アニメ『プランダラ』やっとストーリーが進行するも突っ込みどころに事欠かない第10話

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 やっと本編に突入した感があるが、それでもやっぱり突っ込みどころに事欠かないのはさすがの一言。設定は詰め込めばいいというわけではない。あれもこれも最初にふざけすぎたせいで何も説得力がない展開が続く。もったいぶった言い方も、上滑りしているだけだ。

 突然力を解放しだしたリヒトー。襲ってきた部下の園原に星奪戦をけしかける。なんでも撃墜王は人格を変えることでカウントを増やすことができるという。つまり今現在のリヒトーの性格は別人格であり、変態みたいな性格で襲ってきていた園原もそれにあたるということらしい。

 園原の本当の性格は、優しすぎて人を傷つけることすらできない女性。我に返った際に、自分がしでかしたことの恐ろしさに震えあがっていた。彼女をこのように変えたのはなんらかの薬を打たれたから……とこれまた謎を詰め込んでくる。

 二人の別人格同士の戦いは、やはり上司だからかリヒトーが推す形に。だが我に返り戦う意志が既にない園原にもさらに攻撃をしかけようとするなど、こちらの意識は戻ってきていないようだ。

 それを止めたのは陽菜とジェイル。ジェイル、前回にかなりの大怪我を負ったにもかかわらずしっかりと立って攻撃も可能。あれ、この人普通の人間だよね? 園原も眼鏡、ジェイルも眼鏡。つなぐものは眼鏡だけっぽい初対面同士がなぜか助け合う描写があるが何なのだろうか。

 さらに、何度かジェイルが圧倒的にリヒトーに力負けをしている描写があった。しかし、今回人格が変わってさらに強力になっているリヒトーと互角以上のバトルを繰り広げている部分も疑問だ。彼の数字偽装はもはや芸の域に入っている。

 誰にも人殺しをしてほしくないから戦場で誰よりも殺戮を繰り返していた、と乗っ取られと正気に戻る狭間で語っていたが……。そしてリヒトーや撃墜王について、疑問点が浮かぶと便利屋のように解説を始めるナナさんは一体何者?

 ラストにはラスボス味溢れるシュメルマン元帥閣下とやらが登場してきたが、彼が園原を送り込みリヒトーを追っているようだ。何が目的なのか。とりあえず意味深にもったいぶりっぷりはこのキャラクターもしっかり行っている。

 次週はまたギャグパートを挟むのか、この不可思議なシリアスパートが続くのか。時節故に作画崩壊には目をつぶるが、ストーリー崩壊はもう少しどうにかしてもらいたい。

(文=三澤凛)

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