところは満載のようだ。
 
 リヒトーと思しき人物を追って学校内に侵入したヒナ、ジェイル、リィン、ペレの4人。元の世界の恰好で侵入しても誰にも咎められない。学校も日本っぽいが、普通に文字も共通しているようなのもおかしいだろう。
 
 とにかく人がたくさん集まっているところに行ってみよう、と体育館のようなところに出向く面々。なんだか人間離れしたような奴に絡まれたり、変な短ランで木刀を構えたこじれた男性が助けてくれたりと、中二病全開でカオスな空間だ。

 ここはどうやら軍学校で、その軍学校の入学式だったようだ。だからなのか、軍服をきているジェイルたちの姿はコスプレしている奴ら、ということで処理されていたらしい。学内にこんな変な恰好の集団がいたら学校側が何か警戒とかしないのだろうか。しかも軍系の学校なのにセキュリティが甘すぎてこわい。

 意味が解らないままに入学式に参加する陽菜たち。どうやら世界は戦争のせいで都市部が壊滅し申告な食糧危機に瀕しているという。そんな世界に軍人を育成するための学校としてこのそこに現れたのはシュメルマン元帥。元の世界でやっていたように、うさぎとカメの絵本を入学式で読み始める狂気。この人はリヒトーとは違い300年前から姿かたちが変わっていない様子。

 突然うさぎとカメを朗読しはじめた彼の行動にあっけにとられ笑い出すモブ出席者。「静粛に」と言われても笑いは止まらない。むしろこれが笑いが止まらないほどにツボってしまう浅い沸点なことに驚きを隠せないが、この大笑いしたモブたちは見せしめのように全員の前で銃殺されてしまう。

 突然の銃殺現場に居合わせたものたちはパニックに陥り逃げ惑うが、「軍人になる覚悟がない」とみなされ皆銃殺刑を言い渡され、さらにパニックは加速する。陽菜も「泣いた」というだけで銃を突きつけられてしまう。絵面がいいのだろうけれどもいつの間にか陽菜は撃たれた人間たちの間にへたりこんでいたのだが、一体なぜそこに移動したのだろうか。

 この状況にジェイルや木刀を振り回していた少年などが立ち上がり、銃を持つアランという教官に立ち向かう。しかしその時、リヒトーと思われる離人がシュメルマン元帥の首元に木の枝を突きつけていた。

 陽菜に突きつけた銃をアラン教官が下ろさなければ、彼の上司であるシュメルマン元帥を傷つけるというのだ。シュメルマン元帥は彼の蛮行をたたえ、殺すならこうしろ、と指導まで行うが離人はそれを拒み、殺すという選択肢は間違っていると主張。その主張はリヒトーのそれと同じだと転生組は彼がリヒトーであることを確信する。

 結局この騒動は、銃自体がペイント弾で撃たれたものも生きており今後の軍学校での厳しさを知らしめるためのものだった。かくして、入校式なるものは終了しこれから学園生活が始まるようだ。転生組はこのままここの生徒になるのだろうか? その後普通に学食でみんなでごはんを食べていたが、いったいどうなっているのか?

 最初からモブのようにずっと登場し続け、かなり都合のいいキャラクターとして存在し一緒に転生したペレがここにきてさらに能力を発揮しだす。

 かなり技術が進んでいる、と言っていた300年前。言語も違いそうだし元の世界にはなかったであろうPCを自在にあやつり、ウィキペディアで「アルシング」を検索しだす。パソコンを始めてみるものに、ネットにつないで情報を調べるという段階に行くまでに色々超えなければいけないものがありそうだがそのあたりはスルー。このあたりがこの作品の世界観の浅さを露呈させてしまう。
 
 アルシングは機密事項であることまでがわかり、皆で頭を抱えていると、アラン教官がそこにあらわれある程度のことを教えてくれる。この機密情報ガバガバなわりにもったいぶって最後まで教えないのは視聴者をイライラさせるためなのだろうか。

 とにかくアルシングは先の戦争で人類が滅びそうになってきた際に落ちてきたもので、高度な技術によって作られたものだという。人類社会が長き歴史の中で成しえなかった究極の意思決定能力を持つもの故に「神」と呼ばれているという。

 リヒトーの過去、さらにはこのアルシングについても調べなければ彼らはこの300年前の謎を解明することはできないようだ。2クール目もとにかくご都合主義と中二病全開の作風のまま物語は展開するようだ。いつまでもこの300年前にはいないとは思うが、どこかできいたことがあうような単語と設定だけを並べ立てたものにはならないで、2クール使うだけの理由があったと思わせてもらいたい。広げた風呂敷がきれいにたたまれるかどうか、お手並み拝見と行きたい。
(文=三澤凛)

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