アニメ『プランダラ』ストーリーに続き作画まで崩壊中!? あのときのドキドキ感はどこへ?

TVアニメ「プランダラ」公式サイト

第6話「 勘 」

ジェイル率いる王立軍から逃れ、ひとり旅を続けていたリヒトーをようやく見つけた陽菜とナナ。つかの間の平穏な時を過ごしていた彼らは、空を飛ぶ実験中の女性・ペルモと出会う。あやうく谷底に落ちるところをリヒトーに救われた彼女は、空を飛ぶことにかける情熱を語る。だが、アルシアでは空を飛ぶ研究は重罪となっており……。

崩壊の足音が聞こえる

 3回目くらいからストーリーの崩壊を予感していたが、今回は作画までもが崩れだした。あの1回目を見たときに感じたワクワクは何だったんだろうか? これで2クールの制作が決定しているということに不安しかなく、後半巻き返せる気があまりしない……。

 主人公リヒトーは、またも仮面を変えて旅を続けていたが、路銀が少なく空腹を偲ぶ日々。定職につかないと旅は厳しいのかもしれない。

 そこに、だいぶお久しぶりなメインヒロイン陽菜とナナが現れて合流。勘でリヒトーの居場所を突き止めたらしい。怖すぎるだろ。自分を置いて言ったことを可愛く拗ねて見せるが論点そこでいいのだろうか。

 ナナのカウンターが77のままなのも気になる。彼女のカウントは客に美味しいといわれたらアップするらしいが、1話から全く上がっていない。そこそこお客さんも入っていたはずなのに。このあたりにも安易なネーミングや設定ガバガバカウンターの穴を感じる。

 ナナの計らいによりリヒトーと陽菜はふたりで話す時間を得た。しかしそこに鳥の形をした簡易飛行機のようなものが、崖の方向に一目散に落っこちていってしまう。それをみたリヒトーはもちろん彼女を助けことのあらましを聞くことに。

ニューヒロインと飛行機のない世界

 この落下しそうになったのが今週のニューヒロイン、ペルモ。彼女は「鳥のように空を飛んでみたい」という夢をかなえるために飛行機の試作を繰り返している。

 ここで新事実だが、この世界には空を飛ぶ乗り物は存在せず「飛行機」という名前も彼女が作った造語とのこと。なんでも、この世界アルシアでは空を飛ぶ研究は固く禁じられており見つかれば即死罪だという。それなのに一人でコツコツと9号まで試作品を作っていたのだから、大したタマだ。

 壊れた飛行機を修理しつつ、リヒトーが設計図にサラリと修正を書き加える。伏線の張り方がとても雑には感じるが、やっぱり300年前から生きていて撃墜王と呼ばれた時点では飛行機があったのかもしれない。 

 ペルモが修繕に励む間外に出されてしまったリヒトー達。この間は短かったが入れる意味のない無意味で下品でしかないエロシーンが差し込まれていたが、脈略がないというか、「はいはい、こういうシーン好きでしょ視聴者は」的な入れ方過ぎて残念極まりないし間延び感しかしていない。

 絶対もっと時間かかるでしょ、という修繕をものの数分で終わらせ再度飛行テストを試そうとする。しかし、そこに運悪く軍が見回りに来てしまう。遅かれ早かれ軍がくることはわかっていたというが、それでは空を飛ぶという夢のやり場がなくなってしまうと、陽菜は時間を稼ごうとする。だがリヒトーは今修繕が終わったばかりの飛行機を刀で破壊して軍が彼女を取り締まろうとうするのを防ぐことに。

再びのトラウマ

 軍は壊れた飛行機を風車と感違いするという無能さを発揮し無事に撤退。毎回この国の軍という存在に不安を覚える。飛行機を壊したことに謝罪するリヒトーの真意は、ここで彼女の飛行機がみつかり死罪になるのを止めたかったからだろう。

 だが、別の意味で彼女には終わりが迫っていた。彼女のカウントは「夢をかなえた数」最初に与えられていた数が10で、そこから試作を失敗するたびにカウントが減っていっており、先ほどリヒトーが飛行機を壊したことでついにゼロ。

 ペルモの周りには陽菜が幼いころに母を連れて行ってしまった触手たちが現れてペルモを引っ張っていこうとする。陽菜にとってトラウマ。なんとかペルモを助け出そうとするが、リヒトーの刀すらもはじかれる。アビス送りは誰にも止められない。

 アビス送りになるペルモ自体は悲観せず「死ぬと決まったわけではない」と逆に陽菜を励ましながら連れていかれている。案外話をしている間は待ってくれている触手たち。いつかまた会える予感がする。といいながらアビス送りにされた彼女の勘は当たるのだろうか……。 

 アビス送りを見送った後、リヒトーの瞳に新たに浮かんだ001のカウント。こいつは一体いくつカウント持ってるんだ。複数いたという撃墜王のカウントを全部彼が持っているってことなのだろうか?

 設定ゆるふわで視聴するたびにイライラとハラハラの間を行き来させられるこのアニメ。少しはピリッとした展開がやってくるのだろうか。もう一度、あの1話のワクワクを感じさせてもらいたいと願うのはもはや贅沢なのだろうか。
(文=三澤凛)

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