大ギルドの利点を捨て、『楓の木』に少数での奇襲を仕掛けた『集う聖剣』。トップクラスのスキルが応酬するパーティーバトル。ペインの剣技に翻弄されるメイプルは、耐え続ける中、勝機の一瞬を狙う。
ほのぼのギルドの快進撃を描いたこのアニメもとうとう最終回。ノーストレスで見ることができるのが何よりの魅力だったが、最終回にしてメイプル率いる『楓の木』が最大のピンチを迎える。
『集う聖剣』の精鋭メンバーが攻め込み、トッププレイヤーであるペインの猛攻がメイプルを追い詰める。アニメ開始以来ずっとノーダメージで敗北知らずの姿しか見ていなかったので、メンバーが一人ずつ追い込まれHPを削られていく様にハラハラさせられる。
防御力は高くても、スピードが全くないメイプルはペインの動きについていけない。メイプルのピンチを助けようにも、他メンバーも別の聖剣の面子に囲まれて身動きが取れない。
とことん追い込まれたメイプルは、隠していた最後の変化スキルを解禁。それは以前手に入れていた禁断のモンスター化。この姿を見た瞬間に『集う聖剣』メンバーは敗北を察したのだろう。敵ながらあっぱれ、とでも言わんばかりのさっぱりとした表情で死を受け入れ散っていった。
かくして『楓の木』は最大の危機を乗り切った。だがこのせいで、ゲーム開始2日目でメイプル最大の秘密がバレてしまった。
そのため上位に入っているギルド以外を殲滅するという最終手段を取ることに決める。今回のイベントは上位10位までに入れば、付与される特典は全部同じ。それならば10位以内以外のギルドを全て壊せばいいというある意味危険な作戦だ。
結果、楓の木は3位でイベントを終了することができた。中心メンバーのメイプルはゲームの中で知らない人はいない存在になった。メイプル本人は楽しくゲームを続けているだけだが、運営はもとより同じゲームをプレイする人たちからはかなりの要注意キャラクターとして注目の的だ。
さらにはこのゲームの看板プレイヤ―という側面も持ち始めた。メイプル対策が検証されたり、彼女見たさにゲームを始める人も現れるなど話題性抜群だ。
ただただひたすらに、ゲームのいろはを知らない女の子が痛いのが嫌という単純な理由で防御力に極振りした。それがこんな物語になるとは想像もしていなかった。
ノーストレス、ノーダメージ。ただただゲームを満喫するだけ。だがそれがいい。二期がスタートしたら一体どんなメイプル快進撃を見せてくれるのか。今から心待ちにしたい。
(文=三澤凛)
アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』トップギルドの猛攻にメイプルが最終手段を解放! 運営もお手上げとなった第12話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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